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確かあれは私が小学校の低学年だったと思う。母がある夜、赤ちゃんを会社から連れて帰ってきた。思わぬ小さな命に私と兄は順番にほっぺをつついたり、笑った泣いたと賑やかに相手をして興奮状態だった。母はこの赤ちゃんは今夜だけ家で預かるだけで明日は我が家には来ないことを話してくれた。”どうして?”と言う疑問を尋ねる前に、いきなりやってきた赤ちゃんに心を奪われて、そんなことはすぐに忘れてしまった。そして母の言った通りその赤ちゃんは二度我が家には来なかった。どのくらい時間が経ったのだろうか…ある日曜日に家