散歩のコースはそのつど変えているのだけれど、どうもこの頃は同じコースを歩いているほうが多いようである。散歩に出るときは、行く当てなどはないのだから、ぼんやりと歩いているので、そうなるようだ。途中には、そば屋があり、ついふらふらと寄っていつものようにかけ蕎麦をつるつりやるわけだ。それは毎回同じで、変わり映えしないけれど、これが結構、落ち着くのである。そば屋はお婆さんとその息子と娘さんでやっていて、お客さんは常連客が多いようで、お客とお婆さんの話を聞いて、そう思うのだ。掛け合いのような話を何気なく聞