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ヨンからの熱烈な口づけにうっとり溶ろけて身を預けるウンスをがっちり抱きしめそのまま寝台に引き込もうとしたヨンだがそんな思惑に気付かぬウンスは口づけの合間にヨンに訊いた「ねえヨンア夕餉は食べたの?」「いいえまだですが…夕餉よりイムジャが欲しい」「もうバカねマンボ姐さんがたくさん届けてくれてるのよ」ウンスの気が夕餉に向いてしまい内心ヨンは舌打ちしながら尋ねた「イムジャは腹が減っておるのですか?」「私はもう
ユリやジウォンとおしゃべりしながら迂達赤兵舎に向かうウンス途中黄色い小菊を見つけるといつかのように一輪手折って鼻歌まじりに歩いていた懐かしい迂達赤兵舎の門に着くと中で隊員達が訓練しているのが見えてウンスは一年前一時此処で過ごしたことを思い出し感傷に浸った気づいた歩哨から誰何されるとにっこり微笑み敬礼したウンス「忠誠!あのね乙組のマンソクさん呼んでいただけます?」あらかじめマンソクから母親の症状を聞いて予測を立てジン侍医の見解も聞き
ウンスが迂達赤兵舎に向かっている頃ヨンはテマンを供に久々に市を通り抜けチェ尚宮に呼び出された店へと向かっていた市井の人々はチェ・ヨン将軍を見かけると気の毒そうな視線を向けたというのもマンボを筆頭に手裏房らによる情報操作でキム家との縁談など虚言だと徐々に民たちに浸透してきたからだ家人不在のチェ家の屋敷に度々賛成事の娘が無断で入り込み数年もの間チェ家に執拗に付き纏い今や奥方のように振る舞いだしてとうとう気が違ったようだチェヨン将軍が拒否したに
「何をしようとしてるのかって聞いたわね。私は貴方と愛し合いたい、そう言っているのよ」一聴甘いように聞こえる言葉を口にしながらも、イムジャは緊張した様子で何度かこくりと喉を鳴らし、腰に回されたままの両手は微かに震えている。恐らくこの方は、先程の件を有耶無耶なまま終わらせるべきではないと考えているのだろう。胸底に沈む重石の如き苦悩を取り除き、どうにかして俺の心を救いたい…その為に約束などという言葉を盾に取ったに違いない。もし今ここで俺が引いてしまえば、この方が震えながら絞り出した勇気すらも、
夕餉での一杯をヨンから許してもらったウンス「じゃあさっさと事情聴取しちゃいましょ」マンソクの元へ向かおうとしヨンとテマンサンユンが慌てて追いかけた「遊びではないのです貴女は食事をして早く休んでください明日からは一日中馬での移動です」「嫌よ私も知りたいの彼がどうして貴方を裏切ったのかすごく苦しそうだったきっと何か理由があるのよさっ話を聞きに行きましょ」女子の身で大護軍に口答えするとは…サンユンが
「私に向けても何か言っていただきたかったですが…」カンファレンスがお開きになるとチャン・ジンが少し拗ねたような口調でウンスに話しかけた「やだわジン先生からかわないでください私がカンファレンスで自由に話せるのは何かあればジン先生が助け舟を出したり軌道修正してちゃんと導いてくださるってわかってるからですそれに私が話したことなんて先生はとっくにご存知のことばかりだったでしょう?」「とんでもありませんとても勉強に
王妃にセレブ化粧水を渡そうと坤成殿を訪れたウンスは王妃が康安殿にいる事を聞き出直そうかと迷っていたでもお二人揃っているところで高麗でできる不妊治療のことお話した方がいいかしらアンドチさんと叔母様にも一緒に聞いてもらった方がいいわね思い立ったらすぐに康安殿にやってきたウンスチョン宦官に取り次いでもらったのだった「王様王妃様ここまで押しかけちゃってごめんなさい…ってあらら?みなさんお揃いでなんの相談かしら?私お邪魔しち
役人が女の死体を恐る恐る莚で包み念のため縄をかけている中「ヒョン」ヨンがシンに声をかけ二人の元まできたウンスが首をかしげる「ヒョン?」「チェヨンお前は変わらないな」「ヒョン今までどこに?なぜウンスを知っている?」「その話は後だお前は早くこの事態を収拾させてこの地から発てるようにするのが先だ」「イムジャ一旦集落の方へ戻りましょう」ヨンが声をかけてウンスの手を引くがウンスの片手はシ
チュンソクは慌ただしくしていた昨夜郡守の屋敷から戻った大護軍は不機嫌極まりなく眠っている医仙を大切そうに胸に抱き抱え医仙が使っている部屋に入ったきりだ宴から戻って来た兵士はテマントルベトクマンだけで何があったのか三人の話をまとめると宴で一服もられた妓生に扮した刺客がいた医仙が連れ出され貞操の危機だった医仙と部屋にいたのは迂達赤隊員だったしかも刺客は毒針を仕込んでいたことから徳興君の影が見え隠れするこれは大護軍も心穏やかに
ヨンが大学のキャンプにいくことになった。本当はキャンセルつもりだったがウンスに大学生として過ごしてほしいという。ヨンがいないうちにできることをしていた。ウンスは快適に過ごしていた。ビールを家で飲んで映画も見れてゆっくり風呂にも入れる。「なぁに?」そのとき電話がきた。「はぁい」どうしたのよ。「ウンス・・いま何しているの?」「別に・・映画見て・お風呂に入って」いいかけてやめる。ヨンの喉が鳴ったきがした。「つまらない・・はやくウンスにあいたいよ」「こら・・学生のうちは学生が
明け方戦から戻って屋敷に着いたチェヨンと久しぶりに閨で枕を並べて眠りにつきとろとろまどろんでいるうちに昼を過ぎていたタンは時々起きてウンスがチェヨンの腕の中でスヤスヤ眠っているのを確認していたずっと寝てばかりで退屈するとへジャのところへ行っておやつをねだり手にしたマンウォンギョンを覗き込み時々愛犬のフンと遊んでまた閨に戻るそれから二人の間に割り込むとうれしそうに両親を見比べまた昼寝チェヨンは息子の気配に気を配りながら腕の中のウンスを愛おしそう
翌日の朝チェ尚宮が王宮へ上がるタンを迎えにチェ家を訪れるとちょうど小間物屋のコヤンと行き交ったチェ尚宮様おはようございますどうしたのだ?朝早くから昨日へジャさんからご注文いただい品物の手頃なものが見つかりましたんで早速お届けに来たんですよさすがに仕事の早いコヤンが小脇に抱えた螺鈿細工の小箱をチェ尚宮はちらりと見てチェヨンの小さな頃をふと思い出したタンのか?さあ若様がお使いに?へジャさんからは何も聞い
「旦那様お待ちしておりました」やっとヨンと二人きりになれてミンソは満面の笑みでヨンに話しかけた「何故此処に?其方が屋敷に入ること許した覚えはない」ヨンは明らかに怒りを含んだ口調で告げたがミンソは上目遣いで甘えるようにヨンに答えた「どうしても旦那様のお顔を見たくて父について参りました」ミンソとは真逆に眉間に皺を寄せ露骨に不快な表情を浮かべたヨンこの女人と同じ部屋にいるのは耐えられん胸くそ悪くて吐き気が
この日は喫茶店ので働く人たちと外でバーベキューをしようということになった。カン・ジユは高校生だったが大丈夫かと聞いたが問題ないと答えがきた。ウンスとヨンが買い出しにいく。例の若いフルーツ屋さんとばったりであった。「こんにちわ」何度もすれ違うその若い男。失恋はまだ心に残っている。「こんにちわ」あいかわらず仲がいいですね。「いやだ」また彼はあついのにべったりくっいてこうとする。ぱちと手を合わせた。「そうだわ・・ねぇ・・今夜・・時間開いているかしら?」にこりとほほ笑む。勘違
タンが王宮で迷子になっている頃チェヨンたち義勇軍は国境にほど近い村に逗留しチェヨンはアン・ジェやインギュトクマンテマンと飯屋に来ていた山道続きの進軍でいささか疲労が溜まり始めていた軍には久しぶりの人里はありがたかった軍の総数は膨大でもちろん全員が寝泊まりできる宿など田舎の村にあるわけはないがそれでも風呂を借りたり暖かな食事を提供してもらえたりと一行は決戦を前にしばしの骨休めができる村は人蔘の産地でもあり国境に近いこともあり商いも盛んで活気があ
雪が降った次の日。朝の事。ウンスが外に出てみる。一面銀世界だった。太陽がきらきらと光っている。まぶしい。寒い寒いと小さく丸くなる。うさぎみたいに震えている。「起きていますか?」チェヨンがやってきた。手に持っているつつみを差し出された。ふわふわの外套。色も白いので本当の雪うさぎだ。いそぎみにまとう。「あたたかい」ありがとう。ぬくぬくする。手袋もあった。チョニシから出てすぐの庭。初雪を堪能する。「なにをしているんですか?」しゃがみこむとさくとウンスは雪をすくいとる。にんまりとした。
「きゃーーっ!!」ウンスを狙った矢はウンスの笠を貫通したウンスの悲鳴があがった直後には二矢目が飛んできてシンが剣で払ったが馬上で避けようとしたウンスはバランスを崩し落馬した咄嗟に馬から飛び降りウンスを受け止めたペクは体を強かに打ちつけ下敷きになった次々に矢が放たれ三矢目四矢目はボヨンとユリを狙いシウルとジウォンが矢の出所を突き止めようと周囲に目を走らせ後方の迂達赤も異変に気付いた時沿道の人並みの中から数人の破落戸が飛び出しウ
チェヨン上護軍!随分とお早いお着きでこの戰某にお任せいただいても元軍など蹴散らしましたのに久しぶりの再会に人懐こい笑顔を見せながら少し貫禄のついたイ・ソンゲが城壁の手前でチェヨンを出迎えた息災であったか?はっ!上護軍もお変わりなく・・・時に医仙様が身籠もられているとかよく知っているなそれはもう都の噂といえども医仙様の噂はこの辺境の地まで届きますよニヤッと笑っていうソンゲにチェヨンはどこかざわついた
またウンス殿が男に抱きついている今度の男はいったい誰だ何者だ火と火薬の始末を隊員に指示しながらサンユンは視界の端にウンスをとらえていたウンスは驚きと喜びで涙を浮かべながらシンの顔を見つめ「シナ!心配してたのよどこに出たの?今までどうしてたの?」「それはこっちの台詞だウンスはちゃんとこの時代に辿り着いたんだな」「ううん最初は別の世に出たのよ別の世って言ってももともと私が生まれた世界なんだけど…でも私が戻
ウンスがヨンに抱きついたのを見てサンユンは思わず目を逸らしたいくら敵の襲撃が怖かったとしても男に抱きつくなど許婚のある女人のすることか「ヨンア怪我はない?誰も怪我してない?」しかもヨンアだと大護軍の方も抱きしめかえすなどただの護衛とは思えない二人はどんな間柄なのだ大護軍の幼馴染みか親戚か乳兄弟か…まさか腹違いの姉弟ではあるまいな女人に無関心な大護軍が奥方を差し置いてまさか妾を持つとは思えぬが…サンユンは二人の
サンユンは暫く俯いたまま動けなかった大護軍から聞いた話が信じられず衝撃がじわじわと胸に広がっていった何故だどうしてそんな馬鹿なことを…確かにジュファンはウンス殿のことをお美しいお綺麗だと何度も言っていたが…そこで宴の最中にジュファンが言った言葉を思い出した〝笑顔が輝いていらっしゃるそれに今宵はいつもよりずっと色っぽい本当にいい女ですねこんな風に共に宴に出るなんてこれが最初で最後でしょう一度でいいので私もお相手仕りたいもので
駆けて駆けて駆けて駆けてチェヨンはひたすらに愛馬チュホンとともに道を駆け抜けた重たい甲冑はテマンに預けてある身軽な略装で一人街道をひた走るチェヨンがまさか高麗義勇軍の総大将だと気がつく民はいなかったもっと早くにこうするべきであった戦はとっくに終わっていたのだから・・・なんども自責の念にかられたウンスに万一のことがあれば徳興君を倒したところでそれは無意味だチュホン無理は承知で頼むウンスのもとへ急いでくれどれくらい走り続けているのか
幼子のような無防備な寝顔を見つめながら半刻前までの妖艶なウンスを思い出していた白く輝く肌はやわらかくそしてあたたかい艶やかな唇から漏れた吐息はヨンを夢中にさせ乱れた髪から広がるウンスの甘い香りにヨンは酔いしれたヨンに揺らされ熱く締めつけながら喘ぐウンスは恐ろしいほど美しくヨンを魅了した汗ばんで吸いつく肌甘く自分を呼び縋りつくウンス啼きながら肢体を絡め滑らかな曲線は弧を描いて弾んだ
【少し直接的な表現があります】【原作の雰囲気を大切にされる方にはお勧めできません】「きゃぁっ!ま、待って…!」チェ・ヨンの力強い手に半ば抱え上げられながら、自分の部屋へと引き摺り込まれた。いつもだったら、私が転んだりしない程度の足の運びを意識してくれるのに、今は驚くほどに乱暴な扱いをされている。大きな音を立てて扉は閉められ、足元にはがしゃりと鬼剣が放り投げられた。「…痛っ!」勢いのままに、突き当たりの壁に押し付けられた肩が痛む。チェ・ヨンはまるで逃がさないとでも言うように、私
奥の間の開け放った扉から子供部屋が見えたタンの元気のいい歌声が聞こえ歌声に合わせてチュンソクの息子ミョンがお尻を振っているあっぱぁごむんとぅんとぅんへ〜〜柚子茶を飲んですっかり元気ねほんと兄弟みたいに仲がいいわウンスは目を細めて子供達を見ている子供部屋のそばにはソクテがいて庭の植木の冬支度をしていたほんとでするね〜でもポム毎日屋敷に来てくれるのはうれしいけれど自分の屋敷は大丈夫なの?ウンスは心配そうに尋ね
IknowIwantitいべぱるんそりんいじぇくまなるけ입에바른소린이제그만할게CauseIdeserveitdeserveitほくしちゃむっかんねがみうぉじどらどこくちょんあなるけ혹시잠깐내가미워지더라도걱정안할게CauseIknowyouIknowyouねぬぬるちゃっくぴへぶぁ(hey)내눈을자꾸피해봐にまむるちゃっくすむぎょぶぁ(hey)네맘을자꾸숨겨봐なえげそとまんちょぶぁ
国境でチェヨンの代わりに指揮を執るパク・インギュはイサから内通者の話を聞き早々に捕らえると一計を案じてイサに託した徳興君の一味に気取られぬように人目につかずに上護軍のもとへ送り届けねばならぬそこでイサそなたに護送を頼みたいがどうだ?やってはくれぬか?オレが?上護軍にはもう武士として生きるなと言われているそのようなこと叱られやしないかな?イサは戸惑うような顔をしたいや武士としてではない医員見習いとして付き添って欲しいのだ
迂達赤兵舎に戻ったヨン予想通り若い迂達赤らはヨンを見るや何か言いたそうなニヤついた顔を見せた「なんだ」「はい先ほど奥方様がお越しでした」「ああ」「噂ではなく実際にとてもお美しい方だと事実確認できました」ヨンはふっと薄く笑った「そうか」「とても明るいお方でした」「ああ」「とてもよい香りをされていました」「なに?!なぜそんなことがわかるのだ」「奥方様が通られた後の残り
手裏房やチェヨンテマンに囲まれて賑やかに夕餉を食べ楽しそうに談笑しているウンスウンスの様子を窺いながら隊員らと夕餉をとっていたサンユンだがそこで隊員たちから思いがけない話を聞く「組頭見ましたか?魚の骨や海老の殻を取ったり医員様が咽せたら水まで飲ませてずっと大護軍が甲斐甲斐しく食事の世話を焼いていましたよそれに大護軍は常に医員様から目を離しません怪しいと思いませんか?」一人の隊員が話すと別の隊員も言い出した
「今日は楽しかったありがとう」夕餉の後部屋に戻ったウンスはヨンの背後から甘えるように抱きついて腕をヨンの腰に絡めるとヨンは回されたウンスの手に自分の手を重ね優しく撫でた「あれ?!昔は背後から近づくなって注意したのに今はいいの?」「イムジャの気配は読みきっていますので」イムジャの気は温かく優しい陽の気昨夜背後から近づいた妓生の気となんと違うことかこの気だけは見失わぬ暗闇でも迷わぬ俺の道標ヨンは笑