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○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第44回で、『般若酒冷冷(拾44)』詩になる。【原文】般若酒冷冷(拾44)般若酒冷冷飲多人易醒余住天台山凡愚那見形常遊深谷洞終不逐時情無思亦無慮無辱也無榮【書き下し文】般若の酒は冷冷たり、多く飲む人は醒め易し。余は天台山に住み、凡愚は那ぞ
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第43回で、『左手握驪珠(拾43)』詩になる。【原文】左手握驪珠(拾43)左手握驪珠右手執慧劍先破無明賊神珠自吐燄傷嗟愚癡人貪愛那生猒一墮三途間始覺前程險【書き下し文】左手もて、驪珠を握り、右手もて、慧劍を執る。先づ、無明の賊を破り、神珠
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第42回で、『余住無方所(拾42)』詩になる。【原文】余住無方所(拾42)余住無方所盤泊無爲里時陟涅槃山或翫香林寺尋常只是閑言不干名利東海變桑田我心誰管你【書き下し文】余、無方所に住み、無爲の里に盤泊す。時に涅槃の山に陟り、或いは香林の寺
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第41回で、『君見月光明(拾41)』詩になる。【原文】君見月光明(拾41)君見月光明照燭四天下圓暉掛太虚螢淨能肅灑人道有虧盈我見無衰謝狀似摩尼珠光明無晝夜【書き下し文】君月光の明るきを見る、燭は四天下を照らす。圓暉は太虚に掛かり、螢淨は能
京都の拾得と言えば、あの磔磔と並ぶ由緒あるライブハウス。元々酒蔵だったという作りは屋根が高くて、大きな木の柱や、机、ステージなどすべての物に今までの「音」の歴史が刻まれている。私は学生の頃ただひたすら良い音楽を聴きに行っていた。そんな拾得で約3年ぶり?ぐらいのライブ。多くの方が来てくださって、しかも口々に「十年ぶりに来た」とか「学生の時に来た」とか、その存在を懐かしみ、そしていまだに健在であることに感動している様子。拾得の好きなところは、まずその空気感なんだけど、自分の声がバンドの
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第40回で、『我見頑鈍人(拾40)』詩になる。【原文】我見頑鈍人(拾40)我見頑鈍人燈心柱須彌蟻子齧大樹焉知氣力微學咬兩莖菜言與祖師齊火急求懺悔從今輙莫迷【書き下し文】我が頑鈍人を見るに、燈心は須彌を柱とす。蟻子は大樹を齧るに、焉くんぞ氣
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第39回で、『我見出家人(拾39)』詩になる。【原文】我見出家人(拾39)我見出家人總愛喫酒肉比合上天堂却沈歸地獄念得兩巻經欺他道鄽俗豈知鄽俗士大有根性熟【書き下し文】我が出家人を見るに、總て酒肉を喫するを愛す。比、天堂に上るを合し、却つ
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第38回で、『若論常快活(拾38)』詩になる。【原文】若論常快活(拾38)若論常快活唯有隠居人林花常似錦四季色常新或向巖間坐旋瞻見桂輪雖然身暢逸却念世間人【書き下し文】若し常に快活を論ずれば、唯だ隠居人有るのみ。林花は常に錦に似て、四季の
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第37回で、『後來出家子(拾37)』詩になる。【原文】後來出家子(拾37)後來出家子論情入骨癡本來求解脱却見受驅馳終朝遊俗舎禮念作威儀博錢沽酒喫翻成客作兒【書き下し文】後來の出家子、論情、骨癡に入る。本來、解脱を求め、却つて驅馳を受くるを
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第36回で、『雲山疊疊幾千重(拾36)』詩になる。【原文】雲山疊疊幾千重(拾36)雲山疊疊幾千重幽谷路深絶人蹤碧澗清流多勝境時來鳥語合人心【書き下し文】雲山は疊疊として幾千重なり、幽谷の路は深く、人蹤絶ゆ。碧澗の清流は勝境多く、時來れば鳥は語り人心に合ふ
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第35回で、『常飲三毒酒(拾35)』詩になる。【原文】常飲三毒酒(拾35)常飲三毒酒昬昬都不知將錢作夢事夢事成鐵圍以苦欲捨苦捨苦無出期應須早覺悟覺悟自歸依【書き下し文】常に三毒の酒を飲んで、昬昬として、都て知らず。將に錢もて夢事を作さんとし、
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第34回で、『出家求出離(拾34)』詩になる。【原文】出家求出離(拾34)出家求出離哀念苦衆生助佛爲揚化令教選路行何曾解救苦恣意亂縦横一時同受溺倶落大深阬【書き下し文】出家は出離を求むるに、哀念は衆生を苦しむる。佛を助けて揚化を爲せば、選
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第33回で、『各有天真佛(拾33)』詩になる。【原文】各有天真佛(拾33)各有天真佛號之爲寶王珠光日夜照玄妙卒難量盲人常兀兀那肯怕灾殃唯貪婬泆業此輩實堪傷【書き下し文】各に天真佛有り、之を號して寶王と爲す。珠光は日夜照り、玄妙は卒に量り難
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第32回で、『古佛路凄凄(拾32)』詩になる。【原文】古佛路凄凄(拾32)古佛路凄凄愚人到却迷只縁前業重所以不能知欲識無爲理心中不掛絲生生勤苦學必定覩天師【書き下し文】古佛の路は凄凄、愚人の到るに却つて迷ふ。只だ前業の重きに縁るのみ、所以
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第31回で、『閑入天台洞(拾31)』詩になる。【原文】閑入天台洞(拾31)閑入天台洞訪人人不知寒山爲伴侶松下噉靈芝毎談今古事嗟見世愚癡箇箇入地獄早晩出頭時【書き下し文】閑かに天台洞に入り、人の訪づるも、人知らず。寒山を伴侶と爲し、松下に靈
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第30回で、『三界如轉輪(拾30)』詩になる。【原文】三界如轉輪(拾30)三界如轉輪浮生若流水蠢蠢諸品類貪生不覺死汝看朝垂露能得幾時子【書き下し文】三界は轉輪の如く、浮生は流水の若し。諸品類は蠢蠢として、生を貪り、死を覺えず。汝、朝露の垂れ
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第29回で、『無少年學書劍(拾29)』詩になる。【原文】少年學書劍(拾29)少年學書劍叱馭到荊州聞伐匈奴盡娑婆無處遊歸來翠巖下席草翫清流壯士志未騁獮猴騎土牛【書き下し文】少年、書劍を學び、叱馭して荊州に到る。匈奴を伐ち盡くすを聞き、娑婆に
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第28回で、『無去無來本湛然(拾28)』詩になる。【原文】無去無來本湛然(拾28)無去無來本湛然不居内外及中間一顆水精絶瑕翳光明透滿出人天【書き下し文】無去無來にして、本、湛然、内外、及び中間に居ず。一顆の水精に瑕翳絶え、光明は透滿して、人天に出づ。【我が
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第27回で、『悠悠塵裏人(拾27)』詩になる。【原文】悠悠塵裏人(拾27)悠悠塵裏人常樂塵中趣我見塵中人心多生慜顧何哉慜此流念彼塵中苦【書き下し文】悠悠たる塵裏の人、常に塵中の趣を樂しむ。我が塵中の人を見るに、心に多く慜顧を生ず。何ぞや、慜
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第26回で、『閉門私造罪(拾26)』詩になる。【原文】閉門私造罪(拾26)閉門私造罪準擬免灾殃被他惡部童抄得報閻王從不入鑊湯亦須臥鐵牀不許雇人替自作自身當【書き下し文】門を閉ぢて私かに罪を造り、灾殃を免かるるを準擬す。他に惡部童を被れば、
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第25回で、『銀星釘稱衡(拾25)』詩になる。【原文】銀星釘稱衡(拾25)銀星釘稱衡緑絲作稱紐買人推向前賣人推向後不顧他心怨唯言我好手死去見閻王背後挿掃箒【書き下し文】銀星は稱衡に釘ち、緑絲は稱紐を作す。買人は向前に推し、賣人は向後に推す
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第24回で、『躑躅一羣羊(拾24)』詩になる。【原文】躑躅一羣羊(拾24)躑躅一羣羊沿山又入谷看人貪博簺且遭豺狼逐元不出孳生便將充口腹從頭喫至尾內內無餘肉(内内は本字は食扁に内。字が無いので内で代用。)【書き下し文】躑躅する一羣の羊、山
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第23回で、『一入雙溪不計春(拾23)』詩になる。【原文】一入雙溪不計春(拾23)一入雙溪不計春錬㬥黄精幾許斤鑪竃石鍋頻煮沸土甑久蒸氣味珍誰來幽谷餐仙食獨向雲泉更勿人延齡壽盡招手石此棲終不出山門【書き下し文】一たび雙溪に入れば、春を計らず、黄精を錬㬥
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第22回で、『自笑老夫筋力敗(拾22)』詩になる。【原文】自笑老夫筋力敗(拾22)自笑老夫筋力敗偏戀松巖愛獨遊可歎往年至今日任運還同不繋舟【書き下し文】自から笑ふ、老夫の筋力敗れ、偏へに松巖を戀し、獨遊を愛す。往年より今日に至るを歎くべし、任運還同して、
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第21回で、『故林又斬新(拾21)』詩になる。【原文】故林又斬新(拾21)故林又斬新剡源谿上人天姥峽關嶺通同次海津灣深曲島間淼淼水雲雲借問嵩禪客日輪何處暾【書き下し文】故林は又た斬新、剡源谿には上人あり。天姥は峽關の嶺、次の海津に通同す。
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第20回で、『君不見三界之中紛擾擾(拾20)』詩になる。【原文】君不見三界之中紛擾擾(拾20)君不見三界之中紛擾擾只爲無明不了絶。一念不生心澄然無去無來不生滅【書き下し文】君見ずや、三界の中の紛擾擾たるを、只だ無明爲りて了絶せず。一念、心に澄然を生ぜよ、
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第19回で、『獮猴尚教得(拾19)』詩になる。【原文】獮猴尚教得(拾19)獮猴尚教得人何不憤發前車既落阬後車須改轍若也不知此恐君惡合殺比來是夜叉變卽成菩薩【書き下し文】獮猴も尚ほ教へ得るに、人の何ぞ憤發せん。前車の既に阬に落つれば、後車は
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第18回で、『運心常寛廣(拾18)』詩になる。【原文】運心常寛廣(拾18)運心常寛廣此則名爲布輟己惠於人方可名爲施後來人不知焉能會此義未設一庸僧早擬望富貴【書き下し文】心を運ぶに、常に寛廣なれば、此れ則ち名を布めるを爲す。己を輟めて、人に惠めば、
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第17回で、『若解捉老鼠(拾17)』詩になる。【原文】若解捉老鼠(拾17)若解捉老鼠不在五白猫若能悟理性那由錦繍包真珠入席袋佛性止蓬茅一羣取相漢用意總無交【書き下し文】若し老鼠を捉ふるを解せば、五白猫在らず。若し能く理性を悟らば、那ぞ錦繍
○項楚著「寒山詩註」は、寒山詩に続けて、拾得詩57首と佚詩6首を載せている。どうせなら、全部を訳し終えたい。それで、拾得詩の訳となる。今回が第16回で、『從來是拾得(拾16)』詩になる。【原文】從來是拾得(拾16)從來是拾得不是偶然稱別無親眷屬寒山是我兄兩人心相似誰能徇俗情若問年多少黄河幾度清【書き下し文】從來、是れ拾得は、是れ偶然に稱するならず。別に親眷屬は無く、寒山は是れ