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乙号の窓口で、時々「アンマッチ」という言葉が交わされることがあります。この「アンマッチ」というのはなんでしょうか?現在、法務局の地図と登記簿はコンピュータ化されています。まず先に、登記簿が、そしてその後、地図がコンピュータ化されました。そして、地図をコンピュータ化した時に登記情報と地図の情報を照合しました。その結果、符合(マッチ)しなかったもの、それが「アンマッチ」です。どういうことかというと
(前回のおはなし)「実は、登記簿に記載される地目もなんでもいいというわけではない」「そりゃそうだろうね。ある程度、種類は決められてるはず」「何種類あると思う?」「16種類くらいかな」「登記の地目は、23に区分されている」「けっこうあるんだね」「不動産登記規則第99条地目は、土地の主な用途により、田、畑、宅地、学校用地、鉄道用地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、水
(前回のおはなし)「一元化、ってどういうことか、簡単に説明してみて」「一元化...。土地台帳と登記簿の一元化、だよね」「そう」「土地台帳や家屋台帳の登録事項を新しい表題部の登記用紙に記載して、登記簿の先頭に編綴したこと」「なるほど、シンプルだね。じゃ、一元化で変わったことは?」「それまでは土地や建物の表示に関する申請は、土地台帳法に基づいてしていたけれども、一元化により、表示に関す
(前回のおはなし)「古い登記用紙って、いわゆる旧表題部と甲区がつながってるから、表題部を移記しないとしても、やっぱり、いきなり甲区から始まるんじゃなくて、旧表題部から始まるんじゃないの?」「確かに、一元化前の登記用紙は、表題部と甲区がくっついてるんだけど、昭和26年のバインダー化以降の用紙は表題部と甲区が分かれてるんだ」「あ、そういうこと?」「そう。昭和28年から一元化までに分筆や表題登記で作成された
こちらは個人的な覚書記事です手続きを進めながら書きますので更新は不定期になります私のばあちゃんは数年前に亡くなっています。そのばあちゃん名義で土地があり(元は畑)そこを貸地にしてありましてAさん、Bさん、Cさんの3軒の世帯が家を建てて住んでいて、貸地地代を我が家(実家)に支払っています。じいちゃん→ばあちゃんと立て続けに亡くなりその更に数年前に私の父もすでに亡くなっていてじいちゃとばあちゃんの名義になってた実家を私が相続したわけです。同時に、ばあちゃんの名義の貸地も私が相続し
大事なことに触れてませんでした。土地台帳って、大事ですね。長くなりそうなんですけど、説明させていただきます。土地台帳とは何か。明治22年法律第13号「地券ヲ廃シ土地台帳記名者ヨリ地租ヲ徴収ス」という法律により、土地台帳に登録された人から地租(今の固定資産税)を徴収することになりました。、それまでは、土地の所有者に「地券」というものを交付して、地租(今の固定資産税)を納めさせていたわけですが、土地
1.概要1-1.明治薬科大学の概要①1946年(S21)1月東京女子薬学専門学校を東京田無町(現西東京市)に移転(1945年5月、戦火により東京女子薬学専門学校の校舎を焼失のため)②1950年(S25)4月東京女子薬学専門学校が明治薬科大学・田無校として認可③1998年(H10)8月清瀬キャンパス竣工東京都世田谷区並びに田無市から、東京都清瀬市に移転1-2.明治薬科大学の敷地(谷戸町三丁目1番1号)の概要①この明治薬科大学の用地は、谷戸町一丁
(前回のおはなし)「そうそう。一つ聞きたいことがあるんだけど」「何?...イヤな予感がするな」「時々、登記簿はあるけど公図がない、とか公図にある地番の登記簿がない、ってことがあるじゃん」「...あるね」「あれって、どういうこと?」「あ~、きわどいところついてくるね~」「答えられないの?」「そうね、まず登記簿はあるけど公図にない、という場合、考えられるのは公図の記入漏れ」「公図の記入漏れ?
閉鎖登記簿の見方、実践編この登記簿はいつ作られたものですか。https://ameblo.jp/taisukemob/entry-12826411213.htmlこの登記簿はどういうタイミングでできたものですか。https://ameblo.jp/taisukemob/entry-12826444501.htmlこの閉鎖登記簿はいつ閉鎖されたものですか。https://ameblo.jp/taisukemob/entry-12826687115.html「表題部再使用」というのはど
1.概要1-1.朝比奈住宅の概要①1967年(S42)以前自警会(警視庁職員等の住宅の建設及び維持運営等)が、朝比奈鉄工から当該敷地等を購入し、建物を利用した。1967年に新青梅街道が設置され、敷地が2カ所に分断された。②1972年(S47)自警会が建替住宅(朝比奈住宅)を建設する。③2019年(R1)6月有家族者待機寮「朝比奈住宅」の改築に伴う基本計画の作成作業を始める。住宅
さて、登記簿のさかのぼりですが、そもそも、なんで登記は明治の時代に始まったのに、登記事項証明書には明治時代の登記は載っていないの?という疑問がわきますよね。それについては、「移記」について説明する必要があります。今の登記簿は、コンピューターの登記簿です。コンピューターの登記簿になる前は、紙の登記簿でした。紙の登記簿からコンピューターの登記簿に登記の内容を移し替えることを「
法務局令和6年4月1日から相続登記が義務化されます:広島法務局houmukyoku.moj.go.jp義父の名義の土地・家屋。登記簿取り寄せたら「抵当権」と言う文字が市の相談室で聞いたら相続するには問題ないが将来的に売買するなら、「外してください」と言われる事もあるとかないとか微妙。今なら動けるので外す方向で動く。銀行に行って相談したら所有者が亡くなっているので、所有者を義母か夫に変更してから申請して下さいとの事。土地相続など面倒なら司法書士を紹介しますと言われたが
①日本チューナー㈱・本社(田無工場)の敷地の概要日本チューナーは、1954年(S29)11月に杉並区で設立される。田無工場は、1960年(S35)に開設される。その後、1973年(S48)に栃木県・那須工場、1974年(S49)に兵庫県・市島工場が竣工されたため、製造部門は移管された。現在は、本社(開発部門を含む)として機能している。社名も、1990年(H2)にチューナー㈱に、2006年(H18)にチューナー・ホールディングス㈱と変更する。以後、この報告では、主にチューナー・本社を使用する。
土地台帳と登記の関係って、どうだったんでしょうか。気になりませんか?僕は気になります。税務署に土地台帳があって、登記所に登記簿がある。何か変更があったら、税務署と登記所、両方に申請しないといけなかったの?気になりますよね。何回か調べたことはあったのですが、きちんとまとめたことはなかったので今回まとめてみました。実は、表題の関係と権利の関係では、事情が違うんです。(つづきは乙号事務オンラインで)オンラインサロン/コミュニティ運営ならYOOR「ユア」Y
「移記」の次は「転写」を説明しないといけません。甲区、乙区の登記事項の後ろに、「順位〇番の登記を転写」と書いてあることがあります。この「転写」ってなんでしょうか。土地の分筆の場合、もともと1つしか登記がなかったものが2つの登記簿に分かれてしまった場合、新しい登記簿を作らないといけないですよね。でも、もともとは1つのものだったので、その甲区、乙区の内容は同じです。なので、元の登記簿の、効力のある部分
1.概要1-1.電子技術総合研究所(旧電気試験場)の概要①1939年(S14)逓信省の電気試験場・田無分室が開設される。②1948年(S23)名称変更(商工省工業技術庁電気試験場に)③1952年(S27)名称変更(通産省工業技術院電気試験場に)④1970年(S45)名称変更(電子技術総合研究所に)⑤1979年(S54)筑波に移転1-2.電子技術総合研究所の敷地(向台町五丁目4番)の概要①この電子技術総合研究所の用地は、向台町
(前回のおはなし)法務局の屋根裏にはねずみの兄弟が住んでいます。「しかし、兄ちゃんあれだな」「なんだよ」「条文を読むと新しい発見があるな」「なかなか読むことがないからな。でも、法律というのは知ってて当然、守らなかったら罰せられることもある、というものだからな」「でも、実際は知らない法律の方がほとんどだよね」「そうだな、法律の条文を読んだことがなくても、これはやっちゃダメとか、これをやる
不動産登記規則の第158条の24を読むと、「相続人申告事項の変更又は更正を申し出ることができる」になってますね。ということは義務ではない、と。ま、そうですよね。令和8年4月から住所変更登記が義務になるのは、所有権の登記名義人だけですもんね。なるほど。もし、相続申告名義人も住所変更登記が義務になったら、所有権登記名義人でもない法定相続人全員が登記簿の甲区に記載されて、さらにその人たちの住所変更の登記が記載
さて、明治時代の登記が載っていないのは、コンピューター移記だけが原因ではありません。古い登記用紙のままで登記を続けていると、用紙がボロボロになってしまいます。登記事項が増えていくと、登記用紙の枚数もどんどん増えていきます。そのため、法務大臣の命により粗悪用紙移記、という作業を行っています。戸籍の「改製原戸籍」みたいに、古い用紙から新しい用紙に内容を移し替えています。この作業では
我が家は去年の12月に、2000万の住宅ローンを完済致しました。払おうと思えばもっと早く完済できたのですが、ローン減税をフルで受けたかったので、10年かけての完済。で、ローン終わった〜って喜んでたら、ローン元のJAさんより何やら封筒が1通。入ってたのは、抵当権抹消手続きをお願いします。という一文が。何でしょうか?コレ意味は分かりますよ。登記簿の抵当権抹消するんですよね。でもコレ自分でやるの???土地買うときは色々不動産屋さんがやってくれて、大量の書類もらったのは覚えてる。んで、抵当
私の家の解体費用300万の衝撃からの、雑草くん元嫁焼死事件話一睡もせずの濃い朝、私は、今日のバイトは、書類交わして契約更新だけなので、10時過ぎから2時間ほどらしいので、朝8時に役所へ借地権の手続きへしかし、(+_+)連帯保証人の住民票も納税証明書も本人じゃないとだめという。登記簿もないとダメだし、今日が締め切りだし(;∀;)(;∀;)マジで私が消えたいわい(;∀;)!だから、バイトが終わったらまた実家で登記簿や契約書探してまた役所(;∀;)[
やってしまったかなスマホをいじっていると目にする広告土地の査定実家の大体のお値段やっぱり知っておきたいですよね〜少し前にも調べようかと思ったのですが肝心の平米・坪数が分からない一度は断念したのですが先日、ゴミの山から見つけた登記簿初めて知った実家の面積登記簿は実家は危険なので貸金庫に移動させましたのでご安心を簡単に大体のお値段が知れたらとポチポチ私はスマホの画面で大体幾ら〜って分かると思っていたのに4軒くらい不動産屋さんから連絡がありましたまぁ悪い事をしている訳では無
正しい家屋番号を入力しても物件がヒットしないことがあります。そこで、建物が建っている土地上の建物を検索すると、時々、家屋番号の後ろに「/」がついて、所在地番が記載されているものが表示されることがあります。「121/121」とか「121/251」とか。この「/」ってなんでしょうか?この質問に答えるためには、まず家屋番号の歴史について理解しておく必要があります。建物についての登記が始まったのは明治19年の
vol.417いつもお読みいただき本当にありがとうございます小学生5年生でもわかるように解説セミナー講師でもある土地家屋調査士の牧田一秀です。HPはこちらをクリックマキタ不動産登記事務所土地家屋調査士牧田一秀登記上で一個の土地を、複数に分割することを「分筆(登記)」と言います。この登記によって分筆された土地には独立した土地として新しく登記がされ地番がつけられます。それと同時に公図(地図)にも分筆した線が引かれ新たな
これははっきりわからない問題ではないのですが、よく窓口で話題になることなので、書かせていただきます。建物の新築年月日を調べるために登記事項証明書を請求する、ということはよくあります。要約書に載ってなかったんだけど証明書をとったら載ってますか?という質問だと答えははっきりしています。...NOです。表題部に記載されている内容については、要約書も証明書も同じです。要約書に記載されてなかったら証明書にも記載
表題部の一番最初にある欄に「調製」とあります。この欄が何なのか...。謎なんですよね。表題部の記録事項は、不動産登記規則の第4条により、別表一のとおりです。その別表一に、「調製」という欄がないんです。登記記録を見ると、紙の登記簿から、コンピュータに移行した日付が入っているようです。コンピュータ化後に分筆などでできた登記記録の場合は空白になっています。では、コンピュータ移記の時に記録するものなのかと思いますが、
法務局の地図データは、出力される地図証明書と少し表示が違います。「長狭物不明ー1」というのは、地番がついていないけれど、水路とか里道とかはっきりしない白地のことです。地図をコンピュータ化するときに、元の地図に地番が記入されていなかったのと水路・里道の別もはっきりしなかったので「白地」として処理されています。もしかしたら水路とか里道とかがはっきりしないだけで実際は水路・里道の可能性もありますし、堤だったり、地番の記
司法書士のヤマゾエですブログを永らく更新してませんでしたが、少しづつ再会していきたいと思います。今日は、登記簿に載せるホールディングス会社の事業目的について記事にします。ホールディングス会社、すなわち100%出資の子会社を持つ持株会社(親会社)のことを呼びますが、ホールディングス会社を作る方法は専ら株式移転の手続きによることが多いと思います。さて、そんなホールディングス会社の事業目的って子会社の株を100%保有しているということは、親会社は子会社の事業を実質的には行なっているということ
さて、次は不動産登記簿のさかのぼりについて書きたいと思います。さかのぼり、って何?といいますと、登記簿には、昔からのその土地についての歴史が刻み込まれています。いつ分筆されて、いつ地目が変わって、いつ所有権が移転して...と。窓口には、前の前の所有者が知りたい、とか、昭和30年頃の登記の状態を知りたい、とか、地目がいつ宅地になったのかを知りたい、など、過去の登記の内容を知りたい、とい
「登記事項証明書」を見ていると、必ずと言っていいほど見つけてしまう「移記」の文字。「移記」って何?「昭和63年法務省令第37号附則第2条第2項の規定により移記」ってどういうこと?この「移記」というのは、「登記事項」の記載を移しかえました、という意味です。「昭和63年法務省令~」の場合は、昔、登記簿は紙だったのですが、その紙の登記簿からコンピュータに「登記事項」を移しました、という意味です。この「昭和63年法務省令第37号附則第2条第2項」というのは、「不動産登記施行細則」の