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高校三年生の春クラス替えにあんなにも緊張して手に汗握り、新年度の数日前から文字通り祈るくらいだったのは人生で初めてだったその結果…「ユノ、早く食堂に行こう!」「うん…」「何ぼうっとしてるんだよ春だから?春眠暁を覚えず、って言うもんな」でも急がなきゃ、と俺の腕に触れるチャンミンぼうっとしていると思われたのも恥ずかしいけど、それ以上に頬が緩んでしまうのがバレる方が恥ずかしい表情筋に思い切り力を込めて立ち上がった「今年もユノと同じクラスで良かった新しい友達を作るのは毎回緊張するし
「チャンミン!!」勢い余って二階の部屋の窓から落ちてしまった猫の姿の今なら、怪我ひとつせず華麗に着地出来るだろうなのに、ユノはと言えば驚きと焦りが混じったような顔で両手を目一杯広げ伸ばして僕を受け止めた後で思えば、ユノの隣には人間のチャンミンが立っていたのに猫に向けて同じ名前を呼ぶなんておかしい人間のチャンミンには、猫に同じ名前を付けた事を秘密にしていたのに自らそれをばらすような結果になるなんて笑えるでも、この時猫になった僕は『嬉しい』と思ったそれはきっと一種の優越感同じチャンミ
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人生初の演技は人気俳優とのダブル主演となる映画だった20代半ばを迎えた雑誌出身のモデルにとって、そのオファーは自分の人生を変える様なものだったテーマがテーマ、だけに幾ら演技とは言え素直に受け入れられなかったし、同性愛なんて言うテーマでもプロとして僕と向き合う俳優に男としての器の違いを見せ付けられた…だけで無く、僕だってモデルとして同性とも異性とも撮影で絡む事があるのに身構えてしまった事を思い出すと情けなくもある人気俳優とのダブル主演となった男同士の切ない恋愛模様を描く映画『Sun&Rai
SideC元々自分に自信が有る方では無いスカウトされて、歌も好きだったからこの世界に入って来た自信が無い癖に人前に出る仕事を始めたのは、ベータである事が不満だったから自分が特別で無いのは、自信を持てないのは『普通』だからだから学生時代は同じクラスのアルファ達に僻んでばかりだったそんな僕がアルファが当たり前の芸能界にスカウトされた優秀なアルファ達を僻んでいたけれど、別に周りの彼らに何か嫌がらせをされた、だとか何か言われた訳でも無いただ自信が無くて卑屈になっていて、だけど芸能界でや
叶わない恋をするだなんて柄じゃ無い僕を知る誰しもがきっと、そう思うだろう僕自身だってそう思うそもそも相手が悪かった…いや、僕が普通では無いから悪いのかこんな事を考えるのも柄じゃ無い幼馴染み腐れ縁悪友…いや、ここは親友にしておこうきっと、僕達を形容する言葉は色々有るだけど、僕がなりたいものにはなれないし、あいつだってそれに気付く事なんてこの先も無いのだろう「チャンミナ、たまには一緒に帰るか?」「ユノ…珍しいね、今日は誰にも構ってもらえなかったの?」午後最後の授業を終えて、
納得がいかない現実世界で通常起こり得る筈もない驚きの出来事を切っ掛けに僕はユノと付き合う事になったなのに、恋人同士になってもユノの様子は友人の時からあまり変わらない遊ぶ回数やふたりで過ごす時間は以前よりも増えたし、何となくユノの嫉妬も感じるでも、納得がいかない極端な言い方をすれば、ユノが僕を好き過ぎるがゆえに僕はユノと同じような夢を見たそう、猫になってユノに飼われて溺愛される夢夢の中で猫の姿で散々愛されて、それまで全く意識していなかったユノに恋愛感情を抱いた「なのにどうして…」
SideY一目惚れだったとは言え、今まで好きになった事のある女子や可愛い、綺麗だと思った事のある芸能人とタイプが被っていた訳でも無いだから、外見がタイプなのかと言うと、多分そうでは無いでも、迷子のような、心許なげな顔の…それはただ、転入初日で不安だったのと、今思えば男なのに女子として入学する事になってしまったからそんな表情でも当たり前だと分かるのだけど…守ってやりたくなるような表情や、声を掛けて一緒に登校して職員室まで案内したら花が綻ぶように見せた純粋な笑顔に、どこか舌っ足らず
僕が勤務する高級ホテルその最上階はVIPスイートルームで、この部屋には世界中のVIPと呼ばれるひと達が宿泊する副支配人として、最近はこの部屋に宿泊するお客様達を案内して饗す度に、思い出す事はあるそれは、冬にユノさんと過ごした一ヶ月の事この部屋はユノさんと僕の思い出が沢山詰まっているこのホテルで出会って、この部屋で出会って直ぐに抱かれた世界的なデザイナーとホテルマンミラノに暮らすユノさんとソウルに暮らす僕全てが何もかも違っていて、恋をしてはいけないと毎日毎日、惹かれていく自分の心に
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今朝、朝起きた瞬間に隣で眠るチャンミンを見て、今では誰もが知るアイドルになった彼が変わらずに、仕事を離れた時間でも俺の傍に居る事そして、最近はしっかりして来たと思っていたけれども、俺の腕のなかで眠っている時はやはりまだ幼くて…なんて、朝の幸せを感じた次の瞬間、俺は猛省した勿論、記憶はしっかりあるけれども、抱いた後、眠りに就いた時は…我ながら情けないのだけど、可愛い恋人を前に気が高ぶっていて、『そんな事』になっているとは気付かなかったのだ「だから、あれは僕だってわざとユノさんを誘ったか
あまりにも傍に居過ぎたあまりにも、ふたりの時間が長かったあまりにも好きになって長かっただから、普通ならきっと叶わないであろう男同士の恋だって叶うような気がしていたのかもしれない「え……彼女?」「うん…ほら、俺ももう高三だしチャンミンはまだ二年生だからそう言うのは分かんないかななんて…」「一年しか変わらないよそれに、クラスにだって彼氏彼女が居る子は何人も居るし…」頭が真っ白になるって、こういう事なのか物語や何かで見た事はあったけど、経験した事が無いから分からなかったでも、今
18禁な内容のような気がしますので大人で大丈夫な方だけレッツゴー***Y.side必死に自制した理性は、チャンミンの言葉にあっという間に飛散した「やだっ..やだっ」足をバタつかせて逃れようとするチャンミンを上から体重をかけるようにしていなす「..慣らさないとダメだろ」本当はしない事が1番だけど、チャンミンが求めてくれるなんて本当に夢みたいで...何より自分自身がチャンミンを欲しくて抑えがきかない「でもっ..っ..そんなとこ舐めないで」「舐めた方が痛くないだろ?」早る気持ちをチ
物心ついた時から一緒に居るだって、家が隣だから腐れ縁、幼馴染み、悪友良く言えば親友でもあるのかもしれない同い年のユノと僕の話だずっと同じ学校に通い、大学も一緒…と言うのは、僕がユノと同じ大学に通いたくて受験を決めたからなのだけどそして、ユノは男で僕も男つまり、僕は同性の腐れ縁のような幼馴染みに一方通行の恋をしていた物心ついた頃からゲイだ自分がそうであるのだと受け入れたのは小学生の頃そして、ユノは当たり前に異性しか相手にしないだから、この想いは秘めているしか無くて、だけど傍
リアル設定SSです大丈夫な方はお進みください成人指定要素はありません少しばかり特殊な職業に就いているだからと言って、自分自身はとても平凡で一般的な存在そうだと思っているしそう在りたいし、そもそも非凡では無いのだから一般的だ自分を卑下している訳では無い証拠に、たまにメイクされた自分を鏡で見ると『そんなに悪くも無い』と思うただ、平凡な自分でもプロの手を借りて十年以上…いや、二十年近く少しばかり特殊な世界に居ればそれっぽくもなるし、特殊な世界に二十年近く居られるのは周りのお陰もある
何処にだって居る、しがないサラリーマンいや、そんな風に言うと自分を卑下し過ぎているかもしれないしがないなりに僕も頑張っているし…何より、僕自身では無くて傍に居るひとの為に、少しでもましな姿で居たいと思っているそれなりの大学を出て、在学中は二足のわらじで少しひととは違う仕事を経験して…それから、それなりに安定している企業に就職した、何処にだって居るサラリーマン、の僕だけどひとつだけ、多分何処にでも…は居ないであろう事がある「わっ!ねえ、これ見て?」「何?あ!新しい広告?初めて見た
趣味に走った大人向けの内容、R指定です何でも大丈夫だよ、という方はこちらからお願い致します↓バイブレーション前編バイブレーション前編-hominismhominism.blog.fc2.comランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします↓にほんブログ村
結局、深夜二時に新しいミュージックビデオの撮影は終わった元々一日で全て撮影を、という半ば強行スケジュールだったからその時間でも覚悟していた休憩も挟んだし、時間は掛かったけれど物凄くハードな訳では無かった「お疲れ様でした」楽屋に帰って来たら、チャンミンはあっという間に着替えてしまったまあ、もう夜中だし早く帰りたい、と言ったらそれまでだけど、今は…まるで、避けられたり、俺に身体を見せないようにしているように感じられてしまうまだ着替えている途中だった俺の斜め前にやって来て首の詰まったT
物心ついた時には傍に居た傍に居る事が当たり前だった特別な感情を抱いた時にはもう、『彼』と添い遂げる事が出来ない事は分かっていた俺達には『家』があるから俺達はひとりで生きて来た訳では無いから分かっていても恋人関係になったのは、きっと若かったから恋だとか性愛は一時のもので、何れ若気の至りとなって過去になるものだ、と…彼ともそうやって、全てを話し合っていたからひとの気持ちは移り変わっていくもので、熱が冷めるだけでは無く、時間と共により深まる事も有るそんな事は分かっていた筈なのに俺達
趣味に走った成人指定です何でも大丈夫だよという方はこちらからお願い致します↓バイブレーション中編バイブレーション中編-hominismhominism.blog.fc2.comランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします↓にほんブログ村前編で楽しんでくださったというコメントを複数頂いて有難かったです鍵のTwitter(@hominism0212)を見てくださっている方は気付いてくださった方も複
SideY片想い歴、それなり相手は告白なんて出来ない同性の友人ドラマなんかで『今の関係を壊したく無いから好きだと言えない』と出てくるけどまさにそう…いや、対異性の恋愛模様を描くドラマよりも俺の方がもっと切羽詰まっている切羽詰まってはいるけど、深刻で思い詰めるような恋では無かった友人として特別な位置に居られるように努力した結果、自分なりに満足出来るくらい近くに居られる何かあれば頼ってもらえるし、お互いの家に行き来したり親も公認の仲の良い友人になれた告白して砕け散って今の関係を壊す
飛ばされてしまったので、少し加筆修正して再掲しますR指定です大丈夫な方はこちらからお願い致します↓未必の恋43ランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします↓にほんブログ村
一日一日、色々な事がある楽しい事や嬉しい事ばかりでは無い壁にぶつかる事や、もどかしくてどうしようも無い事もそれでも、愛するひとの傍に居られるそれだけで僕は誰よりも幸運だって思うし…憧れの服飾デザイナーだったユノさんと仕事で出会い、そうして人生のパートナーになって、気が付いたら出会いから一年半近くが過ぎていた「久々のミラノ、お疲れ様でした今日と明日はオフでしたよね?僕も今日は出来るだけ早く帰る予定なので、夜はユノさんの好きなものを作りますね」「ああ、それなんだけど…」高級ホテルに
「ただいま!」家の扉を開けて靴を脱いでいたら、廊下の向こう側から慌てたような足音顔を上げたら驚いた顔の母親が立っていたまだよそ行きのメイクとパンツスーツのままだ「ユンホ…どうしてこんなに早く…ゆっくり帰って来て良いって言ったのに」「うんええと…玄関じゃあなんだし、ダイニングに行くから待ってて」手を洗って髪型が乱れて無いか鏡で確認して、ダイニングへと向かった何時も親子ふたりで囲む小さな食卓自分の椅子に座って母さんと向かい合って、鞄のなかから卒業証書を取り出して彼女の前に差し
BL表現を含みますので、苦手な方はスルーでお願い致しますm(__)m「あ、チャンミン、今度従妹が来るんだけど、一緒に付き合ってくれない?」ユノのアパート、狭い台所で二人分のカップ麺を作っていると、唐突にユノがそう言ったタイマーをセットしてユノのいる部屋に移動すると、ユノは旅行雑誌を読んでいた「...イトコと旅行するの?」ユノはまさかと言って、雑誌をパタンと閉じて脇に置いた「これはそれとは関係
BL表現を含みますので、苦手な方はスルーでお願い致しますm(__)mチャンミンが俺の過去の彼女について興味を持っていた好きな人の過去が気になるのは当然といえば当然で、でもそれをストレートにヨンジェに訊いていたことに驚いた俺もその場にいたのに...考え事をしていた俺は、ヨンジェがどこまで話していたのか聞いていなかったので、改めてその辺を問い詰めてみた「ん~とぉ...大したことは話してないよ」俺が余りにも真剣だからなのか、ヨンジ
これまでのお話はこちらです↓https://ameblo.jp/hominism/theme-10113366435.htmlSS(大人向け)|hominismもみさんのブログテーマ、「SS(大人向け)」の記事一覧ページです。ameblo.jpSideY俺の恋人は恋愛初心者ゲイだと半ば自覚してそれを後ろめたく思っていたから異性と付き合った事はあるらしいけど、付き合うだなんて言ってもキスすら出来ないくらい、異性を受け付けないのだと言うそんな恋人は、ゲイ、つまり俺と同じ
今年最後も趣味に走った内容ですので何でも大丈夫な方だけどうぞです!笑たくさんたくさんありがとうございました!*****「気持ち良い?」気持ち良い...だってヒョンが教えてくれた僕の気持ち良い場所だからでも...すごく気持ち良いけど気持ち良いけど違うんだユノヒョンはもっともっと気持ち良いんだだからユノヒョンのは大きくて苦しかったけどいっぱいいっぱい頑張ったのに「ん、わかってる。イこうな?」わかってるって言うくせに全然わかってないぎゅーって力一杯しがみ付いて、そうじゃないって伝
飛ばされてしまいました…本文はこちらからお願い致します↓レゾナンス後編レゾナンス後編-hominismhominism.blog.fc2.com3話完結の「エトランゼ」に向かうお話でした「不眠」のティーザーや歌詞を見てまたこのふたりを書きたくなって、過去のふたりを形にしてみましたエトランゼとの境目や色々もあるのですが、思い入れのあるふたりを形に出来て良かったです読んでくださってありがとうございますランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足
学生時代からの腐れ縁で悪友そして…ゲイの男しか好きにならないゲイ、なのにノンケの僕を好きだと告白したユンホ中学校の同級生として知り合って早、十年と少し腐れ縁の悪友で、恋愛対象が全く被らないつまりは、彼の恋愛を覗いた事は無かったし、覗かなくとも彼が性別に関わらずモテる事、文武両道かつ冷静沈着で隙なんて無い…だけど、腐れ縁の僕の頼みだったりに付き合ってくれる情の厚いやつだって思ってた「ありがとうございます、お気を付けて」「こちらこそありがとうございます騒がしくして申し訳無い」「い