ブログ記事1,303件
2.楽しかったはずが空と海は大学生のお兄さん瑞季と俊行と共に、山の上の湖に向かって出発した。ペチャクチャと楽しくおしゃべりをしながら、『入口』と書かれた木の案内板を通過して山道に入った。観光地だけあって、残り少ない夏休みを満喫しようと、多くの家族連れや恋人たちが湖を目指して歩いていた。基本、緩やかな傾斜の道だが、所々に急な坂道が現われる。ほどよい疲れを感じ約1時間ほど歩くと、木々の間から視界がパァーッと開けて、目の前に瑠璃色に輝く湖が広がった。「うわー、きれい!」海が思わず大きな
1.屋上騒動4月に入り、空と海は中学2年生に進級した。1年から2年へはクラス替えはなく、担任だけが変わるシステムで、海たち2組は藤重高也先生から二谷強士(にたにつよし)先生に引き継がれることになった。二谷先生は去年、2組の副担任をしていて、海と怜伊がケンカをしたときに止めに入った先生だ。24才、独身、教師2年目、初めてのクラス担任、担当教科は理科、身長170㎝、細身、色白、メガネ男子、か弱そうでどこか頼りない印象。あだ名は『よわし』。名前が『つよし』なのに、全然当たってないか
2.実は、あおいも・・・休憩後10分ぐらい車を走らせると、目的地に到着した。木々の葉は赤く色づき、下の方には小川が流れていて、自然を満喫できる絶好の場所だ。家族連れや友達同士で訪れているグループが何組かいて、にぎやかな雰囲気に包まれている。少し遅れて恒たちの車も到着し、みんなでバーベキューの準備に取りかかった。みんなお医者さん、ちょっと怖い集団。だってお肉を切りながら、この間の手術の話とか、メスとか注射とか麻酔とか、空と海が普段聞き慣れないような恐ろしい言葉が飛び交っている。2人はド
2.よわし心を鬼にして海と花憐は部屋に戻ると、テーブルを囲んでお菓子を食べながら、『おしおき』について話し始めた。「たかやんからおしおきされないのは、すごくラッキーだけど、よわしにお尻叩かれるのも嫌だなぁ。」「海さっき、よわしならごまかせるって言ってたよね?どうする?素直におしおき受けるか、それとも、ちょっとだけ抵抗しちゃう?」「でも、よわしって、自分がこうするって決めたら絶対に曲げない気がするな。」「じゃあさぁ、すっごく反省してるふりをして、「ごめんなさい」って甘えて言っ
3.大丈夫!?星と月美がいい雰囲気で話しているところに、芳崎がやって来た。「スクワット、あんなに何回もやらせたのに情けないな。また1から鍛え直しだな。」相変わらずきつい言葉を浴びせられ、月美は「ふぅー」とため息をついた。そこに眞木野も戻って来てマイクのスイッチを入れると、「次にヒップリフトというのを紹介します。これも2人に同時にやってもらうので、よく見ていてください。」2人は床にひざを立てて仰向けになり、お尻をグイッと持ち上げた。2人の違いは明らかだった。これはやり方云々
6.バーベキュー残るは琴羽。“秋歩のあとではやりにくいな。”と思いながら、慶は琴羽の名前を呼んだ。琴羽がおしおきに慣れていないというのは、昨日の時点でよく分かっていた。案の定、ブルブルと小刻みに体を震わせ、恐る恐る近づいて来る。今日は置いてけぼりをくってケガまでしてしまい、「自分のせいでみんなに迷惑をかけた」と、かなり落ち込んでいる。本当はおしおきを免除してあげたいところだが、美鈴と秋歩の手前もあり、頂上で昼寝して寝過ごしたこと、遼太郎がうそをついたときに反論する勇気を持てなかっ
2.保護者会とよわし翌日pm7:30~、2年2組の教室で保護者会が始まった。先生サイドは、担任の二谷先生と、学年主任で1組担任の藤重先生。保護者はなんと生徒全員、夫婦で来ている家庭もあり、50人近い人数が集まった。夜、緊急で保護者会が開かれるなんて今まで一度もなかったので、親の方でも事の重大性を感じていた。「始業式から約2週間経ちましたが、現在の2組の様子はかなり乱れていて、このまま悪化していく傾向が強いので、早いうちに保護者の皆様にお集まりいただきました。今日この場で話し合い、解
3.悩みごと2人におしおきをしたあと、悠一はこのまま様子を見ようとも思ったが、被害者である月美のことを考えると居たたまれなくなり、たかやんに相談することにした。pm9:00すぎ携帯に電話をかけると、まだ学校にいるようで、電話口からガヤガヤした話し声が聞こえてきた。「高也先輩、遅くまでご苦労様です。ちょっと海のことで・・・。」一之瀬星から果たし状が届いたことを含め、海が月美にした嫌がらせの一部始終を伝えた。たかやんはまったく把握していなかったようで、驚きを隠せない様子だった。「
3.恐ろしい指導者4人は慶のあとを追って、琴羽を探しに山へ戻って行った。慶に怒られることは分かっていたが、どっちみち琴羽とはぐれてしまったことで大目玉を食らうのは免れないのだから、「もうどうにでもなれ!」という心境だった。琴羽のことが心配で、このままジッとしていられないという自分たちの気持ちを優先させた。星たちが10分ほど登って行くと、前方から慶が琴羽をおぶって下りて来た。「おまえら何してんだっ!昼飯の準備しとけって言ったよな?」「でも・・・心配だったから・・・。」星が言うと、
ベッドに移動し次は頭の上で手首をコウソクびしょ濡れマ◯コを👅、☝️、伝馬で再度攻めてあげると「欲しい、いれて欲しい」と俺の息子の先っぽで🌰や入り口をイジりながら、さらに焦らし欲しさMaxだと感じたあとに徐々に、ゆっくりと差し込んだセイジョウイでゆっくりと徐々に激しく首絞め、ビンタを交えながら机上はあまり得意ではないようなのでスパ◯キングしながら俺が動いて下から突き上げるといやらしい汁がタレてくる洗面台の前に立たせて立ちBT子はゆっくり目が好きなので鏡を見ながら
4.大人の責任魁が出て行くと急に店内が静まり返った。芳崎も「お疲れ様です。」とあいさつをして帰ろうとすると、「南、ちょっといいか?」軽い調子で眞木野に呼び止められた。“どうでもいいような話なら明日にまわすだろうから、面倒くさいことに違いない。”芳崎は妙な胸騒ぎがして、眞木野をおだて上げる作戦に出た。「さすが春臣さんですね。魁のヤツ、相当こたえてましたよ。あれだけ厳しくできるっていうのは信念を貫く強い意志がないと」途中で「おい。」と遮られ、普段そんな風に他人を持ち
みなさん、いつもありがとうございます。今回は臨時に過去のお話を投稿しました。読者の方からコメントをいただき、この回が抜けてしまっていることが判明し慌てて付け加えさせていただきました。いつも寝ぼけながら執筆しているので、知らないうちに削除してしまったのかも・・・。教えてくださったhinaさん、本当に感謝してます(*''▽'')第1弾『海の中のアタシ・空の中のアイツ』中3の第8話おじいちゃんの家へ《3.素敵な思い出》この前のお話が気になる方は、ぜひ過去にさかのぼって読み返してみてくださいね~
僕が子供の頃はテレビでお尻ペンペンのシーンが時々ありました。最近はきっと「体罰」「児童虐待」などと言われて問題視されるせいか、まず見掛けないですよね。いくつか思い出深い作品がありますが、たぶん、人生で初めてアニメのお尻ペンペンを観たのは「ふしぎな島のフローネ」だったと思います。正確には、第三十話「きついお仕置き」。マニアの方では伝説的なシーンだと思うのですが、簡単に説明を・・・。前話で言いつけを守らずにひとりで出掛けて危ない目にあった主人公のフローネは
1.あの子、苦手・・・10月半ば、今日はあおいろ中学の文化祭。約1ヶ月前からクラスごとに準備を進め、海たち3年4組は、お化け屋敷を開催することになった。2人で手をつないで入場し、出口まで手を離さなかったペアには、記念写真をプレゼントするという企画だ。海は受付でチケットを渡したり、出口の所で写真を撮ったりする係。空は教室の中でお化け(ろくろっ首)の係になっている。悠一は日曜日で仕事が休みなので、何日も前から海に誘われて文化祭に行く約束をしていた。朝2人を送り出し家の用事を済ませて
~夏休み特集part3~1.見ず知らずの大学生夏休み最後の週末に、安曇野のおじいちゃんの家に行くことになった。おじいちゃんとおばあちゃんと、そして大好きなママに会うために。空と海はひと足先に、金曜日の朝の電車に乗って出発した。悠一は土曜日の午前中の診察を終えてから、恒と一緒に車で向かうことになっていた。金曜日の朝はドタバタと慌ただしく、「切符は持ったか?」「お金は足りるか?」「電車の時間は分かってるか?」「駅で迷うなよ!」「分かんなくなったら電話しろ!」お母さんが小さい子供
5.和解電話からきっちり20分後、玄関の鍵がガチャリと開く音がした。右手で引いているキャリーバッグがなければ、普段の仕事帰りと何ら変わらぬ様子で、悠一はリビングに現われた。「恒、悪かったな、迷惑かけて。」明るく振る舞う悠一に、「おまえ、いい年していい加減にしろよ!オレに連絡ぐらい入れろ!」渾身の力を込めた足蹴りが、悠一のお尻に1発入った。「痛っ!」「オレからの説教は後回しにして、空と海ちゃんとしっかり話をしろよ。」と言うと、恒はソファの方へ行ってテレビをつけた。残さ
6.いよいよ最終日<3日目>いよいよ最終日。午前中は京都の伝統工芸のひとつである『くみひも制作体験』で、ストラップやブレスレットを作った。各自2つ作れるので、海は自分用のブレスレットと、もう1つは悠一にストラップを作ることにした。花憐はおそろいのブレスレットを作って、彼にプレゼントするという。紗也はお母さんにお土産を作った。海が空の所に見に行くと、ブルーとピンクのストラップを作っていた。“えっ?ピンク?海にくれるの?・・・そんなはずないよね。”「空、それ誰にあげるの?」「えっ
2.このままじゃダメ!土曜日、空も海も部活が終わってpm6:30ごろ帰宅した。リビングには恒がいて、悠一と何かを真剣に相談しているようだった。キッチンのガスコンロには、大きなお鍋におでんの具材がコトコト煮えていた。大根、ちくわ、はんぺん、さつまあげ、こんにゃく、しらたき、ジャガイモ、たまご・・・。だしの香りが部屋中に漂い、食欲をそそられる。空と海が着替えて部屋から下りて来ると、すぐに夜ごはんの時間になった。いつもなら日本酒を熱燗でグイッといきたい大人2人だったが、今日はこの後の大事な
3.甘えん坊悠一の後ろ姿を見つめながら、海はまだしくしくと泣いていた。「ほら海、行くぞ。裏の駐車場だから、ちょっと歩くぞ。」たかやんは海の顔をのぞき込み、自分で立ち上がるのを待った。「まったくおまえは、甘ちゃんだよな・・・。」海はたかやんの少し後ろをついて歩いた。「拓斗と環太は、大泣きして帰って行ったぞ。杉野先生が「お尻叩くから、パンツ脱ぎなさい」って言った時点で、もうべそかいてたもんな。母親の目の前でケツ丸出しにされて、若い女の先生からおしおきされるのは、相当きついよな。仕
1.眞木野との出会い翌日、月美と星は駅で待ち合わせをしてヒップハートに向かった。星はずいぶんと緊張していて、いつもより口数が少なかった。「星くん、大丈夫?ちゃんと自分の思っていること伝えるんだよ。先生が言ってあげてもいいけど、たぶんそんなことしたら、「お節介なことするな!」って怒られちゃうと思うから。」「うん。分かってる。その人って、怖い人なの?」「えっと・・・普段は優しいけど、怒らせちゃうと大変かも。」「月美先生は怒られたことある?」「うーん・・・。ちょっとだけね。」
1.落とし物3週間の教育実習は見る見るうちに過ぎていき、残すところ1週間となった。星の果たし状と、よわしからの久々のおしおき、そして講習会において大勢の参加者の前で恥をかかされた月美にいくらか同情したせいか、海が彼女に抱く敵対心は次第に薄れていった。月美の研究授業の発表が数日後に迫っていた。よわしの指導の元、居残りして資料作りやリハーサルを行っているため連日帰宅時間は遅くなり、家でも課題が山ほどあって相当疲れが溜まっていた。よわしは根を詰めやすく手を抜くことができない月美のこと
3.性の問題生徒指導室には陸上部顧問の西原先生と、空、舞衣の3人が残った。「やれやれ・・・。」と言いながら、西原先生はイスに腰を下ろし、空と舞衣を目の前に立たせて話し始めた。「付き合っていて、お互いに恋愛感情があるのなら、そういうことに興味を持つのは自然な流れだろうな。つい何年か前までは、ランドセルしょった小学生だったのが、思春期を迎えて異性を意識し始め、『性』というものに関心を抱くのもよく分かる。でもな、まだ今は健全な関係を保たないとダメだ。じゃあいつになったらいい
2.おまえも同罪だ!悠一は海を恒に任せて、2階へ上がった。“もう1人・・・。”コンコン。空の部屋をノックしてドアを開けると、空は布団にくるまっていた。「もう寝てるのか?」pm10:00に寝るはずがない。布団をはぎ取り、「ちょっと話があるから、下に来てくれないか?」「えー、何だよ。もう眠いんだけど。」空には察しがついていた。リビングで海がいつもよりかなり激しくおしおきされていたのは、2階の空の部屋からでもよく分かった。原因が『万引き』であることも、悠一の怒鳴り声から聞き取れ
2.よわしのおしおきスタイル学校に着くと、海たち3人はそのまま生徒指導室に連れて行かれた。海、拓斗、環太が並んで座り、テーブルを挟んで向かい側に、よわし、たかやん、3組担任の小春先生が座った。「おまえら、またずいぶんと大胆なことをしてくれたな。」怒るというよりは、呆れ返った顔をしてたかやんが言った。「拓斗、どういうことか説明しろ。」拓斗は成績優秀だし、リーダーシップをとるタイプなので、この3人の中ではどう見ても教師からの信頼が一番厚い。それでもガチガチの優等生というのではなく、
2.友達のおしおきを目の当たりにして「航希、こっち来い。」正座している航希の右腕を引っ張って立ち上がらせると、悠一のひざの上に押し倒した。「えっえっえっ・・・」突然、思いもよらぬ体勢にされあたふたしているのも構わず、悠一は航希の履いているズボンとパンツを一気に下ろしてお尻を丸出しにした。おしおきは覚悟していたものの、ひざの上でお尻を叩かれるなんて、航希にとって初めての経験だった。学校でたかやんやよわしに叩かれるときは、立ったまま壁やテーブルに手をついてというスタイルだったので、
3.みんなのお陰星のおしおきを終えると、まだ星がこの場にいるというのに、「次、月美さんの番ですね。」眞木野はニコリともせずに真剣な表情で、月美の方に顔を向けた。「えっ・・・」「さあ、こっちに来てください。」「でも・・・」眞木野は月美と星の顔をわざとらしく交互に見て、まるで2人の動揺する様子を楽しんでいるかのように少し間をとってから、「星、あっち行って南にケツ冷やしてもらえ。」星はコクンとうなずくと、慌てて部屋から出て行った。月美もホッとして、「眞木野さんの意地悪
4.空と海チャイムが鳴り、2時間目たかやんの数学が始まった。「日直、誰だ?」と言われて、一瞬沈黙が襲った。海がハッと我に返り、号令をかけた。「気をつけ、礼。」「ボケッとしてるなよ!顔洗って来るか?」「大丈夫です。」“何でこういうブルーな日に、日直なんて当たっちゃったんだろう。”すべてが嫌になってくる。まわりを取り囲むあらゆる物ごとが、自分を攻撃してくる気がしてたまらない。“たかやんの授業には集中しなきゃ。”そう思えば思うほど、頭の中と胸の奥の方がモヤモヤしてきて、
8.枕投げ→おしおき修学旅行やお泊まり行事で欠かせない『枕投げ』。何がそんなに彼らを興奮させるのだろう・・・。若者には若者なりの悩みがあり、そんな日頃のストレスをここぞとばかりに発散させているのか?普段と違う目的で使ったときの枕のあの質量が、相手に命中した際に喜びを助長させるのか?部屋中を枕が飛び交う異様な光景に、非現実的な快感を覚え病みつきになってしまうのか?星たち5人の枕投げが、だんだんとエスカレートしていったのは言うまでもなく、ペットボトルやお菓子の袋、座布団や掛布団ま
2.空、初めてのおしおき運動会から1週間も経っているのに、空たちが海岸で打ち上げをしたことが学校で問題となっていた。大騒ぎをしているのを見た近所の人たちが数日後学校に連絡を入れ、職員会議で取り上げられた。当日、現場にいたのは、1年1組と2組の男子全員だった。女子は少し離れた屋根のある所でぺちゃくちゃとおしゃべりをしていたので、直接関与はしていなかった。男子たちはジュースやお菓子を食べ散らかし、ゴミはそのまま放り捨て、体操着のまま海に飛び込んで騒いでいたので、近所の人や通りすがりの人に
2.呼び出し月、火、水の3日間テストがあり、次に魁がヒップハートにやって来るのは、本来なら4日後の日曜日のはずだった。眞木野はそれまで待ちきれずに、テストが終わった水曜の夜、魁の携帯に電話を入れた。呼び出し音がしばらく続いたが、そのうち留守電に切り替わったので、「すぐに電話かけてこい!」いくらか怒った口調でメッセージを残すと、1分もしないうちに折り返し電話がかかってきた。「森田です。」「悪いな、忙しいときに。」「いえ。」「明日の放課後、話があるから来てほしいんだが。」