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潤sideしょうくんの声には抗えないんだ…昔も今もホテルにつき真っすぐに待つ人がいるドアをノックしたコンコン…待つ間もなく開いたドアから顔を出す翔くん「お疲れ」「うん…お疲れ」すっと開いた隙間に身体をべり込ませるとゆっくりと後ろのドアが閉まった「少し飲むか?」ベット脇に置かれた時計を見るとまだいつもよりも断然早い時間少しくらいなら飲んでもいいかな?でも「うぅ…先にここでシャワー浴びさせてもらってもいい?なんか体ベタつい
まだいっぱいあるのにふたを閉めると不器用にも解いたリボンを結んで「あとは…また明日…」と大切そうにテーブルの隅に置いた「そろそろ寝るか?」「うん…だね…」「明日は?」「ん?」「潤は早いの?仕事…」「あぁ…まぁ…昼から…かな…」そう聞く理由も「そ…」「ん…」短い返事の意味も「じゃ…いくか」行く先もその先の事も…なんとなく…分かってしまうのはこれまで幾度となく過ごした夜があるから「…う…ん」静かな夜…
翔side「…ふっ…ぁ」今度は一気に中に押し入ると熱い内部に飲み込まれた「だいじょうぶか?」「だいじょ…ぶ…」ふぅ…ふぅと荒く息を吐きながら頷いた「な…今日泊って行けよ」「ふふっ…いまいう?」笑うと強張りが少し緩んだ気がした「いいだろ?」「ん…」それからじっくりと時間をかけ柔順なまでに飲み込まれて行く結局…開けっ放しにしていたカーテンがここに来た時まだ外からの光でこの白い身体を浮かび上がらせていたのに今は薄っ
翔side引き出しの中から取り出した薬箱健康そのものな俺には無縁だけどここにあるって事は…風邪ひいったんだっけ?いつ…?あぁそんな事はどうでもいいええっと消費期限…は…おっし…大丈夫コップに入れた水と体温計も持って寝室に戻ると「…」こっちをじっと見つめるじゅんが…「間に合わなかった…」そもそも10秒って無理だぞ?「ふふっ…ぜろーっぎりぎりだったよ」じゅんにかかれば時間はいかようにも伸ばせるらしい「熱測って
潤sideじくじくする入り口に滑りのある熱い塊来るだろう刺激に目を閉じたう…っいた…っ…い「は…っせま」しょうくんの声が遠くに聞こえるのに上手く息が吸えなくて頭の中が真っ白になっていく…『じゅん…』しょうくんの声…だ…どこ?『じゅん…息をしろっ…』息…?え…あ…俺今までどうやって呼吸をしていたんだろう…わかんない…一人迷い込んだ白闇の中から救い出してくれたのは柔らかな温もり
翔sideビールもあっという間に飲み終わり綺麗に盛られた総菜もどんどんと消えていく「もう一本飲むか?」「ん…のむ…」「おっけー」足取り軽く冷蔵庫から持ってくると二つのグラスに注ぐとじゅんのグラスが直ぐに空くからまた注いで持ってきた缶も空になった「今日はピッチが早いな?」「ふふっそっかなぁ…」頬がうっすらと赤く染まり目がとろんとして言葉も随分と甘さが増している飲ませ過ぎたか?「水にするか?」「ううん…ワイン…買ってきたののむ
翔side「ね…っ」「ん?」今度はなんだ?仰向けで寝転び天を仰ぎながら話しかけられまた少しの沈黙が出来た「あのさ…」話したそうにして言葉の先を飲み込むから肘を立てじゅんの言葉を待ってるとゆっくりと俺を捉えて「つぎもある?」は?え?「こんどはちゃんと息するから」ちょちょ…まてまて「また…してくれる?」…じゅん?ちょっとまて…ってその上目使いやばいって可愛いが過ぎるだろ…てか…『またしてくれる?』す
翔sideリビングに戻り炭酸の抜けたビールを一口飲んで何となくテーブルの上を片していると「…しょく…ん」「おっさっぱりした…か…?」じゅんの声がして振り返ると言葉を見失った「…ん…ありがと…さっぱりした」そう微笑むじゅんは下半身だけにタオルを巻き付けそこに立っていた陶器みたいな白くて透明な肌肩幅はあるのに腰が…服を着ているよりも随分と細くてタオルから延びる足は薄っすらと体毛がある程度舐め回すようにじゅんの身体を見ていると
潤side温かい雲の上しょうくんの匂いを連れたふわりとした風が優しく髪を撫でてくれるそれがすごく気持ちが良くてまた深い眠りに落ちていたん…意識が浮上しゆっくりと目を開けるとしょうくんのシャツが目に止まりえ?あ…え?顔を上げると髪に指を絡ませたまましょうくんが静かに目を閉じていた…ねてる?の…?ってか俺が膝の上で寝ちゃってるしわ…わ一人焦っても身体を動かしたらしょうくんが起きちゃうし理由を付
潤sideいつも慈しむように俺を抱く優しくて暖かくて愛されてるんだ…といつの日からか目を閉じる事をやめて揺れながら智の顔を見ている自分がいた『じゅん…』優しく微笑み汗滲ませ俺の反応を見る為なのか綺麗な笑みを浮かべながら俺を見つめて互いに昇りつめていく『愛してるよ…潤』そう言ってぐっと腰を押し付け果てる時すげぇ気持ちよさそうにすげぇ嬉しそうに顔中にキスの雨を降らせるから照れくさくって擽ったかったけど
翔sideかちゃ…と寝室のドアを開けるとベットの淵に小さく座るじゅんが顔を上げた「…どうした?」「しょ…く…」泣きそうな顔をして小さく名前を呼ぶから隣に座るときしっとベットが軋む音がした「…やっぱり無理だと思ったら…言って?」「は?なんで無理?」「…俺…胸のふくらみもない…し…男だし」あぁ…熱を冷ますための時間をかけ過ぎたか…「しょうくん…」少し冷たくなった指先を握ると僅かに震えた「ばかだな…何一人でぐるぐるしてんだよ」
潤side今日はスタッフの動きがいつもと違う久しぶりに再開されるツアー修正点はほとんどないけど会場のセッティングの状況実際会場入りするとやる事もやりたい事もやらなくてはいけない事も見えてきて時間がいくらあっても足りないくらいだでも今日は何かが違う…「…これでいいですよね…」「あぁ…そうだね」妙に積極的と言うか早々に終わらせようとしている感じが…「じゃあ…今日はこれで」「え?」そして最後までいたスタッフまでも目の前の書類を片
潤side「もしもし?」『お疲れ…終わったか?』終わったか?だって…ふふっ「うん…今日はもう止めた」『そっか』スマホを耳に挟みながら机の上に散らばっている書類をまとめ会話は続く「うん…翔くんは?部屋で仕事?」『俺も丁度終わらせたとこ』『な?部屋来て飲まないか?』「え?」『もう帰る準備終わって…そこ出ようとしてるんだろ?』「へ?」どこかに監視カメラでもついてるのかと思わず部屋を見渡した『ふははっカメラなんかねぇって』「ね
それから数日後流石に店に買いに行くことは出来なかったけどネットという便利なツールを使って翔くんが生放送で確実に帰ってこない日を選んで届いたのは…4日前それを当日までバレないようにクローゼットの中畳んだ服の下に隠して「おかえり」スーツ姿で帰宅した翔くんを迎え入れた当日の朝になっていつ渡そうかな…夜かな?ぁ…でも俺の方が遅くなるかもだしな…いま?朝からチョコ?なんて寝起きの頭で考えていると「な…今年は作らねえの?」「へっ」
潤side笑った顔美味しそうに食べる顔低い声優しい眼差し全部思い浮かべれば全部が好きでこれ以上好きになってはいけないとそう思っているのにどうしてもこの気持ちだけは無くならなくて一緒にいれる時間は楽しいのに一人になると少しだけ苦しくなった「はあぁ…ごめ…ふふっなんか溢れちゃった」涙も止まる頃見えてきた自分の思いこのままでいいだから…お願いもう少しだけ…しょうくんの傍にいたい誰にも言えぬ思いを話せたことで心はど
翔sideでもやっぱりお前の笑顔が俺は好きだ今更メンバーに嫉妬かよそう自分でも思うけどその笑顔を独占したいという欲求がなくなる事なんてなくてでも…こうしてすべてを曝け出して求めてくれるこの姿だけは俺のモノ俺だけが知っている潤だから今宵も熱くて甘い時間を共有して果てるその時もお互いの名前を呼び引き寄せられるように自然と重なった唇に囁いた『『愛してる…』』の言葉はお互いの体に溶けていった「…しょう…く」「ん?身体きつくない