ブログ記事249件
鏡の左右反転問題の続きです。議論はさらに複雑に、深い世界へ入っていきます。ところで、上のイラストは前の記事と何がどう違うか、わかりますか?・・・そうですね、絵そのものの左右が反転しています。つまり、像の側から実物を覗いた絵になっているのがおわかりでしょうか。像の側から見た場合、そもそも上げている手が右ではなく左手になります。「像の側から見る」という見方をするかどうかで、この問題の深さも変わってきますね。「鏡像では右手が左手になる」
『さりと12のひみつ』第2話「鏡の国のひみつ」の解説、第3回です。今回は、鏡の世界の物理学について、少し本格的な解説になります。そのまえに、矢印記号の説明を少々。物理で扱う矢印記号。矢印に見えませんが、立体図を2次元の紙の上に書くときに利用する矢印記号です。さて、最近出版された「物理の見方・考え方」江沢洋・上條隆志偏(日本評論社)の「パリティの問題」には、次のような一文があります。***ここで私は読者に問題をだしたい。パリティ対称性(*1)
鏡の問題、前回で一区切りと思っていましたが、昔の3年理系の物理ノートの後半でさらにおもしろい展開が続いていたのを見つけましたので、それを2〜3回に分けて紹介して、鏡の問題の本当の区切りにしたいと思います。冒頭のイラストはファラデー先生とその鏡像です。なぜ光の鏡の問題で、電磁気のファラデー先生に登場してもらったかというと・・・今回の質問リレー、じつは鏡の問題を電磁気で考える、という展開なんでありますよ。以前の展開のとき、鏡にフレミングの法則を映すとどうなるか、とい