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夏が終わりかけるとビアガーデンも閑古鳥が鳴くように。ダンサーたちもついに首を切られて、西峡で最初に泊まった山の中のホテルに移動しました。移動したといっても足のない私たちは軟禁状態。店ひとつ歩いてたどり着かないくらいの辺境の地です。子連れの私たちはのどかな日常は苦ではありませんが、二十歳そこそこの若者たちはクラブやカフェなどがないことが我慢ならない様子で、とうとう脱出作戦をたてました。ユリアの恋人が西安に戻っていたので(結局一緒の部屋になって1カ月西峡に滞在してま
今か今かと出発の連絡を待っていた私たちですが、やはり「今日出発」といういきなりのオーダーが。そんなの想定済なので誰も驚きはしないですが、時間が夜8時から午後4時、3時半とだんだん繰り上がっていくのには辟易してしまいます。そのたびにうちのロシア人が内線やら電話やらで業務連絡をし、そのたびに文句を言われ、こちらも辟易。若者メンバーはとにかく昼寝て徹夜という生活をしているため、起こすのが大変。きっちりしている日本人は時間に間に合わないと焦りますが、外国人って焦らんのです。
この西峡のビアガーデン風のステージがショーダンサーデビューとなったワタクシ。なんと、ただで踊るはずが「食費補助」というありがたい待遇になりました。あくまでもロシア人が受け取る補助であって、私は不法労働してませんよ~と大きな声で言っておきます。そんなわけで、急遽作ったダンスに無理やりねじ込んでもらった私にも衣装が届きました。装スパンコールのボディコンシャスなドレスでした・・・普通の人なら躊躇するのかもしれませんが、世界一恥ずかしいレオタードで慣れているので全く平気
世界の常識化と思ってたら違うという話でした。もしかしたら日本の常識とも違う??秋が来てさすがにビーサンでは事足りなくなってきたうちのロシア人が秋用の革靴を購入。靴ずれしますよね。新しい靴は。で、絆創膏をくれというので、コスチュームの梱包用に用意してあった布テープがあるよ、と言ったらスゴイ怪訝な顔をされてしまいました。貼ったら痛くないんだよ~と言って、つけさせました。皮がべろっとなってるところには紙とかティッシュとか、サランラップとか、もちろん絆創膏で
すいません。一コマ目の吹き出しの色分けが逆になってました・・・ブルーが私の発言ですよ~例えば、バレエのレッスンでは先生がバーでもセンターでも即興で動きを伝え、ダンサーは瞬時に理解して体を動かさなければいけません。その代わり翌週には覚えてないということもありますが、それが訓練になり覚える練習になります。キルギスから来たダンサーたちは出発前に数週間練習して、5曲のダンスレパートリーがあったようです。ただ、うちのロシア人を除いて、誰一人フリを覚え
中秋節が終わるまでと予想をたてて休みを満喫していた私たちでしたが、そんなすることもないのですぐ腐ってします。そうなると毎日のようにメンバーたちの部屋からホテルの内線で「いつ仕事があるの?」「次はどこ行くの」と質問攻めにされるリーダーのうちのロシア人。やっと次の仕事が決まったよ、という連絡を受けても詳しいことは当日、というか始まるまでなんだかわからないのが中国スタイルなので、また「つぎは何するの?」「どこ行くの?」「いつ行くの?」と結局質問攻めでも答えることができないロシア人。
メンバーの中で一番若いロザンナは、なかなかフリも覚えられず、若くおっとりしている部分もあるため「脳みそがない」とロシア人から文句が出るほど(ダンスに関してですよ)でしたが、ステージを見てびっくり。彼女は誰よりも目を引くダンサーになっていました。ダンスのレベルはみんなどんぐりの背比べなので、違いはないと思うのですが何が彼女のすごいところって、余裕のほほえみ。女神のようなのですよ。フリも覚えてないのに・・・なぜ??と、不思議に思ってしまいましたが、そういうのってダンスに
海外ドラマ面白いですよね。私の最初の海外ドラマといえば、ビバリーヒルズ高校白書でした。こんなぐっちゃぐちゃな関係恐ろしいとさえ感じましたが、海外ドラマってそういうことになりがちですよね。ダンサーのセンターを務めるユリアは中国歴もそこそこあって、中国に大学生のボーイフレンドがいました。夏になって、大学が夏休みに入るとユリアが「ボーイフレンドと過ごしたいから一人部屋にしてくれなきゃ嫌だ」と駄々をこね始めました。もうこの時点で意味不明なんですが、そこは外国のみなさんお
サーカスかと思ってきたらビアガーデンだったことが発覚した我らダンサーズ。オープニングの一日限定ゲストとして、イタリア人のバンドが一緒のホテルにいたのですが、あさテラスに出てみるとその女性シンガーが大絶叫。どうやらヤンさんに電話をかけて文句を言っている模様。それを静かに聞いていたうちのロシア人の顔に見る見る疲労の影が。何か雲行きが怪しい・・・結果、今すぐホテルを移動。30分後に移動!若者であるうちのメンバーたちは誰一人起きていないので、ロシア人が各部屋
とりあえず用意してきたダンスは衣装との関係もあるため、細々と練習しつつ仕上げていってたのですが、サーカスの監督から「早急に一つダンスを考えろ」とオーダーがあったうちのロシア人。ダンス初心者のダンサーズはとにかく覚えがわるく、難しいことはできません。さらにはロシア人にとって簡単と思えることも彼らには「???」ということも多く、振り付けは困難を極めました。そして出来上がったのは「歩いて、回って、また歩く」という「ダンス?」というには疑問が残るシロモノ。こういう簡単なもの
中国滞在で何としてもやらなければいけなかったのがビザの取得。これができないと強制送還されてしまいますからね。このためにうちのロシア人が5分刈りになりましたので、中国人ボスのオフィスから私のビザを取るために人を派遣してくれました。一緒に行ってくれたのが、日本のアニメファンのジェニーちゃん。(私の中ではアラレちゃん)警察の窓口では書類片手に「あの人じゃないよ」と目当ての役人さんを探してくれて、彼女が来たとたんにすかさず申請書を手渡し、カメラでビザ用の写真を撮ります。
サーカスの出し物のために集められたパフォーマーは世界各国から。ロシアはもちろん、タジキスタン、ウズベキスタン、ガーナなどから来ていました。空中ブランコは北朝鮮からで、のちにエピソードがありますのでお楽しみに。もちろんみんなプロの技、プロの技術で、馬術も空中ブランコも命がけのパフォーマンスです。馬術はサーカスの舞台を馬がぐるぐる走り、その上で人が曲芸をするというもの。そのグループがイケメンぞろい、筋力も必要とするスポーツなので、みなさんカッコよかったです。そ
例によって、どこへ行くのか知らされぬまま電車に乗り込んだワタシたち。アラレちゃんからは事前に「ネーモンンゴルは寒いね」というキーワードを得ていたにもかかわらず、それが内モンゴルであることも後から知りました。切符を見てみると「呼和浩特」と書かれていたのですが、当時の私は恥ずかしながら読めませんでした。よく見ると、読み方が下に書いてあるんですが、そのまま読むと「フーヘイハオテイ」となっています。まぁ。それを読んだとしてもフフホトにはたどり着かなかったと思います。無理矢理
西安に着いてしばらくすると、巡業に回るグループが続々と到着してきました。中には、姉妹を連れたお母さんが。最初は旦那さんがポルカというアクロバットのパフォーマーで、ついてきただけかと思ったのですが、実はママは空中ブランコのパフォーマー。次に現れた小さな男の子のママは綱渡りのパフォーマー。4か月前に赤ちゃん生んで、もう綱渡りって!!このワールドワイドなママ友に感化されて、何もしないでついてきているだけの私っていったい何なんだ?と思ってしまいました。赤ちゃんがい
うちのロシア人は、全く漢字が読めないにもかかわらずしゃべることができるというものすごい中国語スキルを持っています。その学習方法は驚異の「聞くだけ」というものだそうです。日本人はご存知の通り、日本語としても漢字を習いますから、多少の読みは中国語でもなんとかなるときもあります。全く何とかならない時もありますが・・・なので、路線バスで移動するときも、ロシア人はバス停の名前を読めないので、ほぼ記憶だけを頼りに移動。私がバス停の名前を覚えることができたのでものすごく重
西安での拠点となっていたのは西安軍安王朝大酒店という大き目のホテルでした。多分、今回のサーカスのスポンサーと思われます。ホテル暮らしというと聞こえはいいですが、お金があればそりゃいいけど、普通の人には不便極まりない環境です。洗濯は手洗い、ご飯は作れない、テレビは中国語、さらには離乳食がちょうど始まっていた長女には日本から持って行ったものでは当然足りるはずもなく。中国には日本のようなバラエティー豊かなレトルト食がなく、お湯に溶かして作るマッシュなものが主流で長女は嫌いみたい