東京の下町・柳橋にある創業80年の船宿・小松屋。芸者上がりの清美(草笛光子)を母に持つ若女将・小松志保子(坂口良子)は、今日も年下の入婿・匠(杉本哲太)と共に店を切り盛りしている。店は、志保子の幼なじみ・丸山みどり(秋本奈緒美)の夫で旅行会社社長の丸山秀樹(布施博)が肩入れしてくれるため、不況の影響で四苦八苦する他の店よりは繁盛していた。そんなある日、志保子は釣りに行っているはずの匠が喫茶店で泣いている女の手を握っているのを目撃。浮気をしているとにらんだ志保子は、まもなく携帯で呼び出されたらしい