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「チーズ」は、フランス語で、fromageという。低地ラテン語、formaticus(caseus)に由来する。型にはめた(チーズ)という意味。なので、肝心の「チーズ」の方は省略されている。イタリア語も、formaggioだが、これも、古フランス語formageからの借用である。英語のcheeseは、ラテン語caseusの借用だが、古英語時代なので、ラテン語借用語としては、古い。当時の英語では、cēse、cŷseという綴字だった。これは、チェーゼ、チューゼと
noblesseoblige、ノーブレス・オブリージュは99%、高貴なる義務と訳されている。高貴なる義務、とフランス語で言うなら、obligationnobleだろう。noblesseは、貴族であること、という名詞、obligeは義務を負わせる、という動詞(obliger)である。他動詞なのに目的語がないから、誤訳されているのだと思うが、これを絶対用法という。貴族は真っ先に戦争の前線に行く義務がある、ということだ。どこかの国のように、有力者の息子は戦争へ行かないで済んだ、
私は1992年に創価大学文学部に着任し、講師5年、助教授7年を経て2004年4月に創価大学文学部教授を拝命しました。そして、本年(2024年)4月に早いもので教授就任から満20周年を迎えました。この間、多くの方にお世話になりました。またさまざまにご迷惑をかけたことも思い起こします。この20年の感謝を中心に振り返ってみたいと思います。2度の海外長期滞在2004年は教授就任早々、在外研究を模索しました。言語学者としてのライフワークを形成するうえでどうしても必要だったのがアメリカでの
ふと迷ってしまった言葉・・・割合は大きい?多い?高い?それとも・・・疑問に思ったら考えている暇はない調べよう!ということでいろいろな例文を調べてみました(写真は写真ACよりoldtakasuさんの作品をお借りしました)もちろん辞書も調べましたそんな中で数研通信95号(2019年10月)に掲載された北島かおるさんの論文に面白い解説を見つけましたその論文はこちら「割合」は,「高い」か「多い」か「大きい」か(北島か
みなさん、こんばんは!あん、です月曜の夜、いかがお過ごしですか?Hopeyou'rehavingarelaxingtime.さてさて、先日の英語が話せるようになるのは難しい?の投稿の中で英語が話せるようになるのは難しい?『英語が話せるようになるのは難しい?』みなさん、こんにちは!あん、です土曜日、いかがお過ごしですか?Hopeyou'rehavinganiceweekend!さてさて、先日英語を…ameblo.jp
10月31日(水)「日本語コミュニケーション論」では教科書『新版・日本語語用論入門』第3章「関連性理論」の2回目をやりました。前回の講義終了後に、「表意と推意の違いがわからないので、もう一度教えてください」という質問がありました。今回の講義では板書でも説明しましたが、本書を補う意味で改めてここで整理して説明します。表意と推意とを対比的に説明するとしたらこんな感じになります。「表意」(explicature)とは、当該発話の想定を確定するために必要な情報を文脈から呼び出して明示したもの「
【英語を教える】英語教育においても大事な社会言語学と人類言語学って?おはようございます。英語を教えながら英語の先生の先生をしています、ミツイです。私は大学時代に英語教育を学び大学院時代には社会言語学と人類言語学を学びました。効率的な、そしてレベルの高い外国語学習のためには後者2つの分野を上手く英語学習に取り入れることが必要だと感じたからです。そして、LangLeavesEducationのカリキュラムには必ず全ての要素を織り込んでいます。【Sociolinguistics
seasonは、フランス語saisonの借用語で、俗ラテン語のsatio(nem)にさかのぼる。本来は、「種まきの時期」の意味である。このsatioは、sero「種をまく」の過去分詞satumに由来している。seroが文献でさかのぼれる最後の語である。ということは、ドイツ語の、Seminarゼミナールとも、「シーズン」は同じ語ということになる。英語なら、seedや、sowも同じ語源である。最古のゲルマン語のゴート語なら、saian。ギリシャ語以外、すべ
【言語学】ディズニー映画内の言語使用。おはようございます。英語を教えながら英語の先生の先生をしています、ミツイです。私の大学院での卒業論文は"EffectsofPresenceandAbsenceofDialectsinDisneyMovies"(ディズニー映画での方言の有無の効果)でした。日本語でも標準語や方言があるように英語にも標準語や方言があります。アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語…など国単位でみても、「英語」って様々ですよね。ただ、英語の
スペインの大部分では"z"と後に軟母音が続いた場合の"c"の発音が英語の"th"に近い音になります(スペイン語の話です)いわゆる舌を歯で挟むあるいは舌の先を上前歯に当てる音ですいや、もしかしたら英語のthよりもがっつり舌を歯に挟むかもしれません以前、テレビを見ていたらこんなシーンがwwwHacesol.晴天ですというフレーズをスペインの人たちが発音するシーンこの発音の現象がよくわかると思いますスペイン語のzの発音については語学
ローラン・ビネの長編小説『言語の七番目の機能』を読了しました。1971年生まれのビネの2作目の作品で、フランスの有名な文学賞をいくつも受賞し、世界30カ国語に翻訳されています。有名な記号論学者で文芸評論家のロラン・バルトの交通事故死がヒントとなって、国家機密に関わるような重大文書の争奪戦が繰り広げられます。捜査にあたるバイヤール警視と記号学者のエルゾグ以外の主要人物たちは、ほぼ全て実在の人物です。フーコー、デリダ、エーコ、クリステヴァ、ソレルス、アルチュセール、サール、ドゥルーズ、ガタリ、
今日は東京都知事選挙の投票日です。もう夕刻となり、ほとんど大勢も決しているような時間帯になりましたので、一つの所感としてこの文章を公開します。政治の世界の非難合戦私たちは通常の対人コミュニケーションでは他者の非難を公然と言うということはあまりありません。密かに陰口をたたくことはままありますが(笑)しかし、政治の世界は別です。特に選挙戦は激しいですね。有権者の支持を得るために対立候補に非難を浴びる光景もよく見ます。それ自体は悪いことではなく、民主主義社会の健全な姿とも言えます。ただし、私た
レバランの帰省に関してのブログ、多分あと一回くらいで終わりますが今日はちょっと別の話題を。【レバラン帰省2024シリーズはこちら】『レバラン帰省2024①』アメブロに戻ってまいりました。レバランの帰省中、ブログ書けたら、と言っていましたが、やはり更新できず・・・インスタストーリーとXでは毎日数回主に写…ameblo.jp『レバラン帰省2024②』こちらの記事の続きです『レバラン帰省2024①』アメブロに戻ってまいりまし