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もし、骨盤底の手術に関わる先生方に目が触れたならと言う体で書きたいと思います。昨日大阪で手術を受けた患者さんからの問い合わせがありました。手術後にクレアチニンが上昇し、腹腔内に尿が貯留、ステント留置が不可、このためドレーンを腹腔内に留置しクレアチンは軽快。「さて次のアクションは?」腎瘻、腎摘の提案があったそうです。「はぁー!」です。ドレーンまではいいですよ。ほんとはその場で、緊急、尿管膀胱新吻合、手術枠が無ければ、準緊急で新吻合でしょ!手術後直後から腹腔内の炎症・癒着が強くなり
1ヶ月前に婦人科で再発腫瘍の手術後、尿管損傷を合併された方。その当時、急遽、大阪から亀田総合病院で「ボアリフラップ」にて修復術を施行しました。術後1ヶ月目の来院で、尿管ステントを抜去しました。カメラで尿管と膀胱の吻合部血流は良好で、経過良好です。腎摘、永久腎瘻を提案されていらっしゃったので、大変喜ばれておられました。
先週、前置胎盤で帝王切開にて出産され、子宮全摘の際、膀胱損傷のため修復術も受けられましたが、その後膀胱腟ろうになられた方。地元の病院では経腟式手術で膀胱瘻造設し1か月くらいの入院期間となる可能性を説明されていました。0歳児の子育てが必要なこと、経腟分娩をされていないこと、腟断端と膀胱後壁の5㎜の瘻孔であることから、腹腔鏡下の修復術を行いました。腟断端と膀胱の瘻孔の確認は難しくなく、それぞれの瘻孔を切除し、それぞれを縫合しました。再度瘻孔化しないために、S状結腸の脂肪を充填
昨日、書ききれなかったので・・・卵巣がん手術後の尿管損傷のため術後、腎瘻造設されていた方。1.5年経ち2週間程で閉塞するため受診されました。「永久腎瘻か腎摘しか無い」と言われておられました。損傷部位が膀胱から離れている事と術後の腹膜炎のために手術ができないと言われたとの事です。癒着はあるでしょうし、癒着を剥がし腸管損傷する事もあります。回腸を使って尿管と膀胱を繋ぐ事になる可能性が高く、腸管切除と腸管縫合は必須です。どうしても避けられない腸管損傷があったなら、腸管を修復し
1ヶ月前に腹腔鏡下に左尿管と回腸導管を再吻合された方が受診されました。腎瘻が抜けた生活がとても快適で、以前のような生活が出来るようになりましたとお話しされていました。ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術後にS状結腸背面を通る尿管が狭窄し左腎瘻と回腸導管の二つのストマ管理をするのは大変です。回腸道管を左にローテーションし再吻合です。本日、左尿管ステントを抜去しステントフリーとなりました。腎瘻や尿管ステントフリーにすることで懸念材料が減ること、通院というスケジュールがいらなくな