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【逃げる空蝉】・・・・・・・・・・・・・・・碁打ち果てつるにやあらむ、うちそよめく心地して、人びとあかるるけはひなどすなり。「若君はいづくにおはしますならむ。この御格子は鎖してむ」とて、鳴らすなり。「静まりぬなり。入りて、さらば、たばかれ」とのたまふ。この子も、いもうとの御心はたわむところなくまめだちたれば、言ひあはせむ方なくて、人少なならむ折に入れたてまつらむと思ふなりけり。「紀伊守の妹もこなたにあるか。我にかいま見せさせよ」とのたまへど、「いかでか、さははべらむ。格
平安時代後期の物語文学『堤中納言物語』に収められている「はいずみ」という短編のワンシーンを描きました。**「はいずみ」のあらすじ**男は長年、妻と同居していたものの、お世話になっている人を頻繁に訪ねるうち、その娘と懇意になります。その新しい妻と同居しようと考え、元の妻を追い出すことにしますが、彼女の引っ越し先を訪ねてみると、あまりのみすぼらしさで、気の毒になってしまいます。男は考え直し、彼女を家に連れて帰り、新しい妻との同居を断ります。ある日、男は不意に新しい妻を訪ねます。しか
こんばんはあいです。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■【さしも】…あれほど、そんなに※【さしも~(打消)】…それほど、たいして(~ない)■【あだめく(徒めく)】…不誠実、浮気っぽい■【目慣れ(目慣る)】…ありふれた、通り一遍の■【たる】…完了(存続)の助動詞「たり」の連体形■【うちつけ】…かりそめの、深く考えない■【好き好きし】…好色である、異性に関心が深い■【ぬ】…打消の助動詞「ず」の連体形■【本性(ほんじゃう)】…気性、性質■【にて】…~であって◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇今日
『古今著聞集』は鎌倉時代の説話集です。説話というのは、伝え聞いた話のことです。伝え聞いた話をわざわざ書き記して後世に残そう、というわけですからドラマティックな内容が多くなります。世間によくある話、は説話集には載っていません。というわけで、今回はどんなお話でしょう。鳥羽法皇の女房に小大進という歌人がいたのだが、鳥羽天皇の皇后であらせられた待賢門院の御衣が一着紛失した罪を負って、北野天満宮に籠もって祭文を書いて神様に捧げ、監視されていた。その三日目という日に、神前に供えた水をこぼ
【空蝉と軒端荻】・・・・・・・・・・・・・・・寝られたまはぬままには、「我は、かく人に憎まれてもならはぬを、今宵なむ、初めて憂しと世を思ひ知りぬれば、恥づかしくて、ながらふまじうこそ、思ひなりぬれ」などのたまへば、涙をさへこぼして臥したり。いとらうたしと思す。手さぐりの、細く小さきほど、髪のいと長からざりしけはひのさまかよひたるも、思ひなしにやあはれなり。あながちにかかづらひたどり寄らむも、人悪ろかるべく、まめやかにめざましと思し明かしつつ、例のやうにものたまひまつはさず。夜深う出でたま
【原文】かの贈り物御覧ぜさす。「亡き人の住処尋ね出でたりけむしるしの釵ならましかば」と思ほすもいとかひなし。・・・・・・・・・・・・・・・今日は「母君からのお届け物」のお話です☆【これまでのあらすじ】いつの時代であったか、帝のご寵愛を一身に受け、玉のような御子を生んだ一人の女官(桐壺更衣)がおりました。周囲の反感の中、彼女は亡くなってしまいます。帝は、若宮の参内を、更衣の母君に要請しますが、あえなく拒否されてしまいます。帝は、母君から参内拒否の手紙を受け取り、それでも更衣
[比良的感想]全国の皆さんこんにちは。今回は早稲田合格塾のスタメンでは難易度においてTOPレベルと標準レベルの間くらいに位置する「TOP下」くらいの難易度ポジションのこの1冊『ポラリス古文Lv3』です。同じポラリスシリーズでも現代文や英語長文と比べるとこちらの古文ポラリス少し抑えめの難易度で偏差値60前後くらいの方がそこから一歩上に行ったり、あるいはそのくらいの力を安定させるのに最適な1冊です。「過去問のひとつ前段階でやる問題集」を掲げるこのポラリス3シリーズのテーマを一番、具現化できて
まめやかなる御とぶらひを聞こえ置きたまひて、帰りたまひぬ。「げに、言ふかひなのけはひや。さりとも、いとよう教へてむ」と思す。ーーーーーーーーーーーーーーーYouTubeでも『源氏物語』を速習できる動画を作成しています。けっして面白いものではありませんが、がんばって視聴してもらうと、古文の速読力が身についてきます。ためしに見てみてくださいねっ♪【源氏物語イラスト訳】まめやかなる御とぶらひを聞こえ置きたまひて、訳)誠実なお見舞いを申し置きなさって、帰りたまひぬ
『新古今和歌集』に、小侍従こじじゅうという女性歌人の有名な歌があります。待つ宵のふけゆく鐘の声きけば飽かぬ別れの鳥はものかは〔あなたが来てくれるのではないか、と期待しながら待っている宵、次第に夜が更けていくことを告げる鐘の音を悄然とした心持ちで聞くのに比べたら、まだまだ一緒にいたいのに、別れなければならない朝が来たことを告げる鳥の声を聞く切なさなど、物の数でもありません〕[注]正式な結婚式を挙げている夫婦を除いて、男性は日が暮れてから女性のもとに行き、夜明け前には帰るのがマナーでした。ただ
もちのんです😗わたし自慢じゃないんですがすごくバカです……車の免許に20回落ちたことがあります(しかも仮免が切れて結局免許取れなかった)特に数学は中学からついていけてませんでした高認を受けるにあたって、過去問を解いてみようかなと思い、一昨年の過去問、国語と数学を見てみました国語は…思ったより解けそう!古文を捨てて他落とさなければ大丈夫そうです数学は………すうがくは………ううう………因数分解………どうしよう1問目から全くわからない死にたい因数分解の動画見たり解説文見たりしたけ
前回のあらすじ中宮様から歌を詠むことは免除された清少納言。その頃、中宮の兄・藤原伊周が庚申の徹夜の準備を張り切っていました。夜が更けるころに、内大臣伊周様は題を出して女房に歌を詠ませなさったわ。みな顔をしかめながら苦心して歌を作り出すけれど、私は中宮様の近くに控えて、お話を申し上げたり、歌と関係のないことばかり言っていたのを、内大臣様がご覧になって、「なぜ歌を詠まずにひどく離れて座っているのだ。題を取れ」といって題をくださるけれど、「中宮様のお許しを得て、歌は読まなくてよいこと
❑夏休み明け実力テスト過去問❑❑公立高校入試で出題された漢字(過去10年間)❑❑高校入試に出た熟語・慣用句・文法・敬語など❑古文□漢文□文法□正答例リンク◇私立高校入試CONTENTS◇公立高校入試OONTENTS#【国語№1】実力テスト問題解答#【国語№2】実力テスト問題解答
うちの不登校長女、N中に入学して1学期が経過しました。本年度も、当面はこのまま継続していく予定です。入ってみて感じたことを、いくつかあげておきます。1)学習コンテンツN中では、中学校の内容を網羅する学習コンテンツが提供されています。ただし、教科は国・英・数のみで、理科と社会は自分で学習する必要があります。学習コンテンツをやっているところをチラ見しましたが、難易度はかなり簡単です。中学受験である程度深く勉強してきた子や、知的水準の高い子、公文などで
鎌倉時代の仏教説話集『沙石集』です。前回は「ぶす」、前々回は「歯医者にて」という面白い話でした。今回もそれらに勝るとも劣らない面白古文で、落語の枕に使われることもあるとか?嵯峨に“能説房”という、仏の道を説く法師がいた。とても能弁な僧だった。隣家には酒屋を営む金持ちの尼君がいた。能説房は究極の酒好きで、お布施でもってひたすらに酒を買って飲むのだった。ある時はツケで酒を買い、お布施が入ると代金を払う、という程だった。さて、この尼君、仏事をすることがあったので、導師を能説房に依頼し
「ことしもあれ、うたての心ばへや」と笑まれながら、「森こそ夏の、と見ゆめる」とて、何くれとのたまふも、似げなく、【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。光源氏18歳冬。藤壺宮は、光源氏との不義密通の御子を出産しました。源氏は宮中の女官に手を出すこともなかったのですが、年増の源典侍(げんのないしのすけ)には少し興味を持って、ち
皆さんご存じ、浦島太郎。古くは奈良時代に記された『丹後国風土記』に掲載されており、『万葉集』にも長歌として詠まれたものが採録されています。丹後国というと日本海に面した京都府北部のあたりで、この地にはこの浦島太郎伝説にちなんだ「浦嶋神社」があります。創建は825年とのことなので、平安時代初期です。うら寂れた感じにとても雰囲気を感じる神社でした。修繕の計画があると書いてあったような記憶があります。さて、今回ご紹介するのは室町時代に作られた『御伽草子』版です。
諸先輩方の意見を基に買ってきました↓アドバイス、本当にありがとうございました🙇これを毎日、コツコツやらせる事にしました。今まで学校の宿題と国語塾の宿題しかやっていない娘にとっては酷カモ‥因みに国語塾(年少児から入塾)では漢字、古文、漢詩を習っているため、漢字と単語に関してダケ、強い娘。なので、読解力さえついてくれたら言う事なし!?諸先輩方に1年生は算数云々より、読解力がポイント!!とアドバイスを頂けたので、読解力に注力します。そして、娘には賢くなってほしい理由が、賢い学
~前回のあらすじ~丹後国で釣りをしながら両親を養っている青年、浦島太郎。ある日、一匹の亀を釣り上げたけれど、気の毒に思って海に帰してやりました。次の日、また釣りに出かけると、今度は一人の女性が小舟に乗って近づいてきました。事情を聞いてみると、大荒れの海で乗っていた舟が難破して、どうにか小舟に乗り換えて漂流してここまで来たとのこと。浦島はこの女性を故郷まで送り届けてやりました。さて、船から上がって、どんな所だろうか、と思うと、銀の塀に囲まれ、金の屋根瓦を並べ、立派な門を建て、天上界の邸宅が
「笹分けば人やとがめむいつとなく駒なつくめる森の木隠れわづらはしさに」とて、立ちたまふを、【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。光源氏18歳冬。藤壺宮は、光源氏との不義密通の御子を出産しました。源氏は宮中の女官に手を出すこともなかったのですが、年増の源典侍(げんのないしのすけ)には少し興味を持って、ちょっかいを出して
孫子の用間篇には間諜(スパイ)の重要性が書かれています。孫子は間諜にお金をかけないのは民衆を愛さない不仁であり、将軍にふさわしくなく、将軍として君主を助ける役割を果たしていないと述べています。「孫子曰わく、凡そ師を興こすこと十万、師を出だすこと千里なれば、百姓の費、公家の奉、日に千金を費し、内外騒動して事を操るを得ざる者、七十万家。相い守ること数年にして、以て一日の勝ちを争う。而るに爵禄百金を愛んで敵の情を知らざる者は不仁の至りなり。人の将に非ざるなり。主の佐に非ざるなり。故に明主賢将の動き
本日は吉祥寺古典を読む会の第39回定例会でした。取り上げたのは、世阿弥の『風姿花伝』、そしてその20年後に書かれた『花鏡』です。今回、世阿弥を取り上げる中で、考えたかったのは、「芸能者はどのように年を重ねていくべきか」という問題でした。この「芸能者」という部分は、そのまま「プロ」「職業人」などと置き換えてもよいかもしれません。ただし、「芸能者」の場合には、加齢の影響が特に大きいように思います。(例えば、AKB48や宝塚など、女性による芸能では、一定の段階で「卒業」「
君は、御衣にまとはれて、臥したまへるを、せめて起こして、「かう、心憂く、なおはせそ。…」ーーーーーーーーーーーーーーーYouTubeにもちょっとずつ「イラスト訳」の動画をあげています。日々の古文速読トレーニングにお役立てください。【源氏物語イラスト訳】君は、御衣にまとはれて、臥したまへるを、訳)若紫の姫君は、お召物にくるまって、横になっていらっしゃったのを、せめて起こして、訳)無理に起こして、「かう、心憂く、なおはせそ。訳)「このように、辛そうに
【古文】朝夕の言種に、「翼をならべ、枝を交はさむ」と契らせたまひしに、かなはざりける命のほどぞ、尽きせず恨めしき。・・・・・・・・・・・・・・・【これまでのあらすじ】いつの時代であったか、帝のご寵愛を一身に受け、玉のような御子を生んだ一人の女官(桐壺更衣)がおりました。周囲の反感の中、彼女は亡くなってしまいます。帝は、桐壺への思慕が募り、傾国の美女楊貴妃に彼女を重ね合わせます。今日は「比翼連理」のお話です☆ーーーーーーーーーーーーーーー『長恨歌』は、安禄山の乱で楊貴妃を失っ
公文の国語教材に関しては、高校レベルの教材を学習している小5の息子はむですが、継続に関して悩んでいます。理由としては、高校教材が思った以上に難しいからです現在、国語の「古文」分野に入っているため、源氏物語や更級日記などの古典文学を読み解く学習をしているのですが、宿題に時間がかかりすぎです古文の内容や解釈について、100字以内でまとめなさい的な問題も多いし、大人でも苦労しそうな内容も含まれています。父親であるくまはむ自身も内容を理解しようと思って、公文国語の
源氏物語イラスト訳のあいです古文単語でよく出題されるのは、1.古典特有語…現代にない古語。2.古今異義語…現代と意味の異なる古語。3.死語的現代ワード…日本語にはあるが受験生世代はほとんど使わない語。…ですが、今回の古語は、高校生がほとんど使わない死語☆ではいってみましょぉ~♪٩(๑•̀∇•́๑)و帚木466のイラスト訳はこちら【今回の源氏物語】若くなつかしき御ありさまを、うれしくめでたしと思ひたれば、つれなき人よりは、なかなかあは
源氏物語イラスト訳のあいです――――――――今回の源氏物語――――――――六条わたりの御忍び歩きのころ、内裏よりまかでたまふ中宿に、大弐の乳母のいたくわづらひて尼になりにける、とぶらはむとて、五条なる家尋ねておはしたり。訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆夕顔1のイラスト訳はこちらでは今日も、一気に行ってみましょぉ~♪ヽ(○・▽・○)ノ゙これまでのあらすじ天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、
◆高校入試過去問(熟語・文法・慣用句・敬語・日本語表現等を集めてみました)追加③追加②追加①こたえ其の壱其の弐こたえ其の参こたえ其の四こたえ其の伍こたえ其の六こたえ其の七こたえ→其の他←おまけひたすら古文はこちらです>>>>>ひたすら漢文はこちらです>>>>>各教科実力テスト過去問はこちらです>>>>>
洋書の多読が進んでくると、そのうち読む語数が増えてきて、音読するのが大変になってくるんですね。親が子供の読みの状況を把握するために音読はできる限り長く続けていくことがオススメですが子供が「音読するのが疲れる、声が枯れる!」などと言うようになったら少しずつ黙読をスタートさせましょう。目安は音読が1時間を超えるようになり、読むスピードもかなり早くスラスラ読むようになったら黙読が始まると、さらに読書が加速し、親はそのうち「
げにいと小家がちに、むつかしげなるわたりの、このもかのも、あやしくうちよろぼひて、むねむねしからぬ軒のつまなどに這ひまつはれたるを、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】げにいと小家がちに、訳)なるほどとても小さい家ばかりで、むつかしげなるわたりの、訳)むさ苦しそうな辺りの、このもかのも、あやしくうちよろぼひて訳)あちらこちら、見苦しくちょっと崩れかかって、むねむねしからぬ軒のつまなどに這ひまつはれたるを、訳)堂々としていない
結果を見たら丸分かりですね?一切勉強をせずに模試を受けたら↑こうなります。まず。数学。昔から致命的に出来ません。(これ、私もだから一切何も言えない。本当に数学無理。)なので、我が家赤点さえとらなきゃオッケーな科目です。(模試だから赤点はないですよ。)そもそも、私立文系だから数学使わない。だからといってね?他も別に何も良くない。英語も終わってんな、、、。だから、塾入れたんだけどね。国語は、時間配分が出来ず漢文が一切解けてないから漢文は0点。(それは事前に報告を受けてました。)古文は