今回は久々の読書感想文ですがこの投稿に”AI”は一切使用しておりません(笑)。さて読み終えたのは小川哲著”地図と拳”です。小説の舞台は旧満州で長い時間軸(日露戦争前夜から戦後まで)の中で世代を超えて展開していきます。自分は歴史小説が好きなのと母親家族が北海道から満州に渡ったので一度読みたいと思い、図書館に予約したところ人気が高くて4ヶ月ほど待ちました。この小説の特徴は主人公と思しき人が複数登場し、全17章の中で時間の経過と共に交代していきます。小説では日中戦争や太平洋戦争を満州国からの視点で描か