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※「アルフレッドの独白」の一ヶ月後のお話です。本編8章㉑「誕生日プレゼント」に関連したお話ですが、そちらを未読でもお読みいただけます。テリィVSアルバート11年目のSONNETスピンオフ★★★ロンドン。デュークス劇団系列のロイヤル劇場。テリィの所属するRSCは、ここを間借りして活動を再開することになった。楽屋は二人で一つ。贅沢は言えない。「良かったな、テリィ。俺と一緒で嬉しいだろ?俺も嬉しい!」ジャスティンは、衣装戸棚に衣装を掛けながら、
テリュースが、劇団プロデューサーのブライアンから自分の部屋に来るように言われたのは、マチネ(昼公演)のすぐ後だった。「テリュース、話があるからすぐに部屋にきてくれ。」ブライアンは不機嫌な顔つきで、テリュースの耳元で囁いた。話したいこと__?今日はソワレ(夜公演)も控えているのに、いったいなんなんだ。「ソワレの後ではいけませんか?」テリュースは、精一杯平静を装って答えるが、顔には不満が表れていたのかもしれない。そんなテリュースに、「ソワレに出演できなくなるかもしれないまずい事態だ。
※考察は全編にわたり、頻繁に加筆修正が行われています。考察好きの方は、定期的な再読をお勧めします考察①FinalStoryって?1考察のはじめにテリィ派って?派閥争いFinalStoryって?ファイルの構成時系列のポイント原作者の言葉2補足資料7つのエピソードの正確な文章テリィの手紙キャンディの出さなかった手紙名木田先生のインタビュー記事イタリア版ファイナルのまえがき考察②新旧
考察前のつぶやき「あのひとのことは、はじめから曖昧にしようと決めていました」下巻336これはファイナルのあとがきに書かれている、原作者名木田先生の言葉です。これを『どちらともとれるように書いた』と解釈する人がいるようです。そう思いますか?この言葉だけ見ると、そうかもしれません。なので「文脈」を見てみます。後に続く言葉を紹介します「あのひとが誰かをきちんと描くには、長い物語が必要なのです。あのひとを明かしてしまうと、長年の読者たちの夢を奪うことになるか
ソネット連載中に用意していた考察系(?)原稿が発掘されました。お時間のある時にどうぞ※過去の日付で投稿していますが、実際の投稿日は6月14日です男性キャラを勝手に語るアンソニーアンソニーはあまりに早く死んでしまいます。文庫本では1巻です。アニメでは話を延ばすためかアンソニーは活発に動き、ロデオやら牛乳配達やら色々やらされていますが、漫画ではそう多くのエピソードはありません。連載が長期化すると分かっていれば、アンソニーはもっと色々やれたのに―・・アンソニーの魅力
「アンソニーが生きていたら❓」これって、キャンディキャンディファンの永遠のテーマだと思う。もし、アンソニーが生きていたら、キャンディたちはセント・ポール学院にいかなかった可能性もあるし、行ったとしてもテリィとの深い交流はなかった、と思えるし。キャンディは、早めに結婚して、絶対キャンディ.ブラウンになっていたと思う‼️↓こんな感じ♥️で、もって、薔薇栽培(夢のない言い方かな?)と言うか、園芸?これもダメかな?二人で仲良く薔薇を育てて、お庭のひろ~い素敵な家庭を作ったと思うの❤️↓みた
★★★2-20猛スピードで家に戻る車内でキャンディは気が付いた。「・・ねえ、このガタガタ聞こえる音は何・・?」「ああ・・、鉢だよ。後ろの座席にあるんだ。倒れてないかな」「鉢・・?」家に着いた途端、テリィは階段を駆け上がった。部屋の机の上には今朝書いたキャンディ宛の手紙と共に、小さな小包が揃えるように置かれている。「手紙はもう用済みだな・・」テリィは手紙を破くと、小包を手に取った。後部座席を覗いていたキャンディは、鉢の苗を見て目をゴシゴシとこすった。「これ・・、スウィート・キャ
続いてその他の本文から、探っていきます二次小説を書いたからこそ気づいてしまった、原作者のテクニックです。あのひとはテリィだと言っちゃってる「あのひと」とは、言わずと知れたキャンディの愛する人の代名詞。ファイナルの帯にも書いてあります。言い換えれば、「あのひと」という名前の登場人物です。アメリカに旅立つテリィを、キャンディが馬車で追っていくシーンにこのようなセリフが登場します。「どうか、どうか、間に合いますように…。テリィに会えますように…。わたしは、まだ
「ねぇ、キャンディ、ものすごく顔が赤いわ。なんで、そんなに真っ赤になるの?」アニーが長い睫に縁取られた美しい瞳で、まじまじとキャンディを見つめた。キャンディは無意識に両手で頬を隠す。「アルバートさんは、いつ南米から帰ってくるの?って尋ねたのよ。そんなに真っ赤になるような質問じゃないでしょ。変なキャンディ!」ポニーの家の暖炉の部屋。幼い子供たちをお昼寝させてからのティータイム。ポニー先生とレイン先生は、村の婦人の集いに出かけていた。「もしかして。」アニーがわかったわ、と言うようにいたずら
長い考察が苦痛な人の為に、要点だけをドライにまとめた「あのひと考察・総集編」です。※2010年発行の「小説キャンディキャンディFinalstory」を「ファイナル」と表記します。はじめにファイナルでは、キャンディのパートナーは「あのひと」と平仮名で書かれ、「愛する人」の意味で使われています。但し海外版では「Thatperson」や「He」の文字が充てられているケースがあります。しかしThatPersonは「あそこにいる人」の意味なので、名木田先生が意図する「あのひと」とは
香港ディズニーランドへの旅2023冬なかなかレポが進んでおらずすみませんなのですが、お食事編④の続きです〜※前回はこちら↓『☆香港ディズニー2023冬×お食事編④エクスプローラーズクラブ☆』日本のレポで載せたいものが続いてしまい、香港レポが暫く止まってしまいすみません…少しずつ再開します香港ディズニーランドへの旅2023冬今回はお食事編④※前回は…ameblo.jpエクスプローラーズクラブでの豪華ビュッフェ今回はかわいかったデザートたちをご紹介〜クリスマスのスペシャルビュッフェで
思い出を糧として生きていく22才以降に書いた(と思われる)アンソニーへの手紙の中に、この頃のキャンディの気持ちが登場します。「生きていても、会うことがかなわない運命があることも知ったのです」下巻327やはりテリィのことはすっかり諦めています。ただし、相変わらず生きることには前向きで、亡きアンソニーに向けて次のように語っています。「生きていれば希望を抱ける――(中略)哀しいこと、うれしいこと、すべての思い出を糧として、わたしはわたしらしく、生きて生きますね。真っ
季節はめぐる__。うららかな春の後には美しく輝く夏を迎え物憂げな秋を過ごして冴え氷る月の冬を越す。そして。また新たに生まれる幼い春がやってくる__。それでも。季節がいくど巡ろうとも、アンソニーといたあの「時」だけは戻ってはこない___。永遠にアンソニーの時間は止まったままだ。あの森で振り返り、微笑んだまま__。レイクウッドの透明な光。森の匂い。湖のきらめき。そして、ばらの香り__。あの時と同じ__薔薇の季節。「ね、アルバートさん、私、アンソニーの薔薇を見たい・・・。」
港から帰ってきたキャンディは、まっすぐに屋敷の母屋にある大広間にむかった。屋敷で一番広いその部屋は仮設病院の病室として使われていて、年齢や怪我の度合いが異なる男性患者たちが収容されている。患者たちは、怪我の痛みや事故のショックで眠れない日々を過ごしていたが、今、目にするその病室は優しい午後の雰囲気に包まれていて、キャンディは思わず微笑んだ。ボランティア看護師たちは夕食作りの前に休憩をとるのが日課になっていて姿がなかったが、部屋にはDr.トーマスと看護師ふたりがいて、患者を交えて皆でワイワイお
※考察は全編にわたり、頻繁に加筆修正が行われています。考察好きの方は、定期的な再読をお勧めします考察の一覧表考察①FinalStoryって?1考察のはじめにテリィ派って?派閥争いFinalStoryって?時系列のポイントファイルの構成原作者の言葉2補足資料7つのエピソードの正確な文章テリィの手紙キャンディの出さなかった手紙名木田先生のインタビュー記事イタリア語版のまえがき考察②新旧手紙の比較1旧小説とファイナルの手紙の比較旧小説の印象
「『みなさん、僕がウィリアム・アルバート・アードレーです。』って、あのキメ台詞と突然の登場の仕方、ものすごくカッコよかったですよ、アルバートさん。」アーチーが、ニールとキャンディの婚約パーティーにいきなり現れたアルバートの登場シーンを少し皮肉っぽく真似してみせると「キメ台詞って・・・いや、かなわないな・・・。」とアルバートは苦笑いした。「本当にそうよね。すっごくかっこよかったわ。」すでにアルバートが大おじさまであることを知っていたキャンディは、屈託なくその時のシーンを思い出して嬉しそう
シカゴのオフィス街に朝が訪れていた。眩しい陽光、ビルの谷間に響く鳥のさえずり、街路樹の葉が擦れあう音、埃っぽい道を駆け抜ける自動車の轟音。〈風の街〉シカゴは、アメリカの参戦によって、激動する時代の渦に否応なしに引きずり込まれ、不安や恐怖など様々な混乱を社会に抱き込んだが、それでもいつもの通りに夜は明け、清々しい朝を迎えていた。しかし、ここアードレー家の本社ビル最上階は、ひとりの男の来訪によって、かつてないほどの激震が走る『朝』となる。昨日。あれから、アーチーたちはシカゴに戻るとパティにも
アーチーの愛車"デューセンバーグ・モデルZ"は、シカゴからインディアナポリスに向かってのびるハイウェイを南にひた走っていた。「お願い、アーチー。もっと急げない?いつもよりスピードが遅い気がするの。」ずっと押し黙ったままのふたりだったが、突然アニーが口を開いてそう訴えるとハンドルを握っていたアーチーが緊張した面持ちをフッとゆるめた。「アニー、いつもはもっとゆっくり走ってくれっていうじゃないか。」そう言って、アーチーは頬にかかる髪をかき上げながら隣にいるアニーをチラリと見て苦笑した。その瞬間
冬の匂いがする____。テリュースは、霧の中にぼんやりと浮かぶ暗い海に落ちていく雪を見つめていた。星の見えない夜の帳(とばり)が下りた闇の世界で、船のともすたよりなげな灯りが空と海を照らし、冷たい夜霧が流れていく。戦下の海を渡る大型客船は通常より灯りを落としているせいか、甲板も薄暗かった。あと数時間して夜が明ける頃には、大型客船シーナ・センチュリオン号はイギリスサウザンプトン港に入港する。イギリスに戻ってきた───。そして、父親に会い、正式にグランチェスター家を出ていくことを告げる。
「キャンディキャンディ」という「物語」に会ってから。私は、「物語」の向こう側に「誰か」がいることを感じるようになった。春の、木漏れ日の中に。夏の、雨上がりの午後に。そして。秋の、ちょっとツンとした風の中に。冬の、冴え凍る月の影に。同じ物語を旅するひとたちがいる、と感じるの。私と同じ胸踊る気持ちで、物語の中の男の子に恋をして、笑ったり、腹をたてたり、泣いたり、喜んだり。物語は、いつもそこにあって、悲しい時にもひとりぼっちの時にも迎えてくれて。私は、ひとりぼっちで読んでいるけれど
このページは考察の上での補足資料です。ご興味ある方は、ご覧ください資料に興味が無い方は次の考察へどうぞ7つのエピソード正確な文章1シェークスピア全集隣室の書斎の壁は革表紙の書籍で埋まっている。シェークスピア全集、イギリス、フランスの文学書、そして、医学に関する書籍――。下巻1972幸せになり器を修理その後も、つらいことがある度に繰り返し、この”幸せになり器”を鳴らし続けたので、ある日、とうとう壊れてしまった。ステアとのつながりが切れたような気がして、打ちひしがれて
キャンディの恋心を中心に、考察半分・妄想半分でお届けしたいと思います病院での密談ファイナルのキャンディは、スザナと次のような約束をしていました。「それに、スザナ・マーロウとの約束もあります。もう(テリィに)会わないと約束しました」下巻273・エレノアへの手紙から抜粋この約束は漫画や旧小説には無く、新しく足されたエピです。キャンディがNYを離れる前から、既に漫画とファイナルでは違います。「NYを離れる前から」と書きましたが、実はファイナルには詳しい事は何
あのひとは誰か?名木田恵子著FinalStoryを論理的に読解した場合、あのひとはテリィであることに向けて書かれていると思います。時系列を並び替え、追加されたエピを精査し、変更点の細部に着眼し、全体的な潮流、原作者の発言を加味すると、疑いの余地はありません。ただしこの著書は読者に結末を委ねるリドルストーリーです。曖昧な文章表現から想像力を広げ、あのひとはAともTとも読むことができます。原作者はそのように執筆されています。イマジネーションの世界において、あのひとはA
ひょんなことから。キャンディキャンディは、(先日のおさらい。笑)キャンディには三つの愛を考えていた。アンソニーとの淡いはかない初恋、テリイとの激しい恋、そしてアルバートさんとの運命的な穏やかな愛と水木杏子先生がおっしゃっていた、と判明。最終的には、アルバートさんとの愛に到着する、という筋書き。つまり、(我らの)テリィは、脇役の、ちょい?役。あ~💧ショック😱そんなことを知らずに、小学生の私は、アンソニー派でありながらもテリィとうまくいってくれるように祈っていた。だったらさ。テリィ
スザナを好きな人っているんだろうか??たぶん、女子にはあまりいないよね~‼️綺麗で上品っぽくて、でもわりと自己チューで、周りの人への気遣いとかは後回しなタイプ。見た目のリアルイメージは、宝塚の娘役さんのプライベートスタイル?って感じかなぁ、なんて思う。でも、娘役さんの方が、男役さんより、実はサバサバしている人が多いとか、気遣いのできる女子ばかり‼️とも聞くので、あくまでも見た目だけのイメージ、ね。スザナって、こんな感じ?って。そのスザナ、海外の二次小説の中だとどれもかなりな悪役扱い。
小4で、キャンディキャンディを読み始め、毎月の「なかよし」を何よりの楽しみにしていた私。当時「なかよし」は、お姉さんのいるクラスメートから回ってきて、友達と順番に回し読みしていました。小6のある時、そう!衝撃のテリィとキャンディの別れのシーンが!今でも、その時の衝撃は忘れられない‼️大人になった今でも、舞台に上がったりして、舞台の上を見上げるとたくさんのライトとかが吊るしてあって、それを見ると「これが落ちてきて、スザナはテリィを庇って怪我したんだなぁ」って思ってしまう。(笑)絶対条件反
昨日も書いたように、過去の水木先生のエッセイを読んで、テリィの扱いについて、知ってしまった私。がーん😱気持ち悪くなるほど、ショックだったけど。真実は仕方ない。受け止めるしか。でも。でもよ。それなら。テリィをせめて、何か重大な欠陥を抱えた男に設定しておいて欲しかった。本物のアル中とか。金銭にルーズとか。夢ばっか語るピーターパンみたいな男の子とか。暴力的だ、とか。お勉強はまったく苦手、とか。背はキャンディと同じくらい低い、とか。ロリコン、とか。ものすごいケチとか。足が
単刀直入に言っちゃうキャンディの王子さまはアルバートさん故に生涯キャンディの隣にいるのはアルバートさん。理由ですか?だって、そうとしか読めない。あれで「実はテリィと・・」なんて誰が想像できる?テリィとはきっちり別れ、テリィも「スザナを幸せにする!」と再確認してロックスタウンからNYに戻っている。アルバートさんもガンガンキャンディにアプローチしている。「幸せにしたい」とも言ってる。キャンディも意識し始めている(気がする)だからさ、いろいろ障害がありながら