水城さや(小池栄子)は警視庁刑事部捜査第一課に所属する唯一の女性管理官。30歳の若さながら階級は警視で、警察組織内ではいわゆる準キャリア組と呼ばれる一人だ。さやが務める管理官とは、事件の捜査本部が設置された際に100名近い捜査員の先頭に立ち現場の指揮を執る、事件捜査における重要なポジションである。ある夜、さやは上司である捜査一課長の葉山(伊武雅刀)から殺人事件が発生したとの連絡を受け、事件現場に急行する。都内の立体駐車場で、不審車両のトランクに女性の遺体が押し込められているのが発見されたのだ。先