ブログ記事9,295件
【箱男の周辺】先だって安部公房が今年生誕100周年を迎えた事はすでに書いた。生きていたら、100歳。それだけの事ではあるのだが。曲がりなりにも芥川の研究者である恩師に多大なる評価を頂いた以上、今年は何かにつけやはり礼節として安部公房を絡めて当ブログを発信していきたいと思っている。何者でもない私の戯言ではあるが、未だにどんな研究者の論文や評論を読んでも稚拙だな、甘いな、と思える程、悪いが『箱男』のみに関しては研究を重ねたつもりであるので、読者の方には少しだけお付き合い願いたいものだ。
久しぶりに恩田陸さんを読んだ。やっぱり、いいなぁ…と改めて思う。決して難しい言葉を使ったり、凝った表現をてんこ盛りにしているわけでもないのに、その情景がすっと入ってくる。浮かび上がる景色には、風や雨や、音や匂いや、色…そんなものが織り込まれていて、肌で感じることができるようだ。一番はじめに好きになった作品は「夜のピクニック」だった。もう、本当に何十年も前の作品だ。あの時に感じた、清々しさは、今も健在だと思う。そして、夜のピクニックの題材にもなった「歩く会」を、息子が経験したことで、勝
様々なジャンルに「流派」というものが存在します。茶道⇒表千家/裏千家など華道⇒池坊/草月流/小原流など剣術⇒柳生新陰流/一刀流/示現流など和歌の道、すなわち歌道にもあるんですね。今回はこれを整理してみようという企画。和歌の起源がどこにあるのか、というのは難しいですが、最古の短歌と言われているのは、スサノオノミコトが詠んだとされるこの歌です。八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣をスサノオノミコトとともに、この歌も神話の世界の中にあるものです。し
(いかがですか)((´-`))はいお仕事お仕事フライデーお空は曇晴黄砂も酷しで目がショボショボ…(∋_∈)さて読書先日近くの図書館で本選ぶべく彷徨い中に前を通ったまんが棚マンガだしねー食わず嫌い(文学作品は活字派でして(^^;)これまで完全スルー領域縁ないものと思っていた場所何でかこの日ふと足を止めまんが文庫を一冊手に取りぱらと捲ってみましたらおぉ読みやすいっ(*^^*)ついそのまま巻2冊所要時間1時間足らずで立ち読み読破しましたです(早くね?)読み
三島由紀夫に「嫌い」と言われ、太宰治が「笑った」訳太宰治が『走れメロス』と相反するような人間性であったことを前記事では解説した。だがむしろ当時の文豪でもっとも『走れメロス』的な作家とは誰だったのだろう?そう考えてみると、1人の文豪の名前が思い浮かぶ…toyokeizai.net東洋経済がアホということはわかる。なぜなら、太宰ともっとも仲が悪いのは中也だからだ。【文豪三大クズ】中原中也エピソード太宰治と不仲?おすすめ全集紹介若くしてこの世を去った天才詩人である中原中也。彼の破天荒ぶりは
なんとなく生きてて、なんとなく、幸せを求める。人生に、そう幸はないと、喝破した人がいる。でも、嬉しいときは、あるよね。ああ、よかったと思うとき。〇受験に合格したとき〇一流の会社に就職した時一流って、社員が、一流の努力をしているから、なんだよね。で、なきゃブラックだよ。名前だけで、なんとにく一流。〇気にいった人と、結婚できたとき嬉しいだろうなぁ。〇子供が生まれた時これは、好きな人との「結婚」が前提だよね。〇美味しいものを食べた時そんな時は、
日本の歴史上で放火事件というのは大小様々に数多く存在していますが、日本史で習う放火事件で最も古いのが「応天門の変」だと思います。応天門というのは、平安京の真ん中を南北に走る大通り・朱雀大路を北上して大内裏の入り口にある朱雀門をくぐった先にあった門です。この応天門の放火事件が応天門の変です。この事件について、山川出版の日本史Bの教科書ではどう載っているか調べてみました。858(天安2)年に幼少の清和天皇を即位させた良房は、天皇の外祖父として臣下ではじめて摂政になり、866(貞観8)
若きウェルテルの悩みによって悲劇はロマンを誘発することが証明された7回も読み返し、彼が彼を讃えたのは幾千万の個人的悲劇を起こしつつその背中を押す星と、おそらく宿罪の精神の安息香と変わり得たことへの心からの礼なのかもしれないヴァニラは哀しみを和らげ彼の1日の宗教的儀式として頁をひたすらに手繰ったのかもしれない孤独を幾億の言葉が満たし少し溢れたその先また朝を迎え、そして進む(もう彼の意志とは関係なく若きウェルテルの悩みが今もヨーロッパ全体
皆様、ごきげんよう(^-^)♬夏目漱石作「夢十夜」~第一夜〈YouTube〉で配信しています。どうぞ、お聴き下さいませ。━☆♬(*^・^)ノ⌒♬☆━━━夏目漱石作「夢十夜」~第一夜〈朗読草間春美〉⇨【Wikipedia夢十夜】━☆♬(*^・^)ノ⌒♬☆━━━【stand.fm】&【YouTube】朗読配信中⬇[朗読教室プルメリアの花束]朗読ラジオ♬【草間春美-YouTube朗読♬】草間春美の朗読♬ツイッター┏━━━━━━━┓
漫画古い言い方でしょうか?いまはコミック?このコミックの世界でバレエをテーマにした作品はたくさんでていますし昔ながらの「紙」ではなく電子書籍での出版がいまや当たり前のようですねしかもスマホで読むのが一般的韓国のデジタルコミック「ウェブトゥーン」このスタイルが定着しているのでしょうか?電子出版の事情に疎いのでまちがっているかもしれませんが・・・・・。とはいうものの昔ながらの紙媒体にこだわった小説
大粟神社宮司です。1月9日、10日は上一宮大粟神社摂社八神宮の一社であり腰宮葛倉神社のえびす祭でした。大粟神社主祭神、大宜都比売大神の夫神事代主神が鎮まる宮であり、阿波には式内社の事代主神社がありますが、その由緒と海洋の民の信仰からいって、最古のえびすさまの神社であることは明白です。※詳しくは事代主神の記事のログをご覧下さい元えびすとして、地元神領の葛倉神社氏子中では、太古から連綿とえびす祭を継承していましたが、少子高齢化過疎化にともない、神山町は存続の危機を迎え
私が大好きな、サザンオールスターズや桑田佳祐の楽曲の歌詞を題材にして、「原案:桑田佳祐」として、私が「短編小説」を書くという、「サザンの楽曲・勝手に小説化」のシリーズは、現在の所、「24本」を書いて来ている。気が付けば、それだけ書いて来てしまった…という感じであるが、ここらで、その「24本」を振り返ってみる事としたい。当ブログにて、私が書いて来た、「サザンの楽曲・勝手に小説化」シリーズは、下記の「24本」である。①『死体置場でロマンスを』(1985)②『メリケ
国語でこれだけは、と言うところを要するにこれを把握するために線を引くわけですが国語的常識がまず無いとあるとでは違うわけです。つまり段落はtpoのいずれかが変化するときに変わる。全てのセリフについて、誰がしゃべっているのか理解しないといけない。それに関連して、「」と「」で別れていても同じ人のセリフの場合もある。「一番はアニメだ」「二番は漫画だ」←同じ人のセリフ。(強調したり、タイミングが空いてる表現かなと。)で、tpoを理解するのは必ずヒントがある。それが分からないと時制の変化
夜間飛行(Voldenuit)GuerlainEDT1933年調香師JacquesGuerlain香りの系統オリエンタル・シプレーメインアコード・ウッディ・グリーン・パウダリー・シトラス・ウォームスパイシー持続力★★★☆☆普通拡散力★★★☆☆普通ノートトップノートオレンジベルガモットレモンマンダリンオレンジガルバナムスイセンオレンジブロッサムミドルノートアルデヒドアイリスヴァイオレットローズジャスミンカーネーションバニ
皆様、ごきげんよう宮沢賢治作「セロ弾きのゴーシュ」を配信致しました。どうぞ、お聴き下さいませ。━☆♬(*^・^)ノ⌒♬☆━━━宮沢賢治作「セロ弾きのゴーシュ」〈朗読草間春美〉⇨【Wikipediaセロ弾きのゴーシュ】⇨【Wikipedia宮沢賢治】━☆♬(*^・^)ノ⌒♬☆━━━こちらもどうぞ、お聴き下さいませ。(^-^)【stand.fm&YouTube朗読配信中】⬇[朗読教室プルメリアの花束]朗読ラジオ♬【草間春美-YouTub
同志社大学文学部英文学科・1875年創立以来の英文学科・英語学、英米文学を体系的に学び世界へと謳っています・同志社英学校にさかのぼるリベラルアーツの伝統のもと先人たちが長きにわたって築き上げてきた教養を学び文化の意味を現代の視点から問い直します学士は「英文学」【GMARCH関関同立大学の中で似ている学部】学習院大学文学部英語英米文化学科(学士は英語英米文化学)明治大学文学部教養学科英文学科
某大作家の偲ぶ会に参列しました。サラリーマンを経験して作家になった方です。戦前生まれ。子どもに小遣いや、遊び道具など与えられるはずがない…そんな時代に幼少期を過ごしました。その中になって、読書好きに育ちます。外で遊ぶ暇がないほど本を読んだそうです。子供向けの本は限られていたでしょうから、大人の読みものにも、早くから親しんだことでしょう。大学では、文学を専攻して、サラリーマンに。10年以上働いたようです。そこで痛感したことは、社会の多くの人たち、いやほとんどの人は、認められ
2日目です。(当たり前ですが)1日目に続きます。翌日は天気が崩れるとの事。屋外で観光出来て中学生も楽しめる場所を選びました。「日本妖怪大展」なるものが期間限定で開催されてるのでついでに観に行くことに。散策した後、お目当ての妖怪展覧会へ。有料です。「百物語」を絵画と一緒に詳しく説明してくれてました。隣のQRカードをスキャンすると中文で説明文が出ますが、最近自動翻訳機能が付いたようでこれがなかなかスグレモノ。異国の地で日本の芸術、文学に触れることが出来て感無量。日本と違って写真撮り放
さて、前回は応天門が放火により燃えてしまい、伴大納言こと伴善男の讒言により左大臣だった源信に嫌疑がかかるも、太政大臣・藤原良房の働きによって源のまこっちゃんへの疑いが晴れた、という内容でした。そして、前回日本史の教科書を引用した通り、実は伴善男こそが放火した張本人なのですが、どう語られるのでしょうか。この火事騒動の真相はこうだった。さる秋の頃に、右兵衛の舎人で七条に住んでいた者が、庁舎に出勤して、夜が更けて家に帰る時に応天門の前を通ったところ、人の気配がしてささやく声が聞こえた。廊
ピッコマで漫画配信中!「ぎふてっど」で検索オンラインサロンへのご参加もお待ちしています♪オンラインサロン/コミュニティ運営ならYOOR「ユア」YOORは、オンラインサロン専用トークルームを完備した、コミュニティやファンクラブ、オンラインレッスンの場として利用できるプラットフォームです。yoor.jp「どの文学作品が好き」と聞かれた時、私が必ず挙げるのは宮沢賢治の雨ニモマケズです。文学でないワネ私も桜子に負けず劣らず変な子で、小学5年生の時にこの詩
こんにちわ今日の『Happiness』名言は19世紀の波乱な人生を歩んだ退廃的・耽美的な文学の旗手と言われるイケメン文豪「オスカー・ワイルド」の言葉(イケメンなんて軽々しい言葉は失礼ですが、今風で...しかし本当にハンサムなのです)pearlsofwisdom子供たちはパパとママのことを最初は「愛する」そして時間が経つと「審判する」最終的にたとえあったとしても「許す」ことはほとんどなくなる確かに大人になって両親、特に母親に対してとても批
失われた時を求めて漫画にしてみました1プルースト『失われた時を求めて』只今、5巻で~すなかなか前進してません読みずらいという噂のあるこの物語。脱線が多いし、比喩が大げさだから時々「何をおっしゃっているの?」高邁な哲学に置いていかれることが、たたあります。そーいう箇所にあったらスルーして面白いところだけ読んでます。可笑しいです。かなりヘン!コメディだよね?コレ!バカなの?わたし(主人公)こんなにクスっとくる小説はないんじゃないかな
再度アップしますねー(引用元:文芸同Web通信-우리예술フェイスブックより)総勢200人が奏でる朝鮮音楽の祝典在日本朝鮮文学芸術家同盟結成65周年記念朝鮮音楽の祝典『祖国の愛はあたたかく』재일본조선문학예술가동맹결성65돐기념조선음악의축전《조국의사랑은따사로워라》2024年6月9日(日)午後2時開演(1時15分開場)※4時終演予定国立オリンピック記念青少年総合センター・大ホール共同主催在日本朝鮮文学芸術家同盟中央音楽部・東京支部音楽部
鎌倉時代の終わり頃に書かれた『徒然草』。随筆文学の傑作として名高く、ファンも多い作品です。兼好法師が書いているので仏教的なお話もありますが、世俗的な話や説話みたいな内容もあります。今回は昔話にでも出てきそうな説話的なお話です。筑紫の国に、なんちゃら押領使などという者がいたのだが、大根を万能薬だと思い込んで、毎朝二きれずつ焼いて食べることが長年に及んだ。ある時、邸の中に人がいなかった隙を突いて敵が襲撃してきて、邸を取り囲み攻めてきた。すると、邸の中に二人の武士が現れて、命を惜しまずに
俳句の先生は「俳句の中に詩があることが大事」とおっしゃる。それはもちろん、甘ったるいポエムではなく、日常の中にある「詩情」をすくいあげる」ということ。私はどうもこれが苦手で、すぐに文学などに走ってしまうのだ。頭で作ってしまうということかな?先輩の皆さんは、日常の体験をもとにして、素晴らしい句を作られる。💙呻吟している私の前に、「二ザン」という言葉を使った句が登場した。作者は、数々の賞を取られ、NHK俳句にも登場する札幌在住の著名な俳人。(我が結社には優秀な方が多い。
森茉莉は下北沢のアパートで一人暮らしをしていたのだが、毎日代田にある邪宗門という喫茶店に通い、そこで原稿を書き、本を読み、食事をしたという。つまり丸一日そこで過ごしたのである。がらくた置場と化したのオンボロアパートには帰りたくなかったのかもしれない。窓際の小さなテーブルがある席が指定席で、その席が埋まっていると、テーブルの脇にある柱にもたれて、席が空くのを平然と待ったという。これでは席を譲るしかないではないか。店主は何時しか、その席に座ろうとする客に、さる客が来たら席を移っていただきま
無名草子は鎌倉時代初期に成立した、藤原俊成女が著者という説のある作品です。この作品は大鏡のように、語り手(女房)が話したことを記録したものというタイプなのが特徴的で、現代で言う座談会のようなものを想像していただいたら結構です。今回は無名草子の中で、教科書にも取り上げられ、『文(ふみ)』と呼ばれる箇所を学習しましょう。現代においてはスマホやタブレットなどのデバイスの発展やSNSの発達で、『手紙』を用いたやり取りをする機会は急速に失われています。より便利で効率的な方法でやりとりをするのが好まし
京都の漬物で「酸茎すぐき」というのがあります。「すいくき」とも「賀茂菜」とも呼ばれることがあると言います。京都駅構内の土産物店で買って食べたことがありますが、けっこう前のことなので味は覚えていません。この酸茎にまつわる『沙石集』の話は、僕が所有している新編日本古典文学全集(小学館)には掲載されていません。底本によっては載っていない話のようです。ある姫君が、殿方のもとに嫁入りなさることになっていたので、乳母が教えたことは、「優美でおしとやかな女性のことを、『まるでどこか
こんにちは。ツーパーソンです。今回は世界の文学の中から名言を紹介したいと思います。そして,特に恋愛についての名言を紹介したいと思います。[世界文学]名言集―恋愛編―1.「サンドラ・ベッローニ」:ジョージ・メレディス愛のない結婚は恥の種である。まず始めは,イギリスの作家ジョージメレディスです。この作家は,労働者階級の悲惨さや階級から疎外される苦しみなどを描いた作品で有名な方です。そんな作家が結婚について上記のように表現しました。
ルーマニアの思想家、エミール・シオランの言葉を紹介したい。彼の著書「生誕の災厄」は人間の真理をズバリ言い当てた名言が多いのだ。①あらゆる罪を犯した。父親となる罪だけは除いて(10P)②「しかし神は、あなたがたがその実を食べる日、あなたがたの双の眼が明くことを知っておられる」眼が明いたとたん惨劇がはじまった。理解せずに見ること。それこそが楽園である。したがって地獄とは、人間が理解する場所、理解しすぎる場所のことだ。(40P)③人は誰でも、むろん無意識のうちにだが、自分だけが