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前回記事「仏典を読む(その15)無量寿経(下巻)3」の続きです。今回はお釈迦様が人間の愚かさをひたすらボヤくという回です(笑)【無量寿経(下巻)】4釈迦が弟子の弥勒菩薩や天人などに仰せになった。⑪極楽浄土とそこに住む菩薩と声聞が優れているのはこれまで述べたとおりである。お前たちは努め励んで極楽浄土に生まれ変わりたいと願うがよい。そうすれば極楽浄土に往生して無上の悟りを開くことができるだろう。ところが、世間の人々は、本当に浅はかであり、優先順位の低いことばかりに心を奪わ
南無至心帰命礼(なむししんきみょうらい)命を帰して帰依する心に至り西方阿弥陀仏(さいほうあみだぶつ)阿弥陀佛に礼をします。弥陀身色如金山(みだしんじきにょこんせん)弥陀の御身体の目に見える姿は、金山のようです。相好光明照十方(そうごうこうみょうしょうじっぽう)その様相は好ましく、光明が全世界を照らして、唯有念仏蒙光摂(ゆいうねんぶつむうこうしょう)ただ、念仏する人を光が覆い救いとります。当知本願最為強(とうちほんがんさいいご
前回記事「仏典を読む(その14)無量寿経(下巻)2」の続きとなります。無量寿経(下巻)要約の続きとなります。しばらくさぼっていましたが、今回から完結まで横道にそれずに頑張ります。【無量寿経(下巻)】3釈迦が弟子の阿難に仰せになった。⑧極楽浄土の声聞たちが放つ光と比べ、菩薩たちが放つ光の方が遥かに明るく世界を照らす。菩薩の中でも、観音菩薩と勢至菩薩の二人は特に優れていて、その神々しい光は広く世界中を照らす。二人は、かつて、この娑婆世界で菩薩として修行を積み、命を終えた後、
第18願を紹介します。<極楽浄土に生まれるための願い>【訳】もし私が仏となり得たとして、十方世界の生きとし生けるものが誠心、信心深い心、歓喜する心で、極楽浄土に生まれたいと願い、阿弥陀仏の名を声に出して十回念じてたのにもかかわらず、極楽浄土に生まれることができないなら、正しい覚りを得たとは言わない。唯一五逆の重罪と仏教の正しい法を誹謗中傷した人は除く。設我得佛十方衆生至心信楽欲生我国乃至十念若不生者不取正覚唯除五逆誹謗正法(1)十方衆生:四方八方に上
のうぼあらたんなうたらやーやーのうまくありやーみたばやーたたぎゃたやーあらかていさんみゃくさんぼだやー三宝に帰依し奉る聖なる無量光如来・応供・等正覚に帰依し奉るたにやたー即ちおんあみりてい甘露よあみりととばべい甘露を生み出す尊(みこと)よあみりたさんばべい甘露の源なる尊よあみりたぎゃらべい甘露の胎よあみりたしっでい甘露を成就する尊よあみりたていぜい甘露の威光よあみりたびぎゃらんてい
「…忌むことのしるしによみがへりてなむ、かく渡りおはしますを、見たまへはべりぬれば、今なむ阿弥陀仏の御光も、心清く待たれはべるべき」など聞こえて、弱げに泣く。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「…忌むことのしるしによみがへりてなむ、訳)「…身を清めて慎むことの効果により生き返って、かく渡りおはしますを、見たまへはべりぬれば、訳)このようにお越しくださるのを、見させていただきましたので、今なむ阿弥陀仏の御光も、心清く待たれはべるべき」
「写経会」時間は、朝の10時~11時半です。※当日の日程・おつとめ礼讃文正信念仏偈(焼香)。・住職が写経する部分を話しました。・皆さんに写経していただきました。・皆さんとお茶とお菓子をいただました。・恩徳讃を歌って解散しました。今回は、「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)」の9回目です。お話は、「一心(信心)」についてです。※「一心(信心)」親鸞聖人は、天親菩薩(てんじんぼさつ)が仰った「一心」について、「一心といふは、ふたごころなく疑
浄土真宗本願寺派法雷学派の本部は『宗教法人神戸法雷会館』です。住所は『兵庫県神戸市灘区城下通3丁目2番33号』。もとは法雷学派四代目・稲垣瑞劔先太師公の住まいで、その隣に法雷碑があります。瑞劔和上が昭和56年に御示寂後、長男稲垣瑞雄が跡を継ぎました。しかし、法雷学派の後継者は五代目・野瀬瑞黙先師公であり、法雷轍を中国/香港・台湾に伝えました。瑞黙和上は平成23年に示寂、その後は香港の劉蒙光法師が継ぎました。その二年後に瑞雄和上も示寂。今、法雷轍を学ぶとすれば、奈良九条山浄教寺の住職島田
いつもありがとうございます。毎日、父の仏壇を守るべく、正信偈を唱えてから寝ています。意味もよくわからず、唱えていましたが、ネットを使い、阿弥陀仏の教えを少しずつ学んでいくと、あーなんかありがたい気持ちになってきます。三塗の黒闇ひらくなり、だいおうぐを帰命せよいつも最後に出てくるこれ。どういうことか調べてみたらなるほどー要は、阿弥陀仏様を拝んで頼みなさいってことかな。どうか光を私にも与えてくださいませ。さて、今回もまず1つ当てること、皆さんに参考にしてもらえるようなブログを目指
前回「仏典を読む(その9)無量寿経(上巻)5」の続きです。法蔵が「四十八願」を誓った後の記述部分の要約となります。【無量寿経(上巻)】4⑩法蔵が「四十八願」を誓った後、大地は打ち震え、美しい花が降り注いだ。そして、麗しい音楽が流れ、どこからともなく声が聞こえ「法蔵は必ずこの上ない悟りを開くであろう」と称賛した。その後、法蔵は、自身の国を建設することに一心に励み、計り知れない長い時間をかけて限りない修行を行い、菩薩としての功徳を積んだ。⑪法蔵は、怒りや貪り、愚かな心を起
前回記事「仏典を読む(その11)無量寿経(上巻)7」の続きです。前回は、極楽浄土における音楽や風呂や食べ物に関する説明でした。上巻の要約は今回で終わりとなります。疲れた。【無量寿経(上巻)】6⑱極楽浄土には真に清らかで安らかであり、そこでは誰もが悟りの境地に至る。聖者や菩薩、天人、人間は、誰もが優れた智慧と神通力を備えており、外見は同じで違いがない。ただ慣習に則り、「天人」や「人間」と呼称されるのであって、全ての者たちは外見を超えた優れた悟りの身を得ている。⑲貧しい物
明日があると限らない現実を現実と見れない逆立ちした考え…迷いを、顛倒の妄念と言います…。救われても煩悩は全く変わりませんし、顛倒の妄念も変わりません…。「三毒の煩悩はしばしば起これどもまことの信心は彼にもさえられず、顛倒の妄念はつねに絶えざれども更に未来の悪報をばまねかず。」って存覚上人が言われている通りです…。人間は煩悩具足ですから、煩悩は減らすことも無くすることもできません…。煩悩が減ると、食欲減退し、不眠になりますし、煩悩を無くするには死ぬしかありません…。「歎異抄って
京都最南端、奈良県との府県境に広がる南山城とよばれる地域は奈良仏教の聖地とも呼ばれるところです。創建当時の御本尊が薬師仏であったところから、その浄土である浄瑠璃の世界が寺名の由来とされる浄瑠璃寺。九体寺(くたいじ)とも呼ばれる浄瑠璃寺には、大きな九体もの阿弥陀仏が安置されています。その九体全てが国宝❗️九体の阿弥陀仏それぞれが東に向けて扉が付いてました。撮影が禁止されていたので、見事な阿弥陀仏様は載せられなくて残念ですが、それはそれは素晴らしい御姿でした。この様に、九体の阿弥陀仏を祀
4月桜の季節に知恩院を拝観すると、とても賑やか「観光客が多いせいかな」と思いましたが、大きな行事があったようです。いつ見ても迫力がある三門です(国宝)その日は、法然上人浄土宗開宗850年慶讃法要でした。1175年(承安5年)法然上人が43歳の春に浄土宗が開かれたそうです。親鸞聖人2歳の頃です(法然上人は浄土真宗の宗祖親鸞聖人の師)親鸞聖人は9歳から20年間比叡山で修行しましたが、苦悩の中で比叡山を降り29歳の時に法然上人に出
今日は、あみだ仏の『聖無量寿决定光明王陀羅尼』の歌を聞きました。タイトル中の「無量寿」はサンスクリットのアミターユス(Amitāyus,無限の命)の中国語訳でアミターバ(Amitābha,無限の光)とともにアミダの語源(阿弥陀は音写)です(翻訳方法…Chrome版,Edge版)日本語のナンマンダブやオダブツは、命の終わりを連想させますがサンスクリットのアミターバ・アミターユスは、光と命の始源のイメージですでは、はじめにイミー・ウーイ(ImeeOoi,
人生の目的旅人は、無人の広野でトラに出会ったAmazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}『人生の目的旅人は、無人の広野でトラに出会った』を読みました。著者は、高森光晴氏と、大見滋紀氏。前者は、浄土真宗学院の学長、後者は同学院の上席講師です。仏教の本。「トルストイが衝撃を受けた、ブッダの寓話」――カバー袖に記されたこの一文に興味を惹かれて購入しました。その寓話とは、旅人が、無人の広野でトラに出会った、というものです(タイトルのまんま)
観無量寿経第九眞身観文(通称:仏身観)畺良耶舍(きょうりょうやしゃ)訳ぶつごうあーなんぎゅういーだいけー佛告阿難及韋提希ブッタ(佛)は、アナン(阿難)とイダイケ(韋提希)に告げました。しーそうじょういー此想成已この(第8観を)想い浮かべる修行が終わったら、しーとうきょうかん次当更観次は更なる観を見るようになります。むーりょうじゅーぶつしんそうこうみょう無量寿佛身相光明無量寿仏の身体の相(かたち)と光明をあーなんとうちー阿難当知アナンは
久しく、「今月の言葉」の更新が滞りましたこと、まず、お詫びいたします。さて、今月は、『極楽浄土と天国』についてお話したいと思います。昨今、仏教の葬儀をされたのに、天国へ旅立ったといわれる方が多いことに驚きます。例えば、安部晋三元内閣総理大臣の通夜と葬儀が、芝の浄土宗大本山増上寺で執り行われました。その時のテレビ中継を見ており、「今、安部晋三元総理大臣の乗せた車が自宅前を通り、天国へ旅立たれます。」など、天国へ旅立つなどというナレーションが多くみられました。また、普段の葬儀でも、参列
おはようございます。笑実のブログにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。今回は、牛久阿弥陀仏(茨城県牛久市)の事を綴ります。奈良の大仏が掌に乗ってしまうほどの大きい大仏として有名な牛久大仏。駐車場からみた光景です。高さ120mだそう。座られている奈良の大仏さまが14.9mですから、立ち上がれば約30mとしても4倍もあるのですね。螺髪は直径1m凄い迫力です。大仏胎内(地上85m)までエレベーターで上がることができます。中に入るとこんな感じ右足の親指先端の実物大模型大っき
昨日の続きです下寺町・松屋町筋を歩いていると・・お寺の中に社を発見気になる気になるっって事で、お邪魔させて頂きました光傳寺(こうでんじ)山門山号仏迎山院号感応院宗派浄土宗御本尊阿弥陀仏鯛屋貞柳墓所の石柱~由緒~創建年代は不明ですが僧西念の開創だそうです昭和20年の大阪大空襲により焼失。戦後再建された。鯛屋貞柳の墓がある、春になると桜が有名手水舎出世地蔵尊淡嶋明神人形供養で知られる淡嶋神社の分社なんだそうです婦人病治癒を始めとして安産