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筆者最後のエッセイ集。講習の予習の合間に読み進めています。まずはピアノ教育の話から。数十年前まで、いかに乱暴な指導がなされたか。井口派の「ガシガシ」奏法の罪。よくぞ書いてくださったと思う次第。私の先生は、井口基成さんのお弟子さんでした。とにかく怖い、怒る。まず、掛時計の「ボーン」と同時に到着しろとおっしゃる。小学校低学年の女の子に「貴女はピアノの道に進むと決めてうちに来たのだから」と事あるごとにのたまう。バシバシ弾くことばかり教えて、音楽を作ることは教えない。ハ
中丸美繪さんがお書きになった、井口基成先生の評伝が出版されました。20年以上かけた大著ですが、一気に読んでしまいました。私は大学時代に基成先生の弟子、木村潤二先生に師事していたので、まあ、孫弟子といえば孫弟子。中学高校時代に師事していた久保春代先生は舘野泉先生の弟子だから、舘野先生の師匠だった安川加寿子先生からすると、ひ孫弟子?井口vs安川の対決の話は青柳いづみこ先生の本にも出てきますが、私自身が両方のルーツを持っています。ハイフィンガーを広めた悪者のようにも言われる基成先生ですが、
私は今でこそそれなりに初見演奏ができ、そこそこ譜読みも速いと自負していますが、高校卒業くらいまでは両方とも不得意でした。フランス留学後に劇的に変わったわけではありませんが、日々の授業やレッスンを通して改善され、今に至ります。個人的に初見演奏と譜読みの改善に大いに役立ったと考えているのが、「クレ読み」「コラール視奏」「スコアリーディング」の3つです。「クレ読み」とは特にピッチは付けずに音名で音を読むことですが、「クレ読み」を通して楽譜を見た際に音を単一ではなく、まとまりとして捉え
ピアノを弾く際に、指と指の間がよく広がることに越したことはないと思います。手が大きくなく指がそれほど長くなかったとしても、それぞれの指と指の間がよく広がれば、9度や10度のオクターブを弾くことも可能です。ちなみに指と指の間が広がるか広がらないかは、手の内部の腱と筋肉が伸びるかどうかが重要な要素の一つなので、ピアノの練習前に、または日々の日課としてストレッチを行っている方も多いと思います。Youtube等で検索をすると手のストレッチに関してはいくつか出てきますので、ストレッチの詳