今にも雨が降り出しそうな空の下。今日も顔の笑っていない野良猫ハンニャはドアの外で待っていた。とりあえず先にうちの猫にエサをやった後に…と思ったら、あげるエサが無くなってしまった。ドアの外から寂しそうに見つめる野良猫。何かないものかとエサの入れてある棚を探すとまだ封を開けていない『猫ちゃん用カツオ節』があった。しかし、これは思いの外美味しいらしく、食べた後はカリカリのエサを食べなくなるという恐ろしい代物。果たして野良猫にあげても良いのだろうか?と悩んだが、こちらをじっと見つめる姿を目にすると、我慢