陽子線照射をあと3日と残すクリスマスイブに、脱水の症状が強くなってしまった。照射した下部食道のあたりの疼痛が強く、水どころか唾液すらも飲み込むことができなくなってしまったからである。内視鏡で確認したらわかったことだが、腫瘍があったところが、ごっそりと剥げ落ちてくれていて、その部分が裸になってしまっていたからである。ありがたいことなのだが、肉体的には結構辛い症状だった。ただ、その部位は時間が経てば上皮化するのは分かっていたし、治療も点滴で補液(水分を中心に栄養を入れること)すればよい、というのは分