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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・一般知識(気象庁HP「竜巻などの激しい突風とは」より)(a)「一般気象学」p208の「積乱雲の生涯における各発達段階の特徴」の図では、積乱雲の一生は、成長期・成熟期・減衰期と、各段階で見られる特徴によって、大きく3つの段階に分けられています。なお、気象庁HP内の資料映像「積乱雲のでき方」でも、1分17秒の動画でわかりやすく解説されています。下線部の内容は、その成熟期において下降流が出現する要因の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識・問9今回は、本文を読みながら、下線部の正誤を考えてみます。まず、「発達した積乱雲の中で降水を伴う下降流が生じ、地表面まで達すると外出流となって周辺に拡がっていくことがある。ガストフロントは(a)この外出流の先端が周囲の空気と衝突する部分に形成される。」とあります。「一般気象学」p211の図8.7、『雷雨に伴うガストフロントの生涯の4段階』を見ながら考えますと、成熟期の積乱雲の下で形成された冷た
こんばんは。今回の一般知識はガストフロントについての問題です。ガストフロントは竜巻、ダウンバーストと同じく、発達した積乱雲から発生する突風の一つで、竜巻発生確度ナウキャストや竜巻注意情報においてもダウンバーストやガストフロントに対する注意が含まれています。今回はこのガストフロントがどのように発生するのか問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。13日分の考察編は
こんばんは。今年の1月に行われた第53回気象予報士試験の実技問題1、2を見ての感想と言うか雑感をつらつら書くシリーズ。新型コロナウイルスの影響が騒がれ始めた2月中旬からのらりくらり書いてきました。書き始めた頃、その1~2か月後に仕事を家で行い、休みもどこにも出掛けずという生活になるとは思いもしませんでした。想定外と言ってはいけないのは、平成に起きた様々な大きな災害から学んだ教訓ですが、改めて自然現象の前には無力なのだと思い知らされる毎日です。さて、のらりくらり書いてきました
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問題文の内容を模式図で描いてみますとこんな感じになります。積乱雲が発達して最盛期になりますと、雲の上部では上昇流となっており、下部では雲の中で生成された氷粒子の落下によって周囲の空気を引きずり下ろすために下降流となっていてこれらが共存している状態になっています。また、氷粒子が落下しながら融解して雨粒になる際に、周囲の熱を奪って空気を冷やすためにさらに下降流は強まっていきます。こうしてできた冷気が下降して地表面に達し