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スポーツに関する遺伝子の研究を行なっている順天堂大学大学院、スポーツ健康科学研究科、准教授「福典之」さんのお話をご紹介します。医師協Mate2023;334:7(日本)要約:双子を対象にした研究から、スポーツには遺伝的素因が66%、トレーニングなどの環境要因34%であることが知られています。現在、アジア人におけるスポーツ遺伝子として20種類が見出されており、その代表的なものは、速筋繊維にのみ発現するαアクチニン3遺伝子です。αアクチニン3遺伝子(R)は瞬発系アスリート(短距離走など
Q以前相談させていただきました。色々検査した方が良いとの事でしたので検査した結果、先生のおっしゃる通り慢性子宮内膜炎+4→ビブラマイシン2週間再検査なしホルモン補充周期でERPeak+1.0日子宮線筋症疑い(子宮収縮なし)が発覚しました。良好胚4AB、4BBなど自然周期で移植HCG1桁ERPeak結果を踏まえてホルモン補充周期+1日で移植4CC→HCG1桁内膜は8mm、採血は黄体ホルモン投与前のみ、胚融解は移植日当日プロテインSC12因子、NK細胞、Th1
本日BT8を迎えました!判定日まであと3日ですBT3から我慢できずに始めていたフライング検査の画像も最後らへんに載せます!まずは、体調振り返りBT5空腹時にムカムカする足の付け根がだるいお湯っぽいおりもの子宮全体が張ってて重い胸がチクチク痛い強めの腰痛BT6足の付け根がだるいお湯っぽいおりもの下腹部痛腰痛軽く目眩BT7朝方ムカムカお湯っぽいおりもの下腹部痛腰痛BT8本日朝方ムカムカ→何回かオェッとなるお湯っぽいおりもの→うっすらピンクがまじる
Q不妊治療約2年、46歳3月の採卵を最後とし、現在凍結している移植を待つのみです。前クリニックでは、新鮮初期胚を何回か移植したこともありますが着床しませんでした。現クリニックでも、胚盤胞までなかなか育たず、現在はグレード3.5(良好胚)9細胞が1つと前核期胚3つの合計4つを凍結しています。年齢的にも卵の質はあまり良くないことはわかっていますが、最後の移植に向けて最善の方法で移植したいです。今後移植するにあたって、個数(2個、3個など)や胚の組み合わせなどアドバイスいただけたらと思って
☆マークのついているものは、特にお勧めの記事です。☆マークをつけた記事を一覧にしてみました。なお、☆の数が多いほど(1~3個)お勧め度が高くなっています。2024.2.3「☆欧州甲状腺学会ガイドライン」2024.2.7「☆初期胚凍結と胚盤胞凍結の優劣は?」2024.2.9「☆卵胞期vs.黄体期スタート:ランダム化試験」2024.2.14「☆妊活サプリのススメ」2024.2.18「☆子宮内膜が厚いと妊娠高血圧のリスク増加」2024.2.23「☆筋腫摘出が子宮摘出になる場合の
Q2024.1.3「Q&A3895PGT未実施胚が着床し、PGT正常胚が着床しません」で回答をいただきました。その際は、大変貴重なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。その後、モザイク胚は移植せず、採卵と胚移植をしました。2024年1月、フェマーラルトラールゴナールエフブセレリン+オビドレル、採卵16個、体外受精6個受精、胚盤胞3個凍結(5日目4BB、5日目3BC、6日目4CC)2024年2月、自然排卵周期、ウトロゲスタンルトラールプロギノーババファリン(プロ
本論文は、鉄過剰摂取で卵巣予備能が低下することを示しています。HumReprod,2023;38:1613(米国)doi:10.1093/humrep/dead118要約:2007〜2019年に582名の不妊女性(年齢中央値35.0歳)を対象に、鉄の摂取量(食事+サプリ)と卵巣予備能との関連について横断研究を実施しました(EARTHスタディ)。卵巣予備能は、月経周期3日目の胞状卵胞数(AFC)とFSHで評価し、鉄摂取量は5段階に分けて検討しました。総鉄摂取量中央値は29mg/日
胚移植のスケジュールにおいて、一度決定している移植日程を、あとから別の日に変更したい、というご希望や、あとから変更することはできるのか、というご相談を時々いただきます。今日はこれについてお話したいと思います。【ホルモン補充周期の場合】ホルモン補充周期の場合、移植日は、月経から〇日目、ということではなく、黄体ホルモン製剤(当院の場合はルトラールやウトロゲスタン等)を始めてから、初期胚なら3日後、胚盤胞なら5日後になります(紛らわしいので着床の窓がズレているケースはここでは触れませんが、各論
Q26歳の頃からタイミング法からはじめ、28歳卵巣嚢腫手術後に測ったAMHで0.68と低く自然妊娠は限りなく0に近いとのことですぐに体外受精をはじめました。ホルモン値は異常なく、毎回子宮内膜も9〜11mmと問題なし。ホルモン値、不育症、慢性子宮内膜炎、子宮鏡、卵管造影等の検査するもどれも異常なし。今まで4つの病院で不妊治療をしてきて、4AA等の良い胚盤胞を移植しても妊娠せず。最後にリプロダクション東京でもお世話になりました。リプロダクション東京でできる検査はすべてやりましたが異常なし。移植の
Q2022.11.15「Q&A3481夫婦とも30歳、TESE精子で6回陰性」Q&A3481で、回答いただきありがとうございました。先生からアドバイスいただいた通りに7回目移植し、初めて心拍確認までいきました!診察で先生から中隔子宮を治す子宮鏡手術を勧めていただいたおかげと思っております。あのとき先生に診察していただけて本当に良かったです。ありがとうございました。しかし、残念ながら8週で流産し、翌週流産手術をしました。8回目移植に向けて先生のご意見を伺いたいです。7回目移植方法正常
Q2024.3.3「Q&A3955毎月採卵の是非は?」では丁寧な回答をありがとうございました。精神的に疲れてしまったこともあり、採卵を1周期休みました。今回1周期薬を使わなかった後の採卵周期ではD2のホルモン値はE263.8、FSH8.1、LH4.4でした。D6でE2133.8、LH4.7、P40.25、15mmの卵胞が1つ育ってしまったため、D10で採卵となりました。医師から顕微授精が合わないようなのでと体外受精を勧められ、採れた卵子一つを体外受精にしましたが未受精でした。
こんにちは。このブログを見に来ていただき、ありがとうございます今回は最初で最後の(たぶん)陽性の話をしたいと思います。今までの経過をざっと説明しますねここまで移植は13回全て凍結胚を移植してきました。初期胚のこともあれば、胚盤胞だったこともあります。しかし、一度も陽性になったことはありませんでした。かすったこともありません。胚のグレードは私にはあまり関係がないように思えました。あまりにも陽性にならなすぎて、途中から2個同時に移植することも多かったで
顕微授精(ICSI)において、大切なのは精子調整・精子選別と、受精率向上です。精子調整には、いわゆる通常の濃度勾配・遠心分離による方法と、ZyMotのようなスパームセパレーターによる方法があり、一般的には後者のほうが精子選別過程においてDNA損傷を少ない精子が回収できると考えられています。ZyMotなどのスパームセパレーターは、濃度勾配・遠心分離による精子調整の代替であるわけですので、精子選別というよりは、精子調整法の種類といったほうが正確ですが、結果的にDNA損傷がより少ない精子を回収す
不妊治療を始めるのにはとても勇気が必要だったと思いますが、治療にはいつか終わりが来ます。それが、妊娠出産という形でハッピーエンドを迎えられれば素敵なことです。できることなら、お子様を望まれる皆様がそうなるとよいなと常日ごろから思ってはいますが、残念ながら、最終的にハッピーエンドとなることなく治療を終えられる方もおられます。採卵、受精、胚発生、着床、流産、どこでつまずくかは人それぞれですが、不成功体験が積み重なってくると、「治療を続けてもうまくいく気がしない、いつまで治療を続けるのがよ
Q胚盤胞を移植して妊娠。低置胎盤のため予定帝王切開で37週で出産しました。胎盤が一部癒着していて、大量出血。子宮動脈塞栓術を行い、輸血して事なきを得ましたが、永久塞栓物質じゃないと出血が止まらなかったそうです。癒着は、一番軽い表面のみの癒着だったそうです。大学病院での出産だったので助かったのだと思っています。まだ胚盤胞が複数残っているので、戻したい気持ちがありますが、執刀医からは、①次回も癒着する可能性があり、子宮摘出になる可能性もあること、②加えて年齢的にもお勧めはしない、と言われました。
本論文は、黄体ホルモン補充として、デュファストンとウトロゲスタンを比較したランダム化試験です。HumReprod2024;39:403(ベルギー)doi:10.1093/humrep/dead256要約:卵子提供女性30名(35歳未満、月経周期整、AMH正常範囲、BMI<29)を対象に、アンタゴニスト法+FSH/HMG製剤+ダブルトリガー(hCG1,000IU+トリプトレリン0.2mg)で卵巣刺激を行い採卵を2回実施しました(1ヶ月以上間隔をあけて実施)。採卵後、デュファストン
Q2023.1.7「Q&A3534家庭菜園を楽しみにしていたらFSHが下がりました」、2023.2.4「Q&A35623534の続き」、2023.6.10「Q&A3688家庭菜園に熱中してたらFSHが低下し自然排卵」、2023.11.7「Q&A3838移植に備えて」、2023.1.16「Q&A3908AA胚盤胞ができました!」の続き。AA胚盤胞を移植し、なんと陽性反応出ました。まさかのビックリです。移植後はすぐに着替え待合室の前で待ち呼ばれてお会計してとあっという間に終わり座る
続きはいつなんだ、と外来で質問が何人かありました。お待たせいたしました、今日は体外受精に入る前の事前検査・体質づくり(下)です。よくある質問が、「サプリメントは何か飲んだ方がよいでしょうか」というものです。もちろん、不測のものがあれば補ったほうがよいことには異論はありませんが、自分にとって何が必要か、ということを知ることが大切です。リプロダクションクリニックでは、卵の質や数については「血中DHEAs、テストステロン、ビタミンD、甲状腺」について採血をして不足分を補っています。D
Qリプロで採卵2回、移植2回して妊娠し、41歳で逆子により予定帝王切開で第一子女児を出産しました。お陰様で我が子はもうすぐ一歳になります。健康にすくすくと育っています。ありがとうございます。残りの凍結胚は8G3×2、4CC×2、4AB、4ACの6つになります。これまでこちらで第二子治療について2回ほど質問させていただきました。こちらのご回答もありがとうございました(2021.6.9「Q&A2955第2子に向けて質問」2021.10.19「Q&A3087第2子に向けて質問その2」)。第二子
今日は、「採卵周期開始しようとしたが、いつもより月経中の小卵胞数が少ない」時にどうしたらよいのかについてお話してみようと思います。こうした状況は、実は結構あります。もともと、月経中の小卵胞数カウントは、好不調があるものです。先々月は左右合計3個だったけど先月は6個、今月は2個、なんてことは全然普通にあり得ることです。よく理由を聞かれるのですが、明確な回答はなかなか出しにくいものです。こうした場合、対策は3択であり、「今までの状況を見て今月だけ不調のように見える場合は、今月はやめて1周
Q2023.6.17「Q&A3695ホルモン不足で流産?」でご質問お答え頂きありがとうございました。先日再度、正常胚で妊娠したものの胎嚢確認後、心拍確認する前にまた流産してしまいました。6w5dでした。今回は初めから少し成長はゆっくりでした。5w1d胎嚢5.5mm5w5d胎嚢9.1mm卵黄嚢見えない6w1d胎嚢8.6mm卵黄嚢見えない前日赤褐色の出血があった為、6w5dに診察にいくもすでに胎嚢はありませんでした。塊が出たわけでもなかったので全く気付きませんでした。①不育
本論文は、アッシャーマン症候群の妊娠予後に影響する因子についての研究です。FertilSteril2021;116:1181(オランダ)doi:10.1016/j.fertnstert.2021.05.099FertilSteril2021;116:1188(ベルギー)コメントdoi:10.1016/j.fertnstert.2021.08.010要約:2003〜2016年にオランダのアッシャーマン治療センターでアッシャーマン症候群の手術をされた方500名対象にコ
採卵すると、「変性卵」が取れることがありますが、医師の説明が曖昧だったり、医師としてはちゃんと説明しているつもりでも患者サイドとしてはよく理解できないことがあります。そこで今日は変性卵について説明します。変性(degeneration)を省略して、degと表記したりします。変性卵とは、卵細胞が生きていないということとほぼ同義です。細胞質が黒ずんでいるとか、透明帯はあるけど中身がない(殻しかない)とか、明らかに細胞として生きていないことを変性卵と言います。明確な定義は恐らくなく、いわゆる生き
本論文は、細菌叢(フローラ)と流産の関連についてのレビューです。HumReprod2024;39:638(英国)doi:10.1093/humrep/dead274要約:ヒトの子宮内膜は、母体〜胎児の相互作用を仲介する極めて重要な組織です。半同種移植片である胎児は、この相互作用が崩れると流産に至ります。流産のリスク因子として母体の加齢と過去の流産回数は揺るぎもない事実ですが、流産は多因子性であるため、子宮内膜の微小環境の関与は否定できません。近年、子宮内フローラがこれに関与する
過去に何度か書いていますが、筆者は「妊娠率」という言葉が好きではありません。一見、いかにも分かりやすい言葉でありながら、曖昧で相手を煙に巻き、多くの誤解を生む言葉だからです。妊娠率を語るならば、少なくとも少しでも専門家を自任する先生方が何か書くときは、それが文脈からどれであるか明確でない限りは「採卵あたりの(累積)妊娠率」「採卵あたりの(累積)生産率」「移植あたりの妊娠率」「移植あたりの生産率」など具体的に記載するべきです。さて、いきなり脱線してしまいましたが、本題に入りたいと思います。P
Q40歳から不妊治療をはじめ、現在43歳10ヶ月。間もなく44歳を迎えようとしております。今回「治療のやめ時」について質問させてください。治療履歴1院目:低刺激での採卵5回→4個分割胚+7個胚盤胞を移植(計11個)→3回化学流産、8回陰性2院目:高刺激での採卵4回→2個分割胚+8個胚盤胞を移植(計10個)→1回化学流産、3回陰性3院目:低刺激での採卵11回→10個胚盤胞をPGT-A検査→8個異常胚、2個検査中2院目はリプロにて1年間お世話になりましたが、結果には至りませんでした。最初
Qリプロ東京通院時は、大変お世話になりました。リプロ東京がちょうど開業して、藁にもすがる思いで飛び込み、他院で原因不明のまま移植を繰り返すも着色せずの辛い日々から抜け出すことができました。結果、慢性子宮内膜炎が原因だったみたいで、リプロ東京では採卵一回、移植も一度は化学流産するものの、その後は無事着床し、出産することができました。第二子も最初の凍結卵(しかも初期胚)で無事着床・出産することができ、3歳と1歳の元気な2男児と賑やかに過ごすことができています。コロナ禍でも病院をあけていただきました
コメントに直接お返事しようかと思ったのですが、1つの記事になりそうですので、書いてみようと思います。採卵時の痛みに関する記事にこのようなコメントをいただきました。「まさに痛みへの恐怖から体外受精に進めません。皆、頑張ってやってるのになんでこんなに弱いんだろうと自分を責めてしまいます...」恐怖がある場合の1つの解決方法は逃避、つまり体外受精をしないという選択であり、体外受精をする選択を持たなければ恐怖を感じる必要はなくなります。しかし、体外受精を考えてはいるのだが、恐怖心が出てきて困
本論文は、PGTにより低頻度モザイク胚と診断された胚の移植を行い、出生前診断により異常が確認され、中絶を選択した症例報告2例です。HumReprod2023;38:315(イタリア、ロシア)doi:10.1093/humrep/deac263要約:PGTにより低頻度モザイク胚と診断された胚の移植を行い、出生前診断により異常が確認され、中絶を選択した2症例を提示します。症例①2021年、ロシア、男性不妊による顕微授精で2014年に第1子出産、170cm70Kg、40歳、第