ブログ記事5件
Believe1/14Believe15/Side-Aまつじゅんが肩に手を乗せてきて、背中にはリーダーの温もりを感じた。ニノが、心配そうに覗き込む。大丈夫。おれにも翔ちゃんにもみんながいる。「俺の事なら俺だけの問題だけど、恐らくはみんなの事まで書いてくる奴らもいると思う。申し訳ない。」翔ちゃんが一人一人と視線を交わして頭を下げた。間髪入れずにまつじゅんが翔ちゃんを起こして「そんなの翔さんの所為(せい)じゃないっしょ、」って言ったのを見てとっさに言葉が出た。「そうだよ、
Believe1/44Believe45/Side-A⚠️CAUTION⚠️⚠️まだまだ存在がダメ、名前も見るのもイヤ、という仔羊ちゃんは暫し読むのをお控えください⚠️「相葉さん・・・?」ぐるぐる、パンパンになった頭にその人の声が届いた瞬間、おれは肩をしっかりと翔ちゃんに抱き寄せられた。「悪ィ・・・、ゴメンな、驚かせるつもりはなかったんだけど。」翔ちゃんの落ち着いた声が頭の上で聞こえる。翔ちゃんの右手がゆっくりとおれの背中をさすってくれて、少しずつ元の落ち着きを取り戻した
Believe1/39Believe40/Side-A⚠️CAUTION⚠️⚠️まだまだ存在がダメ、名前も見るのもイヤ、という仔羊ちゃんは暫し読むのをお控えください⚠️緊張、マックス。「どうも、こんばんは、初めまして。」控えめに入ってきたその人はおれにあいさつをすると翔ちゃんと目を合わせて合図をするように少し微笑んだ。ズキン、と、痛む胸を隠してこっちも初めましてとあいさつをする。翔ちゃんが右手を差し出して着席を促すと、レストランの人が椅子を引いてその人はおれと翔ちゃんの
こちらは迷える仔羊の、仔羊による、仔羊のための妄想SSです。通常の甘々腐話とはちょっと色が違います。まえがきを読まれていない方はまず毛玉記事へお越しくださいBelieve1/Side-A土曜日『ごめんな』一言だけ、ラインが入った。『どしたの?』・・・でもそれは夜中を過ぎても既読にはならず、日曜日の朝、明らかになった。珍しく事務所から呼ばれて赤坂へ行くと通された会議室にはもう翔ちゃんがいた。「あっ、しょぉちゃん!おはよ!何だろね?呼び出しって。」「はよ。・・・、」・・・な
Believe1/13Believe14/Side-A翔ちゃんが、小さく息をついてから話し始める。撮られた写真の、本当のシチュエーションを。下世話な話の展開に持っていかれた記事をきっぱりと否定してくれる。少しホッとしたおれの耳に、翔ちゃんの言葉が引っかかった。「ただ、・・・」ただ、・・・ナニ・・・?胸が、ざわつく。「ただ、事務所としてはこれを逆手に取ってイメージアップを図りたいんだって言われて」ドクン、って心臓が大きく脈打つ。逆手に取るってナニ?ドクン、ドクン、ドクン、
Believe1/43Believe44/Side-A⚠️CAUTION⚠️⚠️まだまだ存在がダメ、名前も見るのもイヤ、という仔羊ちゃんは暫し読むのをお控えください⚠️ゴクリ、渇いた喉に、ない唾を飲み込む。テーブルの向こうで翔ちゃんの次の言葉を、その人は待ってる。キュ、翔ちゃんの手にもう一度力が入った。「あっ、あのっ!」(やっぱ待って!!)何よりも大切なおれと翔ちゃんの真実を第三者に打ち明ける怖さで言葉を口にしようと息を吸った翔ちゃんを遮っていた。「確認・・・してもい
Believe1/12Believe13/Side-A「しょーくん、ひとりで抱えるな?」翔ちゃんの腕の中で、リーダーの声を聞いた。顔を上げて見たリーダーは普段あんまり見せない、真面目な顔したリーダーでおれに心配をかけないようにする翔ちゃんに、本当はおれが伝えたいって思ってたことを代弁してくれた。「ひとりで抱え込むな?そのためのメンバーだろ?違うか?」凛とした声に、普段、多くを語らないリーダーの言葉に、きっとみんな胸をギュッて掴まれてた。「・・・うっ、」翔ちゃんが右手でお
Believe1/45Believe46/Side-S⚠️CAUTION⚠️⚠️まだまだ存在がダメ、名前も見るのもイヤ、という仔羊ちゃんは暫し読むのをお控えください⚠️「では、ごゆっくり。」料理を並べ終えた瀬坂さんが部屋を出ると、再び前方に座る彼女を見据える。「本当は、・・・その時になるまで、伝えるのは止(や)めようと思っていたんだけれど、」そう言うと、彼女は次の俺の言葉に備えるかのようにグラスの水を口にした。隣に座る雅紀の緊張が左側からヒシヒシと伝わるようで、俺もどう