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ずっと二人で……『ずっと二人で……(まもうさ)』都内の高級レストランの前にドレスアップした一組のカップルが今か今かとソワソワしながらも楽しそうに待っていた。アラフォーとなりますます色気と博識さ、落ち着きを増した衛とアラサーだが中々落ち着きを見せないが人妻の色気が増したうさぎだ。この日は結婚10周年の節目の日で、普段子供2人の面倒や家事を頑張っている愛妻に感謝を込めて少し背伸びをして2人で高級レストランでお祝いをしようと前もって予約をして、店に連れて来た。子供はうさぎの実家の両親へお願い
雑誌撮影の裏側『雑誌撮影(まもうさ)』衛はタキシード仮面の格好をしてカメラの前でポーズをとっていた。1人でレンズの前でポーズをしたりする事が中々なく、ましてや知らない人の前で一対一でなんて学校の卒業アルバムを省くとほぼ初めての経験だった為、とても気恥しい。カメラに写る時はいつもうさぎと一緒で、隣にいてくれる事で安心していい顔ができるが、今回そのうさぎはおらず、衛1人での写真撮影。遠くでうさぎも見守ってくれているとはいえ、そのうさぎは不貞腐れてぶーたれているし、やはり自分1人でのインタビ
ゴールデンクリスタルと言う聖石「ゴールデンクリスタルと言う聖石」ネヘレニアとの壮絶な戦いを終えた衛は、うさぎを家まで見送ると、自宅へと帰路に着いていた。「まだ、信じられない」それもそのはずで、前世の月のもの達の因縁かと思われたが、過去の王子であった頃の忘れていた記憶や、知らなかった事等。色んな事実が判明するとは、呪われた時は思ってもいなかったからだ。「ゴールデンクリスタルか……」衛は、自分の中から現れたそれを見ながら、ボソッと呟いた。手の中にすっぽりと収まった小さなそれは、戦いの時
『昼寝』学校が終わり、いつもの様に衛の家へ遊びに来たうさぎ。ソファーに隣同士で座っているにも関わらず、衛は眼鏡をかけ本を読みふけっている。また本に夢中になっている頭のいい恋人に自分にもっと関心を持って欲しくてちょっかいをかけようとかけている眼鏡を外してみたり、話しかけたりしてみるも全く動じない。「あたし、その本になりたい!」ちょっと怒りながら大きな声で拗ねてみると漸く本から目を離してうさぎの方を向く衛。「急にどうした?」「だってまもちゃんいつも本ばっか読んでて私に構ってくれないんだ
回想『回想』学校帰り、ふと気がつくとうさぎはいつの間にかゲームセンター“CROWN”の前に来ていた。何も考えずに一人ボーッとしながら歩いていると自然とここへと足が向いた様だ。「久しぶりに寄っていきますか!」ギャラクシーコルドロンでの戦いから一年。あれから敵は現れない。司令室があるクラウンはそれ以来一年以上疎遠となっていた。この後の予定は特に無い。ならば気晴らしにゲームでもやって行こうとうさぎは中へと入る事にした。「やあ、うさぎちゃんいらっしゃい」「古ちゃんお兄さん!」「久しぶ
かっこいい男の人「いい男でも見つけろ!」「衛さんが1番かっこいい」ダークキングダムで私たちが最期に交わした言葉。最初に出会った時は何て嫌味な奴なんだろうって思って口論になった。その後も何故か偶然よく会って、その度嫌味な事を言ってきては突っかかって来て大嫌いって思ってたけど、どことなく気になっていた。それが恋愛感情だとは思ってなかったし、その頃の私は元基お兄さんに夢中になっていて、それでいてセーラームーンやってていつも助けてくれるタキシード仮面様が元基お兄さんだったら~何て思っていて
初恋を辿る地球国の第一王子エンディミオンとして生を受けた俺は、何もかも決められた人生を送っていた。そのまま王となり、この地球を治めると何の疑問も無く思っていた。それが人生だと受け入れていた。フィアンセも生まれた時から決められ、その人と添い遂げる。恋愛も何もない。そう思っていた。しかし、セレニティが現れてその何の変哲もない世界に突如、彩りが与えられた。初めての恋をした。お互いの立場上、ゴールのない神の掟に背いた恋だった。だけど、本気の恋だった。それ故にやはり天罰が下り、互いに王国を
月に願いを「部分月食楽しみ~」そう話すのは衛の家へやって来たうさぎとちびうさだ。ベランダへ出てスタンバイしている。家主の衛はそんな2人を微笑ましくも複雑な表情で見つめていた。「皆既日食以来の天体ショーだもんね」「そう、でもあの時は色々あって楽しめ無かったし……。実質、初めての天体ショーなんだよね」そう話すちびうさはどこか寂しそうで、少し大人に見えた。「ちびうさは天体ショー、初めてなのか?」「うん、未来ではそんなの無いよ」「どうして?こんなに星がいっぱいなのに……」未来で天体
幸せ家族計画うさぎウハウハ編「ママはぼくがまもる!」物心ついた時から口癖のように長男太陽の大人びた口調を微笑ましく思っていたうさぎ。「うふふ。それは頼もしいなぁ~ありがとう、よろしくね太陽くん」うさぎは衛に瓜二つの小さな男の子は、まもちゃんが小さい時はこんなんだったんだろうなと思いながら愛しく見ていた。「ママを守るのは俺の役目だ。取るなよ太陽」まだ7歳の子供にライバル心剥き出しの衛。「パパ大人気ないよ~。これからはぼくがママをまもるばんなんだ!パパはいんきょしていいよ」どこで
多謝謝謝彼からLINEが来なくなって・・・2️⃣年くらいになる・・・でもそれも仕方ない事・・・もしかしたら3ヶ月しか出来なかったかもしれないのを志乃りんがそれでも1年は持たせたのだから志乃りんの事なんて最初から・・・眼中なしで身体のみって分かっているのに・・・全くタイプじゃないのに・・・プラスとたま〜にイチャつく彼を見ていて何故か段々惹かれていった・・・彼に怒られながら仕事して・・・それでも何故か・・・何なの⁉️この男⁉️って気持ちにはならなかった話をすると凄く話し
二年一組の名物カップル「まもちゃん、だぁい好き」「俺もうさこを愛してるよ」また始まったよ、この2人の周りが見えていない。まるでこの世には自分たち二人しかいないのかと思う程二人の世界が展開されるこの風景。もう何度目だろうか?最初はとても驚いた。二人が付き合う事になった事も、こんなにラブラブで周囲の方が恥ずかしくなって赤面を通り越して呆れるほどのカップルになる事も予想していなかったから。「私の方がまもちゃんの事好きだもん!」「俺の方がうさこの事愛してるんだ!」今日もエンジンかかって
金木犀の香りに誘われてside衛すっかり秋が深まって肌寒くなってきたある日の午後、いつものようにデートで公園の並木道を歩いていると良い匂いがしてきてうさが嬉しそうに走り出した。視線の先には可愛らしい橙色の花を実らせる金木犀が咲き誇っていた。「うわぁー金木犀だ!良い匂い♪」もうそんな季節かと思いながら、さっきまで俺の腕に手を回し密着して幸せそうな笑顔を向けていたうさが離れていった金木犀の木の近くで嬉しそうに笑顔を向けていて不安になった。「思い出すなぁ~」平静を装いながらも無邪気な笑
月を見つめる『月を見つめる』「まもちゃん、月が綺麗だね♪」月見団子とススキを持って学校帰りに俺の家に来たうさは、一目散にベランダへと向かった。かつて今よりもずっと長い時間過ごした前世の故郷を見上げ、うっとりとしていた。「ああ、そうだな」「って、さっきから全然月見てないじゃない!私の事ばっか見て……」そう、俺は月を見ず、うさをずっと見つめていた。「見てるよ、月」「見てないよ?私は月じゃないもん!」「月だよ。俺にとっては紛れもなく」うさは何を言ってるのか分からないと言った様子
ILOVEYOU「月が綺麗だな、うさこ」「本当だね、まもちゃん」「うさこは可愛いな♪」「やだ、もう!まもちゃんったら!」俺は、自宅のベランダでうさこと月見をしていた。夏目漱石の言葉を引用してうさこに愛の言葉を伝えたのだが。やはりうさこには伝わらなかったようだ。月を守護に持つ戦士の宿命を背負って生まれてきたうさこ。こんなに最高な愛の告白は無いと思ったのだけど、無知な彼女には伝わらなくて。良かったような、ガッカリというか……。「うさこの事が好きって意味だよ」天然な彼女にはストレ
愛の言葉の一つでも君の事が分からない。分かっていたのに分からなくなってしまった。いや、分かっていると思っていただけだったのかもしれない。君の好きな男の容姿や声で近づけばすぐにでも落とせる、堕ちてくれると思っていた。でも君はいくら暗示をかけようとも、口説き落とそうとも全く落ちてはくれない。“月の王国シルバーミレニアムのプリンセスを抹殺し、「幻の銀水晶」を奪って来るのだ”クインベリルの命令の下、俺の中の少し残っていた記憶を頼りに辿り着いたのがうさぎちゃん、君だった。君に近づいたのは
いつものバスで最近、“魔の6時のバス”と言う噂を良く耳にするようになる。勿論俺は信じてなどいない。ただ、タキシード仮面として警察の手に追えない事件と遭遇する事が多くなっている。正義の戦士って奴も現れたし。関係ないとはいい切れないし、放ってもおけない。バス通学している事もあって噂とは別に気になる。幻の銀水晶関連の事件だとするとなおのこと。そんな事を思いながらもいつもの時間のバスに乗る。変な噂のせいで乗りたがる人がいないのか、今日は誰も乗っていない。1番後ろで本を読んでいると騒が
君にはかなわない「君には敵わない」「無事、デス・ファントムを倒したようだね」役目を終え、キングの元へと戻ってきたクイーンを見て安堵する。30世紀に再び平和が訪れ、キングはホッとした。「ええ、3人なら必ずネメシスを打ち破ると信じていたわ」「昔の君はとても強くて無敵の戦士だったからな。勿論、今も強いけど」「まぁ、エンディミオンったら褒め上手ね。あなただって強いわ。私はあなたがいなければ、ここまで頑張れなかったもの」クイーンは常々、強いのは自分では無く銀水晶の力によるところが大きい。そ
二人のクリスタル「まもちゃん、ゴールデンクリスタルが現れて良かったね!」「ああ、うさの言ってた通り俺の体の中にちゃんとあったよ」最後の最後まで現れず、ピンチを極めて焦ったが、然るべきタイミングで現れ、うさぎ達のサポートが出来たことに衛はとてもホッとした。あの時はとても眩い光を放ち、強い力を発揮していたゴールデンクリスタルだが、今は落ち着きを取り戻したのか光っていない。ずっと自分には何の力も無く、うさぎの足でまといでしかない存在だと思って来たが、ずっと力を注ぎ込んで銀水晶の力を強く導いて
『はぐプリ』『セーラームーンR』?ターミネーター?アトム……?諸々、ありすぎて……。知ってる作品の数だけ、観え方が十人十色で違ってきそう。48話「なんでもできる!なんでもなれる!フレフレわたし!」原西の言うところの意味が終盤でわかった。初の男子プリキュアどころか、町の人たちが全員……!?ジョージ・クライ=こじれすぎたタキシード仮面、といったところか?2030年時点までだと、ハッピーエンドに見えるけど、その先は……、明確には描いていな
愛称『愛称(まもうさ)』「衛さん」正式に付き合い始めて2ヶ月余り経ったある日の事、いつもの様にうさぎとデートをしていた。あの日以来俺たちはお互い暇さえあればデートを重ね、愛を育んでいた。それこそ他のセーラー戦士達に冷やかされ羨ましがられるほどにラブラブ街道を進んでいた。ただ1つ変わらない事があるとすれば、今も呼び方がよそよそしいって事かな?「その呼び方、他人行儀で嫌だな」そう言う自分もうさぎ呼びのままだから人の事は言えないが…。「え?衛さんって呼び方?」「そう、それ!どこか壁を
まるで妖精のような「まもちゃん、見て見てぇ~♪」ある日大学から帰ってくると衛のマンションにうさぎが一足先に来ていた。そしてその姿を見て衛は驚きで固まってしまった。「う、うさ、その格好は一体……」衛が驚くのも無理は無い。うさぎが着ていたのはレオタードで、露出度が高い。しかも普通のレオタードでは無く、いつものセーラー服風の戦闘服がデザインされていた。胸には大きなリボンが描かれていて腰はミニスカートを彷彿する生地で、足元も赤いブーツを履いている風で、セーラースーツの戦闘服を忠実にデザ
永遠花火うさぎは衛と花火大会に来ていた。所謂デート。と言いたいところだが、残念ながら二人は別れた状態の為、そんな楽しいものでは無いのだ。「来て、くれないかと思った」誘ったのはうさぎである。単純に衛と花火を見たかった。「お前が言ったんだろ?一緒に来てくれたらもう付きまとわないと」だから仕方なく来たのだと衛は素っ気なく言い放った。うさぎは、自分で言ったもののその言葉が深く心に突き刺さる。どうしても一緒に見たかった。衛を諦めることも出来ず、ずっとストーカーの様に付き纏っていた。突然別れを
スイーツよりも甘い二人『スイーツよりも甘い二人(まもうさ)』ある日のフルーツパーラークラウン。目の前にはラブラブカップルが一組、うさぎと衛だ。「はぁー」ラブラブっぷりに目を当てられ、独り身の寂しさから盛大に深い溜息をつく美奈子。学校帰りに集まる事になっていたが、亜美は塾、レイは神社が忙しい、まことは居残りと結局四守護戦士では自分だけが来た結果、見せ付けられる罰ゲームを受ける事になった。それぞれ学校が違う為、うさぎの顔を少しでも見たくて来たが場違い感半端無かった。人目もはばからず
泡沫蝉時雨いつだって5人は一緒だった。王子が月の王女と逢瀬を繰り返すまでは。小さい頃からエンディミオン王子の側近として仕えていたジェダイト、ネフライト、ゾイサイト、そしてクンツァイトは腕っ節も然ること仲間ら、元気いっぱいで有り余っていた。それは幼いエンディミオンも同じで、明るく活発などこにでもいる男の子だ。そんな5人が集まれば忽ちやんちゃ軍団と化す。今日もまた5人は活発に遊んでいる。「セミが鳴いてるぞ」1番のやんちゃ坊主のネフライトが、迷惑な程に鳴いているセミに反応する。「ネフ
白昼夢ある日の朝、衛は目覚めて隣を見るとそこにはうさぎ、では無く月影の騎士が寝ていた。起きたと思っただけで、まだ夢の中なのか?余りの現実味の無さに、そんな事を思い自身の頬っぺを抓ってみる。「イテッ」……夢では無かったようだ。普通に痛みが走り、これが夢では無い事を衛は悟った。と同時に現実である事に激しく落胆した。何故、又月影の騎士が分離して出てきたのだろうか?衛自身にも全く覚えが無く、困惑した。うさぎとの関係は上手くいっている。それどころか、周りも引く程に付き合いを深めれば深める
泡沫花火“手持ち花火セット買ってもらったから一緒にしよ”とうさぎから突然の呼び出しに月野家へとやって来た衛。すると庭先から楽しそうな高い声が2つと、気だるそうな低い声が聞こえてきた。ーーうさぎ、ちびうさ、そして弟の進悟だ。「楽しそうだな」「「まもちゃん♪」」双子かとツッコミたくなるほど同じタイミングで衛の名を呼ぶ未来の親子、うさぎとちびうさの仲のいいハミングに衛の口角は自然と上がる。「衛さんいらっしゃい!」最初はうさぎを騙す悪人と疑っていた進悟だが、すっかり懐いて本当の兄のように慕
打ち上げ花火、上から見るか下から見るか?「うわぁ~、すっごく綺麗~♪」隣で喜んでいるうさぎを見て安堵の表情を浮かべる衛はここに来てよかったと心から思えた。見えないかもしれないと言う恐れは持ち合わせていたが、どうしても衛自身がここに来てみたかった。「そうだな、よく見えるな花火」「うん、特等席でゆっくり見られて。ここで見るって発想が無かったから驚いたけど、ロマンティック♪」「気に入ってくれましたか、プリンセス?2人きりだし、誰にも邪魔されなくて最高の場所だろ?」「まさか月から花火を見下
運命の出会い幻の銀水晶を探す為、タキシードに身を包み宝石店を回る日々。次の宝石店を物色していると、一件の宝石店が目に止まる。そこから制服に身を包んだ女が一人、出て来た。気にも止めていなかったが、何やらポイ捨てしたのが顔面、目の辺りに当たる。何か飛んでくるなんて考えてもいなかった為、避ける事もしていなかった。単純に危ない。紙だから万が一擦れたら顔に傷がつくし痛い。俺が当たった場所は目だ。当たり所が悪ければ失明しかねない。幸いサングラスをかけていたから大事には至らなかったが、その為
時を超えたプレゼント今のは一体何だったのだろうか?うさぎが再びこの地で生き生きとしているから、セレニティと錯覚したのか?それとも一瞬、本当に彼女はセレニティとなったのだろうか?セレニティが憑依したのだろうか?衛には全く分からなかった。「で、ここを曲がれば」そう言いながら一人曲がるうさぎ。その後を慌ててついて行く衛。そしてーー「到着!ここだよ、まもちゃん!早く早くぅ~♪」その場にたち、両手を上げて楽しそうに後を着いてきた衛を笑顔で呼び、手招きする。月を慣れたように歩く姿も目
時を超えたプレゼントメインのプレゼントの包みを衛に手渡すうさぎ。「はい、開けてみて♪」「ありがとう」うさぎからプレゼントを受け取った衛は、早速言われた通り包みを開ける。すると、そこから思いもしないものが現れ、衛は驚く。入っていたのは、文字がぎっしり書かれたA4の紙三枚。更に梱包された小さな箱のような固いもの。「これは……“月の土地権利書”“月の地図”“土地所有権の宣言コピー”これって……」「そう、月の土地だよ」そう言ってにっこり笑ううさぎ。「月の王国の血を引く前世のあたし、セ