今、俺は人生史上一番「ツイてない」よりによってこんなヤツ」に弱みを握られるなんて……そのおかげでとんでもない事になった。「やぁ。改めてこんにちは。ポチ、どうだい?下僕(ドギー)になった気分は?「………」俺は何も言わず黙って「コイツ」を睨みつけた。「お~いい面構えだ。今時珍しく気骨(ほね)があるじゃないか。」ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。俺の周りには屈強な体をした全身黒ずくめのいかつい男たちが取り囲んでいる。これじゃあ、逃げる事なんて出来っ子ない。「いいか?お前の生殺与奪、つまり生き死にはこの私が