かつて栄華を極めた瀬在丸家は没落し、その令嬢であった瀬在丸紅子(せざいまるべにこ・檀れい)は、売却したかつての屋敷の離れに居候し、実験にいそしみながら一人息子のへっくん、そして40年来の執事・根来機千瑛(ねごろきちえい・長塚京三)とともに生活している。発明で一獲千金をもくろむ自称科学者だが、その実態はミステリーを読みふけり、近所のアパート・阿漕荘の面々と麻雀ばかりしている。とある年の6月6日も阿漕荘で「保呂草探偵事務所」の看板を掲げる探偵・保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい・萩原聖人)、そしてその事