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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問3今回は、前問の問3(2)および図6(下)に着目して、図5(下)の日本の東の低気圧の伴う前線、および低気圧に伴う寒冷前線とつながって西に延びる停滞前線を記号を付して解答図に作図せよ、ということで考えてみます。まず、前問の(2)より、名瀬の状態曲線(エマグラム)から読み取れることをおさらいしますと、下の前線性逆転層の上端の高度は900hPaの高度にあることがわかっています。つまり、これから解析しよう
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第32回試験・実技1・問2今回は、前回と同じ問題で、36時間後に予想される前線の解析をしてみたいと思います。温暖型閉塞前線を解析するというのが今回の主題ですが、まず、与えられた資料から低気圧が閉塞しているのをどうやって見分けるかについて触れておきたいと思います。図6(左下)の図を見てみますと、図5(下)において地上に予想されている北緯43°東経141°付近にある低気圧中心付近ではその南側に相当温位の低い空気が回り込んでい
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。まず、(a)(b)(c)の各地点と9時の地上天気図の位置関係を見てみますと、(a)は寒冷前線の後面で、やや離れたところにあります。(b)は寒冷前線が今にも通過しようとしているところにあります。(c)は寒冷前線の前面の暖域内にあります。(第31回試験・実技試験1・問4(1)寒冷前線面を解析する問題の解答例より)ここで実技の問題で前線面の解析をされたことのある方で、この図のイメージを持たれていますと、4つの時系列図を見る
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技1・問2今回は、図7と図10を用いて24時間後に予想される温暖前線と寒冷前線の位置を記号を付して解答図に記入せよ、という内容です。まず、問題文に「問1で述べた地上低気圧に伴う前線のうち」と書かれているところが気になります。そこで図1の初期時刻の状況を振り返ってみますと、低気圧の中心からは西へすでに閉塞前線が延びており、閉塞点から温暖前線と寒冷前線がそれぞれ延びていることから、地上低気圧は初期時刻の段階で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問1まず、前線解析の際に着目する特に重要な要素として850hPaの等温線集中帯と850hPaの等相当温位集中帯がどうなのか見てみます。図4(左下)の850hPaの等温線集中帯の南縁の気温は0℃、図5の等相当温位線の南縁は294Kとなっています。また、850hPaの等温線集中帯、850hPaの等相当温位集中帯とも、青の×印で示しました地上低気圧の中心に向かって暖気・高相当温位の空気が突っ込んでいる様子が見られます
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第32回試験・実技1・問2(解答用紙)今回は、キンクの解析を主題にしていますので、図4と図6の24時間後の前線についてだけ解析してみることにします。なお36時間後につきましては、次回、温暖型閉塞前線を主題に採り上げる予定です。まず、前線解析に着目すべき基本的な要素は、850hPa等相当温位線集中帯、あるいは850hPa等温線集中帯と風のシアー、特に風向シアーに着目して解析を行っていきます。24時間後に予想されている地上
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)問題の冒頭では解答に際し、細かく指示されていますので、見落とさないように注意が必要です。マーカーペンなどで忘れないよう、チェックするなどで習慣付けましょう。①まず図1の気象衛星画像を見てみます。中国大陸から日本の東海上に延びている帯状の雲域ですが(1)の冒頭にあります通り、10の倍数で解答することに注意しますと、「北緯30°に沿って」ということになります。①30②南西諸島付近に着目しますと、可視画像・赤外画像と
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。問1(3)「湿度の水平分布の特徴」を問う問題ということで、うっかり700hPaの湿数を見るのかと思ってしまいますが、問題文には「850hPa」とあります。したがって、図4の(左下)の等温線の分布と図5の相当温位の分布から、前線付近とその南北の湿度の高低を判断することになります。ここで相当温位とは何か振り返ってみます。相当温位=温位+その空気塊に含まれる水蒸気の凝結熱相当温位とは、ある湿潤空気塊を乾燥断
こんばんは。今回は850hPa面において、前線付近やその南北で、湿度の水平分布にどんな特徴が見られるかについて一緒に考えてみたいと思います。問1(3)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は26日23時更新予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問1(4)②「前線の東経135°~140°の部分」と範囲を限定して対応する850hPa等温線・等相当温位線の値を答えなさい、ということですのでこの範囲に着目して、あとは①の前線解析の過程で根拠にしましたので、すでにおわかりの通り、等温線は0℃、等相当温位線は294Kということになります。③今度は前線の東経130°~140°の範囲において、前線の南北での700hPa面の湿数分布の特徴を地上の前線との位置
こんばんは。今回は、前回の続きで、前回では地上に近い高度0.3kmにおいて寒冷前線が通過した時刻を求めたわけですが、今回は、高度1.5kmを寒冷前線が通過した時刻を求め、さらに①で求めた時刻を基に、浜田付近での寒冷前線の高度0.3kmから1.5kmにおける前線に直交する方向の平均的な勾配を分数値1/Fで求めて、その分母Fの値を解答せよ、という内容の問題です。問題文では前問の①を基に、とありますが、勾配を求めるためには、問1(2)の冒頭部分もよく読んで考える必要があります。どのように
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問1(2)まず、浜田の上空1.5kmを寒冷前線が通過した時刻を求めてみます。求め方としましては、前問の①と同様で、風向が南成分を含む風から北成分を含む風に時計回りに変化したところの時刻を探すことになります。11:00までは西南西の風が続いていましたが、11:30以降は西風ですが微妙に北成分を含んだ風へと時計回りにへんかしていることから、高度1.5kmを寒冷前線が通過した時刻は11:30であることがわかります。
こんばんは。今回は前回解析した前線を基に解答する問題です。特に③では寒冷前線の南北による湿数分布の特徴を述べる問題ですが、前線を解析したときのことを振り返りながら一緒に考えてみたいと思います。問1(4)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は30日23時更新予定です。
こんばんは。今回は、前回の続きで、解答図に高度0.3km~1.5kmまでの寒冷前線面を記入せよ、という作図の問題です。作図での留意点に触れながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問1(2)(解答用紙はこちら⇒気象業務支援センターHP「過去の試験問題」)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は前回の問1(3)②の「北側に下降流が広がっている。」という解答に関連して、前線付近の北側に見られる比較的明瞭な2か所の高気圧性循環の中心位置を緯度・経度1°刻みで解答するという問題です。一つは確かに比較的明瞭なんですが、もう一つは難しかったです。さてどのように中心位置を見当すればいいのでしょうか、今回も一緒に考えてみたいと思います。問1(3)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は24日2
こんばんは。早速ですが、考えてみたいとおもいます。第60回試験・実技試験1・問1図4の浜田の高層風時系列図、すなわちウィンドプロファイラの観測データにおいて、最下部の高度0.3kmの風向に変化がないか着目しますと、6:00から8:30分にかけては風向が西南西、つまり南成分を持つ風が続いていますが、9:00になりますと風向が時計回りに変化して西北西、つまり北成分を持つ風に変化していることがわかります。問1(1)の⑦で、「日本海中部の低気圧の進行方向後面で寒気移流が明瞭となっている。
・いきなり単語だけでてきても、イメージわかないとどうしても覚えられない・。例えば寒冷前線の、「アナ型」、「カタ型」がそうだ。前線(気象)-Wikipediaの中の「前線の循環構造」の中に出てくる。現実にはアナ型、カタ型と明確に分かれるものでもなく、その「中間型」もあるとか・・。で、調べてみたら、「山風」、「谷風」のところで出てくる「斜面下降滑降流」(カタバチック風)と、「斜面滑昇流」(アナバチック風)がやはりこの語源だった。以下「」はWikipediaからの引用。・「滑降風(英: