マンネリズムの極致と云われながらも長期にわたって人気をはくしたテレビ時代劇に『水戸黄門』があります。ナショナル劇場『水戸黄門』が、初めてテレビにお目見えしたのが1969年8月4日。それから2011年12月19日に最終回を迎えるまで、TBSの看板番組として君臨。松下電器の一社提供だったので、スポンサーの意向は絶大で、会長の松下幸之助から「世のため、人のためになる番組を作れ」と号令をかけられ、古くから日本人に大変なじみのある水戸黄門を題材にしたドラマ案を電通が企画します。しかし、TBSは月形龍之介の