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今日も戻りが遅くなってしまった……俺は、既に薄灯りの寝所へ音も無く入ると、ぐっすり寝入っているイムジャの…額にかかる絹のような髪を、そっと撫でつけた。そしてすぐ側の、べびーべっとで静かに寝息を立てている息子の傍に立ち、その微かに聞こえる呼吸の、心地よい反復音に耳を澄ます。……何とも愛らしいことだ。我が子とは、このように愛おしいものか。聞いていた話ではあったが、まさかこれほどとは——己れの子というだけでなく、最愛の女人(ひと)との間に授かった子だ。タムは俺とイムジャの……違う刻を生き
こんばんは(*´∇`*)やっと週末ですね!「愛する人」時は現在に戻り、糖分高めでお送りします。(文字数が…やけに長くなりました)ではでは、いよいよ最終話!ということで、恒例の秘儀!コメ返しも致します(*^ω^*)ぜひ奮ってコメントプリーズ。笑その前に一つご連絡です。アメンバー申請くださった方、届いた申請は全て承認させていただいております。なぜか申請が届いてない方が数名いらっしゃるようで。゚(゚´ω`゚)゚。不具合なのかわかりませんが、もし申請したのに承認されていない
『信じられなくなったもの』昔はパワーストーンをつけていました恋愛運が上がると言われているピンク色の石でしたが(名前も忘れちゃった)結局何も叶わなかったので捨てちゃいました今、そういうも…ameblo.jp信じられるものの存在って生きていく上ですごく大事だと思う信念、信義、信条信じると名のつくものは全てその人を生かす力になる古くからある宗教もそうだし信じられる誰かや何か未来や夢それを排除したり押し付けたりすると争いが生まれるけどだから、自分の中で輝き続ければそれで良いそんな
こんばんは!ハッピーメリークリスマス(。>ω<。)ノ「雪の降る夜」いよいよ最終話になります。また後日談などは書きたいなと思っておりますが、一旦これにて!これまでのあらすじ「チェヨンの幻聴だと思っていたらまさかの本物」ではでは、どうぞ〜(*´艸`)♪14(最終話)「なぜ…とは?」「え?だって…あなた…え?本物?」「今まで何と話しておるつもりだったのですか」ずっとこちらを向かぬまま話すウンスにもどかしく思い、今にも駆
木々の緑も鮮やかな、新芽の芽吹く季節になった。タムがこの世に少しだけ慣れて、私もオンマ業に少〜し慣れた頃。夜中に泣いて起きる事が、ほぼ無くなったタム。おかげで私も、朝までしっかり眠れるようになっていた。(有り難いわ〜)そこで、タムのベッドを子ども部屋から夫婦の寝室へ移し、夜も親子3人で過ごすようになってしばらく。…ふ、と目を覚ますと、じっ…と、タムのベッドを覗き込んでいる人が——「お帰りなさい、ヨンァ。いつ戻ったの?」私は寝ぼけ眼を擦りながら、帰宅した夫の側へ寄った。「少し前
「チュホ〜ンただいま〜元気だった〜?」ウンスは懐かしいヨンの相棒の鼻面を撫でたチュホンは初対面からウンスを気に入っていたが何度も鼻でウンスの胸をつつき覚えていることをアピールした「どこに向かっているの?」「着けばわかります」腕の中にウンスを囲い髪から漂う香りにヨンは口角をあげたチュホンの背に揺られ半刻見覚えのある岩場の景色「ここはまさか妙香山なの?!じゃあ普賢寺に向かってるのね!」
こんばんは(。>ω<。)ノ真夜中更新です♪昨日は初詣に行ってまいりました。やはり初詣に行くとお正月だなと実感します。最近はいろんなおみくじがあって、どれにするか悩みますね。「武将おみくじ」なんてのもあって、これは引かねば!笑ちなみに「黒田官兵衛」でした!大河懐かしいなぁ。さて、本題。本日は「天女の羽衣後編」になりますヾ(●′ω`)ノ本題とは関係ないですが、羽衣伝説は日本だけでなく、中国・韓国・東南アジアと広い地域に残されているんだそうですよ。日本では羽衣を
【少し直接的な表現があります】【原作の雰囲気を大切にされる方にはお勧めできません】「きゃぁっ!ま、待って…!」チェ・ヨンの力強い手に半ば抱え上げられながら、自分の部屋へと引き摺り込まれた。いつもだったら、私が転んだりしない程度の足の運びを意識してくれるのに、今は驚くほどに乱暴な扱いをされている。大きな音を立てて扉は閉められ、足元にはがしゃりと鬼剣が放り投げられた。「…痛っ!」勢いのままに、突き当たりの壁に押し付けられた肩が痛む。チェ・ヨンはまるで逃がさないとでも言うように、私
ヨンは……今どんな顔してる?さっきから、抱き締められたままだから……嬉しいけど、顔が見えない。見たい。出会った頃と比べると、随分表情豊かになったヨンだけど……固まって私を見つめていた顔は、嬉しいのか驚いてるのか…多分どっちもよね…まさか、嫌では無いと思うけど——「ヨン……嬉しい?喜んでくれる?」余りにも、ハグ以降の反応が無いものだから、私は心配になって口を開いた。すると、黙って私を抱き締めていたヨンの身体が、ピクリと震え…ほんの少し、一瞬だけ震えた気がして…ヨンが腕を緩めて、私の顔を
奥様のご出産が近い。毎日、今日ではないか、今日こそは、と思って過ごしている。私だけではない、旦那様も奥様も、ウォンスク様…チェ尚宮様も。チェ家に仕える者、関わる者、皆がそう思って——その日の夜半、旦那様から奥様が痛みを訴えられている、と、お知らせをいただいた。非礼をことわり、ソニと共にご寝所へ入らせていただくと、陣痛が始まったようだ、と、ご自分で脈を診ながら奥様がおっしゃる。その奥様を後ろからお支えしながらも、落ち着きのない旦那様……いざその時が近づいてきた、と、さすがの旦那様も狼狽え
ヨンが固まっている。こんなに固まるのも珍しい…ていうか、初めて見たかも………あ、動いた。私を見つめたまま、瞬きするだけだったヨンの目が、す、と焦点を合わせた途端、そのまま私のお腹辺りを見つめ、また私の顔へ戻り、再びお腹へ向き……何度かそれが繰り返された後、ヨンの両手が私の二の腕を掴み、私は左右から、がっちりホールドされた。「まことですか?」「うん。さっきユン先生に診てもらったわ」「赤子を授かっていると?」「うん——」「………」ヨンは、私をひた、と見つめてから——ウロウロとあち
——なるべく人目につかないように、医仙だと知られないようにお連れしろ。テマンくんにそう言い含めて、ヨンは流し目と微笑みを残して行ってしまった。髪を結いあげ傘を深く被され、顔を隠すようにして連れて来られた一軒の宿。安州の軍営地はここからすぐです。大護軍はじめ、役のついた者はここで寝泊まりしてます。他の者達は野営して……私に説明してくれるテマンくんも出世したのだろう……すれ違う兵士達が立ち止まっては頭を下げている。そして、連れ立っている私に、ちら、と送られる視線が痛かった。「ここが、大護
往診と茶話会を終え、私はトクマンくんと連れ立って、典医寺への帰路を歩いていた。「もうすぐご婚礼ですね。本当に嬉しいです。ドンジュは護衛として着いて行くそうで……いいな〜、俺も行きたいですー!」「ダメよ。王様をお守りするのが仕事でしょ、トクマナ」「はいっ、そうです。…あ〜、でもなー、行きたいなぁ〜」そう大きく独りごちるのへ、私の頬も緩む。と、トクマンくんがゆっくり笑顔を潜めて「……皆んな生きてたら……もの凄く喜んだと思います」そう、ボソリと溢した。立ち止まった私に合わせて、トクマ
王様から暇(いとま)をいただいてから10日程。俺は運気調息を終えた後も、すぐに皇宮へは戻らず市井で過ごしていた。手裏房の面々と、手筈を整えたいことがまだまだある。そこへ、天門に張り付いていたはずのシウルとジホが戻ってきた。「交代に他の子を行かせたんだよ。こいつらも、こっちでいろいろ仕事があるからさ」何事かあったか、と立ち上がった俺に、マンボ姐が、心配しなさんな、と、2人に飯を出してやりながら言った。「天門はあのままだ。ウンともスンとも言わねぇ」ジホが、出されたクッパを熱っ、と言い
認め終えた返書を携えて母屋を出ると、厩(うまや)横の植え込みに向けて、桶を傾けているハクジュの姿が目に入った。その足元に茂る冬知らずが、桶から流れ落ちる水を受けて、濃い緑の葉を踊らせている。「ハクジュ」こちらに気付く様子の無い背中に声を掛けると、珍しく慌てた表情で振り返った。「これは旦那様。ご用命でしょうか」すぐに平生と変わらぬ泰然とした様子に立ち返り、恭しく白頭を下げたハクジュの前に、俺は先ほど物したばかりの返書を差し出す。「昼までにこの書簡を、マンボの薬屋へ届けて欲しい。枢密院副
幼子のような無防備な寝顔を見つめながら半刻前までの妖艶なウンスを思い出していた白く輝く肌はやわらかくそしてあたたかい艶やかな唇から漏れた吐息はヨンを夢中にさせ乱れた髪から広がるウンスの甘い香りにヨンは酔いしれたヨンに揺らされ熱く締めつけながら喘ぐウンスは恐ろしいほど美しくヨンを魅了した汗ばんで吸いつく肌甘く自分を呼び縋りつくウンス啼きながら肢体を絡め滑らかな曲線は弧を描いて弾んだ
『3度目のソウル⑦2日目「駅三〜ハンティ駅」』⑥↓のつづきです『3度目のソウル⑥2日目「駅三バラ公園」』何かと慌ただしくて(ドラマも見なきゃだし)つづきを書く時間がなかなか作れず💦でも早くしない…ameblo.jp⑦↑のつづきですふつうの観光ハンティ駅から地下鉄に乗り宣陵駅で2号線に乗り換えて三成駅へ次の目的地は清潭にある現Fantagio社屋ですが通り道にある普通の?観光地らしい所も2箇所見学しましたまずは三成のコエックスモ
——風呂。イムジャの願いを叶えるべく部屋を出るも、階下は未だ騒ついたままだった。テマンが弱り顔で頭を掻いている。そこへ俺は再び、見るな!と一喝して、イムジャの手を引いて風呂場へと向かった。階下の奥。風呂場は、小さい中庭の通路を行った先だ。人目につく場所ではないが、風呂場の中を確認してから、俺はイムジャを振り返った。「どうぞお入りください。イムジャ」「もうあんまり時間無い?」「まぁ……程々にゆっくりで大丈夫です」「わかった」イムジャが中へ入ると、俺はそのまま扉の前に立つ。と
『シンイ-信義-』OSTは挿入歌・挿入曲を含め非常に多いです。『Carryon』と『あなただから』は挿入歌の中でも最も代表的な曲です。もちろんこの2曲もいいのですが、『シンイ-信義-』の場合、私の一押しはメインテーマ曲である『Faith』と『IAmWoodalchi(GreatBigChoiYoung)』です。『Faith』の意味するところはもちろんそのまま”信義”です。OSTにはChoralVer.とStringVer.があります。『I
※『とわになぐ』こちらは、拙作『菊花恵愛』『相聞歌』からの続編です。そちらを済まされてからお読みいただけると、お話が繋がります。よろしくお願いいたします♡(^人^)◆凪ぐ(和ぐなぐ)……心が静まりおさまる。穏やかになる。なぐさむ。なごむ。風がやみ海面が静かになる。風波がおさまる。[広辞苑より]............................................................朝。目覚めた時に、一番に見たい顔。一番に聞きたい声。一番に
出産は女の大仕事。ひいては家の一大事。ヒジンさんを安静にさせるためにも、家族…特にアン・ジェさんには、理解と協力をしてもらわなくちゃね。「ヒジンさん。赤ちゃんが安定するまではダメだからね。アン・ジェさんにも言っ……えっと、ヨンから伝えてもらうから」「?何を……あ…」分かりました……頬を染めたヒジンさんが、蚊の鳴くような声で答えた。「とにかく、今は安静にする事。薬を飲んで出血が収まるまではね。さぁ、横になって」私は、すやすやと眠っているウクの隣へと、ヒジンさんを促し
こんにちは!昨日の大阪の地震大阪にお住まい方は大丈夫でしたでしょうか?私も地震がなければ今日は大阪出張だったのですが無くなりました。(ちなみに日曜日に群馬で地震が起きた時は群馬にいました←)余震も続くかと思いますので十分お気をつけください。で、そんな折ではございますが、24話の記事も纏まりましたので今夜あたりから更新したいと思いますですが、その前に。ドラマとシナリオの違いを簡単にざっくりと纏めてみましたのでご紹介します。↓↓↓・トルベが死ぬシーン
やけに静かね。雪でも降ってるのかしら……深い眠りからゆっくり戻ってきた私の意識は、まだ浅い所でゆらゆらと揺れていた。冷え込む冬の夜の寝室。外はおそらく雪……でも、ここは温かい。背中に感じるヨンの温もり。私を抱き込む腕の重さが愛おしくて。もう少しこのまま眠っていたい……私は瞼を閉じたまま微睡んでいた。無事に息子——タムが生まれてひと月あまり。嬉しくて幸せで……そして、子育てがどれだけ大変な仕事かという事を、私はイヤという程、身に沁みて感じていた。子どもは自分のお乳を飲ませて、自分の
「ソンゲャ。お前に頼みがある」「何でしょうか。護軍のお頼みとあらば、何なりと」俺からの頼み事……嬉しさを隠し切れない様子で、ソンゲが俺を見つめている。イムジャが言っていた。この男は、将来俺を殺す、と。今の様子からは、全く信じられないが……そうだとしたら。何かあって、俺の命を奪うのだとしたら。「——ソンゲャ。俺もお前も、高麗の為、民の為に、この先いくらでも命を懸ける事があるだろう。いつ何処で、何があるやも知れぬ。そこでだ。もし、万が一、俺の命が必要になったら。その時は、俺
閉め切った窓の隙間から微かに日の光が差す。それが、しん、と冷え切った部屋に僅かな熱を伝えている。手裏房の隠れ屋の奥の奥——。俺はひっそりと調息を続けていた。目を閉じ深い呼吸を繰り返す。丹田に集めた気を、全身に回してゆく。じんわりと汗ばむ身体から、冬の冷気と相まった湯気が白く立ち上っていた。ここに篭って3日目になる。戦の後はここで調息し、気を整えるのが常だった。しかし、いつもなら1日もあれば戻せたものを……。集中し切れず、俺は何度も目を開けて中断していた。「……はぁ……はぁ…
康安殿(カンアンデン)へ行ってみると、何やら重苦しい様子が見てとれた。扉の前に立つ内官が、俺を見るなり、下げていた眉根を一層下げ、あぁ、と息を吐きながら頭を垂れた。どうやら先客がいるらしいが……何事だ?と俺が問うより早く、内官が「大護軍、チェ・ヨンが参りました」と取り次ぐと、すぐに「通せ」と主の声がした。開けられた扉の向こうには、王様とアン・ドチ内官。脇にはチュンソクが控えてい……そしてもう1人。竜顔を前にして、俺に背を向けて立っている大柄な男——ゆっくりと振り向いて俺を睨めつける、キ
チェ・ヨンは近くの村の客棧へとウンスを連れて行った。ヨンは店に入るなり店主に一言二言告げると、勝手知ったるというようにウンスの手を引き、店の奥へと誘った。聞けばこの宿はスリバンが営んでいる宿屋のようだ。母屋から中庭に出てると、回廊があり、その先は別の建物へ繋がっている。中庭には色とりどりの花が咲き誇っており、その中には黄色い小菊の群もあった。ウンスはふと足を止めて、しばしその光景に見入った。そんなウンスの気配を感じてヨンも足を止め、ウンスの視線の先を見る。「綺麗ね」「気に
ああ……私ったら、どうしちゃったの?ヨンに抱き締められるたび口づけられるたびもう、思考も何もかも飛んでしまって彼の事しか考えられなくなる。私という全ての輪郭が、砂山が崩れていくみたいにほどけてヨンと混ざり合っていくようで彼に溺れて息が出来なくて苦しいのに、それすらも愛おしいなんてちょっと変態……いやいや、Mなの?私。知らなかった。自分がこんな風になってしまうなんて、思いもしなかった……「!……ねぇ、ちょっと待って」抱き締められて、ぼぅっとしていた私は、ぴったりとくっ
私があのゲス野郎と通じてる、ですって?思い出すといろいろとムカつく……けど。「——確かに、噂されても仕方ないかもしれませんね。でもそんなの、噂に過ぎません。事実じゃないわ。私は元国のスパイじゃないし、高麗へ戻ってきた理由は、チェ・ヨンさんと約束していたからです。それが真実です」す、すぱ…?混じってしまった天界語に、面々が戸惑っているところへ、「——元国の間者ではない、という意味かと」そう言ったのは、イ・セクさん。「左様。王様、この場で医仙に聞くべき事は、他にあると思いますが」続
随分泣いちゃった。ヤダな。目が腫れてるかも……しゃくり上げていたのがようやく収まって、私は大きく息を吐いた。と、私の髪を撫でていたヨンが、あ、と呟いて身体を離し、懐中から取り出したものを、私の目の前にぶら下げた。「これは貴女のものですか?」「あっ、それ……!」ソウルの露店で買った、アオライトのペンダント——「そうよ、私の!天門潜る時に吹き飛ばされちゃって……えーっ、何で貴方が持ってるの⁇」「不思議です……当初は貴女のものかどうかも、分からなかったのに。貴女が過去にいらしたと