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灰色の相克(仮題名)作:おきくら周(あまね)No,31秋津はアルバムを繰りながら先程の疑問を洋平に訊ねた。「あいつは、本来は私などより遥かに実業家としての才覚を持っておりました。それは、丁度、祖父の栄が、この商売を見事に軌道に乗せて東北を代表する広大なグループホテルとして育て上げたように、むしろそれ以上に今後もグループを発展させていける、そういう人材であろうと私たちも大いに期待していたものでございます」洋
富士見台霊園には、推理作家の松本清張さんのお墓があります。子供の頃に、ドラマでよくやっていたのですが覚えていないです。武井咲さんが、主演の黒革の手帖は数回見ました。松本清張とは小説家。明治42年12月21日、福岡県小倉市に生まれる。小学校卒業後、給仕、印刷の版下工を経て、1939年(昭和14)朝日新聞西部本社広告部勤務。処女作『西郷札』(1950)が懸賞三等に入選し、翌年直木賞候補作となる。52年(昭和27)9月『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。54年東京本社勤務。56年退社、文筆生活
人を死なせてしまった罪の意識から立ち直りかけていた男。彼を殺したのは?◇哀惜◇-TheLongCall-アン・クリーヴス高山真由美訳イギリス南西部の町ノース・デヴォンの海岸で死体が発見された。捜査を行うマシュー・ヴェンは、被害者は近頃町へやってきたサイモンというアルコール依存症の男で、マシューの夫が運営する複合施設でボランティアをしていたことを知る。交通事故により子供を死なせたことで心に病を抱えながらも、立ち直ろうとしていた彼を殺したのは何者なのか?英国ミステリの巨匠が贈る端正
灰色の相克(仮題名)作:おきくら周(あまね)No,30ロビーからの景色を眼下にしながら秋津は、ここへ来る前にネットで見たこのグループの履歴を思い起こしていた。その時、俄かに毛氈が軽く擦れる音がして「お待たせいたしました」と低いながらもよく通る声の方向へと目を向けると小脇に浩瀚な綴じ物を抱えた白髪交じりで品のいい老年の紳士が秋津の前へと現れた。「佐野でございます」と言って、その荷物をテーブルに静かに置き内ポ
人生の中で憂鬱だなぁと思うものの中にデジタル系のものが大半を占めるようになってきた。IT系は苦手な分野ではなくむしろAIはずいぶん前から興味有り(松尾豊先生ファン)簡単なシステムは組めるくらいの知識はあると自負してはいる。だが、ローカルな部分はかなりローカルを貫く一面もある。・スマホ決済→しない・通帳レス→大反対。千円払っても通帳に残したい・クレカの明細は郵送で欲しい→強制的にデジタルになってしまった。スマホで認証して確認するのが憂鬱。セキュリティをガッツリ入れ込むので簡単
今日は敬宮様の卒業式、朝から楽しみにしてやっと見ましたよ、はかま姿のお姿で、ピンクの着物がとても似合っておいででした。何より、はきはきとした報道陣との受け答え、爽やかでしたねえ。卒業にあたっての文書も公表され、完璧だわ、と思いました。清子さんの卒業時のスーツ姿を思い出し、皇后さまのお気遣いを思いましたよ。興奮は犬にも伝わりますね。ラブは落ち着かない様子でしたが、PCに向かった私を見て猫クッションに入り
私のお気に入りAmazon(アマゾン)ロクシタン(L'OCCITANE)スノーシアボディクリーム200ml5,390円特に冬の乾燥の緩和にお勧めです。長年悩まされたかゆみや肌荒れも全くなくなりました。2013年から始まりましたBBCのシリーズドラマです。「FatherBrown」主演ブラウン神父はマーク・ウィリアムズ。映画「ハリポタ」シリーズのロンパパ(アーサー・ウィーズリー)です。子沢山で賑やかなウィーズリー家のパパから一転。家族は神さまだけ、または全人類?神父様です
灰色の相克(仮題名)作:おきくら周(あまね)No,22さて、そのような感慨に耽る秋津とは関係なく、庄吉は、いつもここへ来るとするルーティンのように事務所の柱に掛けた神棚に目を移しながら、それまでとは、ガラリと変わった口調で言った。「ところで・・・それにしても、みどりちゃんは、しっかりと祭祀を理解しているようだな」と、行き届いた神棚の掃除と新鮮に保たれている供物やご祭神の神札を確認しながらそういうと、突然、脈絡のない話題に移った成
灰色の相克(仮題名)作:おきくら周(あまね)No,23貴司の担当している台東区界隈で発生した殺人事件とその捜査の進捗状況は、都度、捜査当局からメディアを通じて市民にも公開されたが、未だ核心に至らぬ状況に事件発生現場の近隣住民からも不安の声が聞こえ始めていた。事件当初は被害者の周辺から比較的、早い段階で重要人物と目される数名の被疑者が挙がっていたのだが、各々のアリバイの裏付けを注意深く探ってみると被疑者として残る者は一人としていな
朝からずっと青空続き…全然加工してないのに、こんなにくっきりと青空…やっぱり春はいい☘️今週、急に読書欲📖が襲ってきて推理小説を一冊読み終えて、今は2冊目…森博嗣さんと宮部みゆきさん…大好きな作家さんたちですしばらく読んでなかったので、図書館で迷う迷う今日もこんなに天気良いのに、読書📖してますもちろんジム通いもね最近、このトレッドミルたち…8台あるんですけど、故障する時がちょいちょいあります使われる頻度が最も高いですから、仕方ないけど…直るのが遅いときがある今日はホント天気
これもSNSの推し本です初版は1991年だから意外と古い本でしたこんな推理小説があるなんて全然知らなかったですで、本当に面白いらしくてめちゃくちゃ期待して読み始めたのですがはい、おっしゃる通りの一気読みでした舞台は大分県です犯人はラストまで絶対にわかりませんどんなに推理力がある人が読んでもですなぜならわからないように著者がひと工夫して書いているからなので読者は本の最後に衝撃的なトリックの種明かしを披露されることになりますこの本は読んで何かを
【読書記録】394冊目「赤川次郎三毛猫ホームズの黄昏ホテル」老舗のホテル金倉が閉館することになり、得意客がオーナーに招待された。過去に起こった事件を、目撃した者ばかりが招待された中に、全く目撃していない片山刑事御一行もホテルに宿泊美しいピアノが奏でられる中、新たな悲劇が起こる。過去に起こった事件の真実も徐々に明らかに・・・ホームズ、今回も的確なサポートで解決に導いてました三毛猫ホームズの黄昏ホテル新装版(光文社文庫あ1-165)Amazon(アマゾン
灰色の相克(仮題名)作:おきくら周(あまね)No,24警察は被害者の新規居住先であったアパート周辺や遺体が発見された現場付近をくまなく調べあげたが、被害者の竹島竜二が蓼科病院を出てから死に至るまでの動きには、一部の把握できない部分もあったが、少なくとも確認可能な範疇については、不可解といえるほどのものはなかった。同時に郷里での一連の行動も、家族から聴取した話とは別に、彼が関わったとみられる何らか
「点と線」香椎浜の心中事件!「松本清張の『点と線』①」、「松本清張の『点と線』②」の続きです。新潮文庫東映DVD昭和32年1月14日18時30分、××省の課長補佐・佐山憲一と赤坂の料亭「小雪」の女中・お時の二人を乗せた特急「あさかぜ」が、東京駅15番ホームから博多へ向けてゆっくりと動き出した。・・・この場面、時を少しだけ戻してみます。
これは大学4年の夏休みのことである。友人が「俺も早くメガネと腕時計をつけて電動キックボードに乗りたい」と言っていた。正直、当時は何を言っているのかよくわからなかった。夏休みの海で女学生のパンツがなくなるという事件が起こってしまった。どうやらその時、彼は1人で海水浴をしていて、その事件現場に居合わせていたらしい。生徒たちは中間試験の勉強をしている中、彼はゼミ室でホワイトボードに被害者の女性と加害者を疑う生徒たちを黙々とひたすらに書き込んでいた。彼は友人関係が広いわけではないので浅く広い推理いつま
備忘録ですので大した内容でもないし適当にスルーして下さいいつもの医大病院で先週の7日に採血とお腹のエコーを撮りましたあらっ!男性技師さんだわ今までエコーの検査技師さん女性ばかりだったので、珍しい~ちょっと恥ずかしい「恥ずかしがる年じゃないだろう!」って、声が聞こえそう「研修中ですので、よろしくお願いします!」っで、エコーはくすぐったいのよね~特に脇腹をローラー?で擦られるとピクッピクッその後、正式な検査技師
噺家が主人公、あるいは重要な人物として登場する小説はいくつかありますので簡単に紹介しますと。やはり三遊亭圓朝が一番多く書かれており、長谷川幸延「寄席行燈」に始まり、山田風太郎「警視庁草紙」、辻原登「円朝芝居噺夫婦幽霊」、浦山明俊「噺家侍―円朝捕物咄」、松井今朝子「円朝の女」、稲葉稔「圓朝語り」、和田はつ子「円朝なぞ解きばなし」、奥山景布子「圓朝」、このあたりが伝記もの以外で圓朝が登場する作品だと思います。その他、彦六の正蔵が謎解き探偵として名推理を発揮する、愛川晶「昭和稲荷町らくご探
一歳半検診で自閉症の疑いって言われて疑いのある子たちが集められてる通園施設に通ってたケド健常な子たちの中で育てたいと思い引っ越しをしてしばらく経った頃息子を受け入れてくださった保育所から様々な問題行動を指摘されるようになり障害のある息子のためにつけていただいた加配の先生にも手に負えない!って感じになってきていよいよ放り出されそう・・ってなった頃
熊本ポーセラーツサロンmonbijou(モンビジュー)です。熊本駅から徒歩7分♪お時間もできる限りご対応させていただきます♪Instagram★★★時間に余裕ができると、自然と本に手が伸びる。疲れて居るときは、エッセイかレシピ本ネトフリにも飽きて、時間がある時には小説でも読もうかな・・・って気分。最近は、SNSで本好きさんのおすすめを読んでいます自分では、絶対選ぶ事のなかった一冊。それが面白かった瞬間、出会えた事に感謝!!戻り川心中
アガサ・クリスティ「ミス・マープルと十三の謎」ミス・マープルの家に、甥の作家、女流画家、元ロンドン警視総監、教区の牧師、それに弁護士の六人が集まった時、自分だけが結末を知っている怪事件の話をして、みんなが、それぞれの解決を推理しあおうではないかということになった。その会は”火曜ナイトクラブ”と名付けられ、毎週、順番にひとりずつ話を持ち出すことになった。こうして十三の謎が論議された。どの謎の場合にも、膝の上で編み物をしながら、ずばりと真相を言いあてるのは、詮索ずきな老嬢ミス・マープ
※※※※※※※※※※※※変更点(12/15)城平京虚構推理を追加しました。※※※※※※※※※※※【さ】最東対地夜葬坂口安吾不連続殺人事件佐藤正午身の上話佐藤友哉灰色のダイエットコカコーラフリッカー式鏡公彦にうってつけの殺人澤村伊智予言の島梓崎優叫びと祈り島田荘司占星術殺人事件斜め屋敷の犯罪下村敦史闇に香る噓周木律眼球堂の殺人~TheBook~殊能将之黒い仏子どもの王様ハサミ男美濃牛小路幸也空を
いいかげん(10)想像する疑惑の人毎日健康のために近くの公園らしきところを歩いている。公園らしきとは公園と言われる名前が付いていない。この地域にある溜池を大阪府が管理している。池の周囲は散歩できるように樹木になっている。そこにはそれらしき人が集まる。顔は見知っているが名前もどこに住んでいるかまでは分からない。多くは年寄りだ。時に声をかける常連もいる。今日書くのはその常連の一人だ。中国から来た男で背も高く日本語がかなり上手である。60歳ぐらいで家族経営の会社があり日中間でビジネスを行って
昭和の大怪盗とか呼ばれ,時効になった『三億円事件』。何度か特番が組まれ,徳川埋蔵金と良い勝負を繰り広げて来ましたが,結局犯人は捕まらず。最初はすぐに捕まると思ったんですよね。車も目撃者もいたから。でも,犯人のモンタージュ写真は,その事件より前に別件で捕まって(誰か警察の身内の故人という説も?)亡くなっていた男性の顔を,ヘルメットに嵌め込んで合成した,『絶対捕まるはずのない犯人』でした。(↑画像は勝手に拝借しました。)歌にも歌われて,THEALFEEさん以外にも,歌われてた方々がいらっし
※※この本を読んで一言※※家畜人ヤプーも2冊目になりました。読み進めていて・・正直だんだん飽きてきました(汗)。※※※※※※※※※※※※※※※(注:この感想では作中にあるとおり「白人」「黒人」という言葉を使用します。)家畜人ヤプーを1冊目に続き2冊目も読み終わりました。1冊目の【ポーリーンの巻】の感想でも書きましたが、ストーリーはあってないようなもので、2千年後の白人・黒人・ヤプーの世界を描いた「旅行記」です。【アンナ・テラスの巻】の特徴は【ポーリーンの巻】以上
『本陣殺人事件』横溝正史|出版社:角川|発売年:1946年|ページ数:407頁(文庫版)→『本陣殺人事件』は199頁○ジャンル推理/ミステリー__________________◯謎ランク|★★★★★★★☆☆☆|不可能性激高|◯物語の楽しさ|★★★★★☆☆☆☆☆|事件に特化しているため、|物語としてはまずまず|◯キャラクターの魅力|★★★★★☆☆☆☆☆|金田一耕助のキャラは|個人的にはまぁまぁ|◯リーダビリティ|★★★☆☆☆☆☆☆☆|あたりまえ
どうも!こんにちは僕は最近就職で大阪にやってきた「なぞときお」です僕は大学も出身も地方なので、大阪に友達がいない~会社の同期は仲がいいけど、やっぱり気ごころ知れた地元の友だちが恋しくなる時もあるわけ…あとは、大阪に趣味友ができればいいなぁなんて思ったりね僕の趣味は脱出ゲームやマーダーミステリーみたいな推理が必要になる謎解き系なんですが、なかなか周りに同じような趣味の人は見つけられずそんなときに!!最近いいものを見つけたんですよ!!それは「UZU(ウズ)」という謎解
読書履歴と個人的なカテゴリー分け【1】へ戻る三津田信三さんの作品を読むのは「厭魅の如き憑くもの」に続いて2作目です。この物語も“ミステリーの中に説明不能な怪異は存在する”といったハイブリッドな感じです。しかし「厭魅・・」よりは、“ミステリーは多め、怪異は怪異としてよりはっきり”としているため、「厭魅・・」で私が感じたどっちつかずな感じはありません。この物語の中で斧高の母親の無理心中や岩槻の発狂(?)と死など、どことなく怪異をにおわせるものがありましたが、ラストではっき
来てくれてありがとうございます年末、実家にあった本を適当に数十冊持ってきて、いろいろ読んでます。誰の好みなのか?ジャンルもバラバラですが、推理小説が多かったです。電車好きなので、新幹線!と書いてあったこちら読んでみました。森村誠一「新・新幹線殺人事件」読み始めて気づいたのですがー!これ、新・新幹線って書いてありました。シリーズものの続編だったようで(泣)サラっと、前回の事件ではこうだったが…なんて語りがあり…もう前回の小説を読んでも手口を知っているーネタバレ(泣
※※この本を読んで一言※※スーパー独特な世界観がバカバカしくも大真面目に、かつ壮大に展開される作品です。今の時代に敢えてこれを読む人は、(私も含めて)きっと変態なのでしょう(笑)。※※※※※※※※※※※※※※※(注:この感想では作中にあるとおり「白人」「黒人」という言葉を使用します。)この作品は問題作として以前から知っていましたが読む機会がなくて今まで来ましたが、ついに読む時が来ました。いろいろな出版社から発売されているようですが、私は3冊(上・中・下)に分かれた太田出版
前回のブログで浦賀和宏さんの桑原銀次郎シリーズの続刊を読むと言いながら、シリーズ外の作品を読みました(^-^;『ifの悲劇』です。『ifの悲劇』@Amazon実は『ifの悲劇』のプロローグを読んだ段階で、この記事の見出しと↑の2文、そして↓のイメージ画像だけ先に作っておいたんです。そしたら…………いえ、何も申しますまい(°▽°;)『ifの悲劇』のあらすじ、オススメ、感想などを書いてまいります。特にこの作品、ifAとifB、パートがわかれて