私の出身は沖縄だ。母一人子一人の貧しい母子家庭で育った。母は私を育てるために朝から晩まで働き詰め。身を粉にして働いていたが、親の心子知らずで、私はご他聞に漏れず荒れた。思い返せば、あの頃は母に反発ばかりして散々迷惑をかけた。それは愛されたかったからだ。母の愛情を感じたかったからだ。だが、当時の私には抵抗する事でしかサインを送ることが出来なかった。そんな私も高校卒業を機に郷里を離れ、本土の大学に進んだ。そして、建設会社に就職し、現在は縁あって、新潟の支社勤務だ。新潟も山と海がきれいで風光明媚ではあ